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【UFC ESPN15】初回にダウンを喫した魅津希、クリンチゲームでレモスを崩せず悔しい判定負け

【写真】動き全体は速く感じられなかったレモスだが、左の蹴り、右ストレートと打撃はスピードがあった(C)Zuffa/UFC

<女子ストロー級/5分3R>
アマンダ・レモス(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
魅津希(日本)

鋭い左ローを蹴った魅津希、レモスも右ローを見せる。魅津希の前進に細かいパンチを打ったレモスはスイッチを交え、魅津希の前進をしっかりと見て右を振るう。スピニングエルボーを放ったレモスに対し、魅津希はクリンチ&ケージへ。細かいヒザを入れる魅津希、レモスは右エルボーを繰り出す。魅津希も右エルボーを返し、ヒザ、右を差すと左のパンチを打っていく。レモスはヒザをボディに返し、離れた魅津希に対しパンチを纏め、魅津希も打ち返すが左ミドルを被弾する。

右クロスを当てた魅津希、レモスは左ミドルからワンツーを打ち抜き魅津希の腰が落ちる。クローズドガードを取った魅津希はパウンドに腕十字。レモスが腕を抜いて立ち上がる。レモスは左ミドルを距離を保ち、左ハイへ。魅津希は再びクリンチ、左エルボーを連続で入れるもレモスが払い腰で投げテイクダウン──レモスが思った以上の強さを見せ、魅津希は初回を落とした。

「ちょっと効きました」とセコンドのアルジャメイン・ステーリングに伝える魅津希。ステーリングは「スピードで勝っているんだから、そこで攻めよう」とアドバイスする。2Rが始まるとレモスは左ローから左ミドルを入れ、魅津希のステップインにカウンターを狙う。魅津希はそれでもワンツーで右を当て、クリンチへ。細かいパンチ、エルボーを入れた魅津希に対し、レモスが嫌がった表情を見せる。

首相撲にもボディを連打し、ボディを続ける。さらにヒザも返した魅津希がゼロ距離を支配する。払い腰を耐えたレモスは、魅津希の足を取ってテイクダウン。魅津希は足をすくい、しっかりとガードする。レモスはエルボーを落とし、ケージ際でも魅津希を立たせない。ケージキックから立ち上がった魅津希は、パンチの交換からクリンチへそのまま時間となった。

最終回、ローに右を合わせてクリンチに入った魅津希は、シングルへ。さらにダブルに移行するが、エルボーを見せたレモスが離れる。疲れが見えるレモスに対し、再びクリンチへ。ダーティーボクシングからシングル、すぐに頭を挙げた魅津希がヒザを入れる。残り2分で離れた両者、レモスが右オーバーハンドを伸ばす。クリンチに左を入れたレモス、魅津希は右ボディフック、左の目尻をカットした魅津希はクリンチにいく。クリンチ前後でクリアな一発が欲しい魅津希だが、離れたレモスはそれを許さない。

スピニングバックフィストを避けた魅津希が左ジャブ、右を返すレモスを捕えきることができなかった──初回を落とした魅津希、接戦の2Rと3Rをどのようにジャッジが判断するか。結果、レモスがフルマークの判定勝ちを収め、魅津希は1年振りのUFCで勝ち星を得ることはできなかった。


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