【ONE113 Inside the Matrix03】ラマザノフ戦へ、手塚裕之─02─「自分のやることに集中し眠らせてやる」
【写真】大一番が続く野獣、手塚裕之 (C)KEISUKE TAKAZAWA
13日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix03」でムラッド・ラマザノフと対戦する手塚裕之インタビュー後編。
キャリア9勝0敗のダゲスタン人選手と戦う手塚、PCR検査は苦手な野獣だが、ケージのなかでは恐れるモノは何もない。
<手塚裕之インタビューPart.01はコチラから>
──ダゲスタン人も日本人も顔にはアゴがあり、テンプルがありますから。打ち抜けば……と。
「それは間違いなく自信はあります。ラマザノフは過去の試合映像でダウンをしているシーンもありましたし。打撃は思い切り振ってくるのはありますけど、洗練されているキックボクサーとかと比較すると、そこまでもないです。だから倒すなら打撃で倒します」
──ラマザノフのパンチは組むための打撃で、そこに反応すると組んでくる。でも、そのパンチを見ていないと当たる。
「まぁ、嫌なタイプですよね。手堅くきて、テイクダウンに関してもあんな風に同じ階級の選手を持ち上げてしまうなんて……」
──ペ・ミョンホ戦をケージサイドで見ていたら、MMAグローブが膨張しているんじゃないかと……そんな岩みたいな拳でした。しかもペ・ミョンホはケージレスリングに長けている選手でしたし、リストされてスラムからパウンドで一方的に敗れるとは思ってもいかったです。
「あの韓国人選手も組み技ができる選手だったのですね……。なるほどぉ……。いやぁ、もう最強の生物ぐらいな気持ちになって来たじゃないですか(苦笑)」
──でも野獣としては見せないといけないですね。
「アギラン・タニと戦うと思っていた時も、組んでくると想定していました。そこに入らせないように戦う練習をしていたので。組んでくる相手は頭を下げてくるので、アッパーとか磨いてきました。あとラマザノフはベタ足だから、カーフキックは入ると思います。だから思い切りきって蹴ります。カーフで前進を止めて、頭を下げてきたところを殴りたいですね。
あとダーティボクシングですかね。まだまだですが、ムエタイのヒジとか練習しています。MMAではスタンドでヒジを使える選手ってそんなにいないので」
──ところで、このところ一気に気温が下がったのですが、川でのトレーニングはもちろん、河原のフィジカルや自宅のジムでの練習は寒くないですか。
「寒いですよ。さすがに泳ぎはしていないですけど(笑)、外でフィジカルをして、自宅のジムの練習も続けています。もう相当に寒いので、逆に汗をかかずに良いトレーニングになっています」
──やはり野獣です(笑)。それにしても、今回はPCR検査が繰り返しあり、帰国後も2週間、公共交通を使えないなど試合前後もこれまでとはまるで環境が違います。
「自家用車は使えるから大丈夫です(笑)。ただPCRは鼻に入れられてメチャクチャ痛かったです……」
──ラマザノフと戦う野獣が何を言っているんですか(笑)。
「それとは違います(笑)。メチャクチャ痛くて、泣きましたんもん」
──泣きましたか(笑)。
「ハイ。でも確かに野獣のキャラではないですね。アハハハ。色々と勝手は違いますが、こんな時にシンガポールに呼んでもらっているので、試合ではしっかりと魅せます。
相手は強豪ですけど、自分のやることはいつもと全然変わらないので。自分はキャリア3戦目で元UFCファイターと試合をして負けてしまったのですが、そこで怖いモノなしになれました。だから強豪と戦うことはポジティブに捉えています。今回も自分のやることに集中して、ソレを当てて眠らせてやります」
■視聴方法(予定)
11月13日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」
■ONE113 Inside the Matrix03対戦カード
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
<64キロ契約/5分3R>
ソン・ミンジョン(韓国)
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)
<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
手塚裕之(日本)
<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ユーリ・シモエス(ブラジル)
ファン・ロン(中国)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
リト・アディワン(フィリピン)