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【ONE113 Inside the Matrix03】バケモノではなかったが、強かったラマザノフ。手塚は判定負けに

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
Def.3-0
手塚裕之(日本)

跳びヒザを見せた手塚、冷静にかわしたラマザノフにカーフを蹴る。間をおいて一気に組みついたラマザノフはボディロックからホールディングダウン。立ちあがった手塚のキムラ狙いを持ち上げてスラムする。手塚はスタンドに戻るが、胸を合わせることができずヒザを後方から受ける。崩し、スクランブルで正面に回ったラマザノフがテイクダウンを決める。

ケージを背負った手塚は立つことが出来ず、殴られボディロックで背中をつけられそうになる。必死に耐え。立ちあがった手塚だが、ボディロックは外れず倒される。背中をつけないよう耐える動きが裏目に出て、そのまま両ヒザを越えられた手塚はマウントを許す。鉄槌を受け背中を向けるようになった手塚だが、足を戻してクローズドガードへ。ラマザノフはそれほど殴ることなくラウンド終了を迎えた。

押され気味だが打撃のダメージはない分、手塚にも逆転の目はある2R。手塚はこいこいと挑発すると、左ボディフックを入れる。続くオーバーハンドは遠く、距離を詰めたところでラマザノフがジャブを当てる。手塚のパンチの圧を嫌がる風でもあるラマザノフが、ボディを殴られ前蹴りを見せる。

手塚は右ロー、さらに左ボディフックから前に出る。ラマザノフはダブルレッグへ、ここは切りたかった手塚だが、蹴り上げにもボディをコントロールされトップを取られてしまう。足を腿の上に置かれ立ち上がることができない手塚は、バックを譲りスタンドへ。すぐにラマザノフがテイクダウンを取り返す。スクランブル、バックコントロールのラマザノフは手塚のキムラにまたもスラムを決める。そのまま抑えたラマザノフは、この回もリードした。

最終回、手塚の左ハイは空を切るが、右カーフを3発蹴り込む。ラマザノフは左ジャブ、手塚はここでハイを狙う。飛び込んで右を振った手塚に対し、距離を取るラマザノフは足を気にしている風もある。手塚はダブルレッグからシングルを切り、スタンドをキープする。直後のダブルはシングルからボディロックを許してしまった手塚は、ケージ際で尻もちをつかされる。初回から何度も見らえるポジションでラマザノフが、ボディにパンチを入れる。

手塚は足首を掴まれ、蹴り上げることができずケージを背負って座った状態から、腰を引き寄せられマウントを取られる。ラマザノフはパンチ入れるも、手塚もクローズドガードを取る。最後の1分、立ち上がってラストの勝負を仕掛けたい手塚だが背中をつかされた状態が続く。何とか立ち上がるも、手塚はバックを取られたままで後方への崩し、2発目はスープレックスで落とされたタイムアップに。

決してバケモノではない──ラマザノフのリアルを引き出したが、手塚は0-3で敗れた。


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