【UFN180】NEWオルテガ、サウスポーで空間を支配し、シングル交えてジョン・チャンソンから完封勝利
<フェザー級/5分5R>
ブライアン・オルテガ(米国)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45
ジョン・チャンソン(韓国)
右ストレート&左フックを見せたジョン・チャンソン、オルテガはローを返す。ジョン・チャンソンもローを蹴り、左ボディを伸ばす。オルテガは前蹴りから左ローも、静かな立ち上がりに。サウスポーから右ジャブを届かせたオルテガが、もう一度右ジャブを伸ばす。ジョン・チャンソンの左ジャブは届かず、右カーフを蹴る。オルテガはここも右ジャブを当て、右サイドキック&右ロー。左を見せたジョン・チャンソンが右を当てる。
オルテガも右を入れ、左オーバーハンド。ジョン・チャンソンはサウスポーへのアジャストに時間をかけているかのように慎重に攻める。右リードフック、左ストレート、左ボディストレートのオルテガが、ダブルジャブから左を当てる。さらに前に出てきたジョン・チャンソンに右を当て、動きを一瞬止めさせる。続いて右前蹴りに左ストレートを被弾したジョン・チャンソンはバランスを崩すが、右を打ち返す。左ロングフックも入れたジョン・チャンソンだが、蹴りをキャッチしバックに回ったオルテガが後方から右フック──初回を取った。
2R、オーソに戻したオルテガが、すぐにサウスポーにスイッチして左ローを蹴る。フックで前に出て右アッパーを当てたジョン・チャンソンは、パンチを纏めて離れる。オルテガは打撃の間合いでテイクダウンへ。コレを切られると右エルボーを放つ。さらに足を触るフェイクから左オーバーハンドを当てたオルテガは、前蹴りを急所に入れてしまう。間をおいて臨戦態勢に戻った両者、ジョン・チャンソンが右アッパーをヒットさせる。
オーソで右ハイを狙い、そのままスイッチしたオルテガはすぐにオーソに戻し、ジョン・チャンソンのステップイン&左にスピニングエルボーを合わせる。後方に倒れ、立ち上がったジョン・チャンソンだが明らかに足に来ておりパンチを打ち返すも、組まれてボディロックでテイクダウンを取られラウンド終了を迎えた。
3Rも入りはオーソだったオルテガが、即サウスポーにスイッチする。距離を詰めることができないジョン・チャンソンに対し、オルテガが右リードを打ち込む。さらに左ミドルから右ローを蹴り、テイクダウンのフェイクからサイドキックとオルテガのペースが続く。ジョン・チャンソンはダメージの回復を図っているか、ワンツーで踏み込むシーンはあるが積極的に仕掛けることはしない。そんなコリアン・ゾンビに右ジャブ、左ボディストレートをオルテガがヒットさせる。
またも右手で前足を触り、左を入れたオルテガが右ジャブも続いて決める。さらに左右のロー、ダブルの右ジャブからシングルレッグを仕掛け、ジョン・チャンソンが離れるや左ストレートをヒット。最後のスピニングエルボーはかわしたジョン・チャンソンだが、この回も明らかにオルテガが支配した。
4R、ジョン・チャンソンが右ミドルから右ストレート、さらに右ハイと前に出る。ケージの前を回って間合を外したオルテガに右ミドルを蹴ったジョン・チャンソンが、流れを変えにかかり圧力をかけていく。オルテガは左フックから右ジャブ、ワンツーを見せる。続いて左ミドルを決めたオルテガはシングルレッグへ。押し込んで足をリリースした直後に右を当てたオルテガは、ボディロックテイクダウンへ。スクランブルから立ち上がったジョン・チャンソンに対し、オルテガは右エルボーを入れる。
左目尻をカットしたジョン・チャンソンにドクターチェックが入る。再開後、左ミドルか右前蹴りを入れたオルテガは、攻め急ぐことなくローを走らせる。右ミドルにワンツーを合わされ、ボディを殴られたジョン・チャンソンは厳しい状態が続く──が、ここから巻き返すことができるのがコリアン・ゾンビのはず。しかし、最後にシングルからドライブ、リリースしたところでスピニングエルボーと、オルテガがラウンド終了まで攻勢だった。
最終回、タッチグローブから間合を詰めるジョン・チャンソン。右、左を伸ばすがオルテガはこれが見えている。そのオルテガは右足で左足を触り、続く一手を狙う。これだけで空間を支配していることが分かるオルテガは、攻め急ぐことなくカウンターの大きな一発を受けないファイトで、確実にジャブを当てる。
ジョン・チャンソンは右ミドルを入れるが、直後に右を被弾する。それでも右ストレートをヒットさせたジョン・チャンソン、オルテガは足を使ってリズムを変える。そして右ジャブを2発入れたオルテガは、右関節蹴り、サークリングからシングルレッグ、放してパンチを狙う。
ジョン・チャンソンは殴られても前に出て左を打ちこみ、続いて右を振るうがオルテガはシングルを仕掛け、打撃戦を続けさせない。さらにオルテガが右ジャブを入れるも、ここは距離が近くジョン・チャンソンが右フックをヒットさせる。こうなると間合を取り直し、右ジャブを当てたオルテガが、最後まで乱打戦に持ち込ませることなく25分を戦い終えた。
「チームの皆に感謝している。やりたいことができた。手術後、新しい僕になったんだ。MMAに必要な全てを身につけてきた」と言い、アレックス・ヴォルカノフスキーへの挑戦に関して自信の言葉を続けた。