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【Pancrase317】挑戦者決定戦=中島太一戦へ、堀江圭功─01─「北岡さんに誘っていただいて」

【写真】空手ベースの爆発的な打撃とレスリングの融合は見られるのか(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

23日(日)、東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase317。メインでISAOの持つフェザー級KOP王座への挑戦権を賭けて中島太一と堀江圭功が対戦する。

まさかのUFC出場1試合でリリースとなった堀江は、2月に復活の狼煙をデカゴンで挙げた。そして始まったコロナ禍で、堀江のMMAファイター人生は再び修正が必要となったが、彼の視線がUFCから逸れることはない。

ナチュラルに自信を伺わせる堀江に、話を訊いた。


──中島選手との試合が迫ってきました。UFCリリース後、2月の内村洋次郎戦で再起戦を飾ったものの、それから世の中が大変なことになってしまいました。

「あの試合で勝つと、中国で行われるコンテンダーシリーズに出るつもりだったのですが、シリーズ自体がコロナ禍でなくなってしまいました」

──UFCを目指す選手はアジア版コンテンダーシリーズからという風に狙いを定めていたので、人生設計すら変わってしまいましたね。そのなかでパンクラスで引き続き戦うことを堀江選手は選択しました。

「ハイ。UFCに戻ることを考えても、いくつか選択肢はあったと思います。そのなかでUFCから声を掛けてもらえると即動けるのはパンクラスだと判断しました」

──現状、米国にいるとUFCへの道は通常よりもハードルが下がっている部分があります。しかし、日本にいると霧が掛ったように道の先が見えないです。

「UFCで早く戦いたいとは思っていますが、いつコロナの問題が終息するのか分からないなかで、今は一つひとつの試合を勝っていくだけだと思っています」

──そのなかで2月の内村戦では組みという部分に拘りが見られた試合でしたが、打撃との融合の難しさが出たようにも感じました。

「そこは正直ありました。米国でレスリングに一番力を入れていたので、レスリングが全面に出て打撃が少なかったです。仕留めたかったので、悔しさは残りました」

──レスリングを意識すると若干クラウチングになり、前足の蹴りが出なくなるということはないですか。

「前足で蹴ることはできます。後ろ足重心の方が蹴りやすいということはありますが、重心移動は問題ないです」

──マイケル・チャンドラーばりにミドルを蹴って、前に着地してのスイッチなど惚れ惚れしてしまいました。

「自分も……日曜日の試合は色々とレパートリーを増やしてきたので、その辺りもちょっと出す可能性もあります」

──それは楽しみです。ところで緊急事態宣言時の練習はどのようにされていましたか。

「ジムが閉まっている時に……5月でしたか、大井(洋一)さんから『北岡選手がTRIBEの練習に来ない?』って言ってくれているよと誘っていただき、TRIBEのプロ練習に参加させてもらいました。大井さんと北岡さんにそういう風に言ってもらえて、凄くビックリしましたけど嬉しかったです」

──なぜ、北岡選手から……と躊躇することはなかったですか(笑)。

「なかったです(笑)。ありがたいことですし、練習に行かせていただきました。そうしたら凄く良い練習ができて、そのまま木曜日のプロ練習に参加させてもらうことにしたんんです」

──凄く良いというのは、どういう部分で感じたのですか。

「シチュエーション・スパーリングですね。日本ではMMAスパーを中心にやってきたのですが、現状としてテイクダウンをされることなどあまりなくて。シチュエーション・スパーで下になったところや、追い込まれたところからの練習が必要だと思っていたんです。ホントに良いタイミングで誘っていただきました」

──またそういう部分で強い選手が集まっていたと思います。

「ハイ。強い選手が多くて、特に青木選手は違いを感じました……ちょっと違いますね。TRIBEで習った技術を持ち帰ることもできますしね」

──6月になってからは他のジムも通常通りに練習が再開されたと思います。T今もRIBEでの練習は続けているのですか。

「ハイ、木曜日にTRIBEのプロ練習がはめ込めると、凄く充実した練習になるので。今は試合前で行けないこともありましたが、この試合が終わればまた合流させて欲しいと思っています」

──その中島選手との試合が決まったのはいつ頃だったのですか。

「6月1日ですね。オファーを貰った日に『やります』と返答しました」

──2月に試合をした堀江選手は4月、5月と中止になった大会のオファーはなかったのですか。

「自分はなかったです。この試合のオファーを貰った時も、8月だからできるだろうなって思って受けることができたので、『あるのか? ないのか?』という風になることはなかったです。特に7月大会があれば、8月もあるだろうという気でいました」

<この項、続く

■Pancrase317対戦カード

<ライト級/5分2R+1ExR>
阪上直輝(日本)
拳勇(日本)

<フェザー級/5分2R+1ExR>
shin(日本)
鎌田拳司郎(日本)

<フライ級/5分2R+1ExR>
吉田哲之(日本)
曾我英将(日本)

<バンタム級/5分2R+1ExR>
須藤拓真(日本)
林健太(日本)

<フェザー級/5分2R+1ExR>
渡辺純(日本)
山本空良(日本)

<バンタム級/5分2R+1ExR>
青井心二(日本)
谷育磨(日本)

<フェザー級次期挑戦者決定戦/5分3R>
中島太一(日本)
堀江圭功(日本)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
松本光史(日本)

<フライ級/5分3R>
神酒龍一(日本)
荻窪祐輔(日本)

<バンタム級/5分3R>
春日井たけし(日本)
TSUNE(日本)

<フェザー級/5分3R>
田村一聖(日本)
高橋祐樹(日本)

<ストロー級/5分3R>
宮澤雄大(日本)
井島裕彰(日本)

<ストロー級/5分3R>
前山哲兵(日本)
尾崎龍紀(日本)

<ライト級/5分3R>
金田一孝介(日本)
友實竜也(日本)

<ネオブラッドTフェザー級2回戦/5分3R>
岩本達彦(日本)
齋藤拓矢(日本)

<ネオブラッドTバンタム級2回戦/5分3R>
井村塁(日本)
田中ハヤトスネ夫(日本)

<ネオブラッドTフライ級1回戦/5分3R>
谷村愛翔(日本)
高橋拓也(日本)

<バンタム級/5分3R>
工藤修久(日本)
粥川吏稀(日本)

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