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【UFC252】ナチュラル・ビッグマウス=オマリー「KOするからコ・メイン」✖ヴェラ「喋るよりケージの中」

【写真】「なぜ、エクアドル国旗カラーに染めた」とエクアドルの記者に尋ねられ、「君のためだ」と人を食ったような返答もしていたオマリーに対し、Fワードをやたらと使うが丁寧さが返答から伝わってきたヴェラ(C)Zuffa/UFC

15日(土・現地時間)、UFC252「Miocic vs Cormier3」がネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXが開催される。同大会はイベント名にあるようにスタイプ・ミオシッチにダニエル・コーミエーが挑む世界ヘビー級選手権試合──両者にとって3度目の対決がメインで組まれている。

そんなUFC252のコ・メインではバンタム級の要注目ファイター=ショーン・オマリーが、マルロン・ヴェラと戦う。


25歳、2年のブランクを経験しながらキャリア12勝0敗を誇るオマリーは、コディ・ガーブラントがフライ級王座に挑戦することを決めた今、バンタム級世界王者ピョートル・ヤン、マルロン・モラエス、アルジャメイン・ステーリングに次ぐ同級第四の男と称しても過言でない。

12勝のうち8試合が初回勝利のフィニッシャーは、6月のUFC250でエディ・ワインランドを右アッパーに反応させて右ストレートでワンパンKOしている。ここで王座を目指すのであれば上位のモラエスかステーリング、もしくはレジェンド系がマッチアップされるかと思われたが、意外にもチートことヴェラが対戦相手となった。

ヴェラはスイッチヒッターで緩急をつけた打撃から、途切れることがない動きで組んでいくウェルラウンダーだ。スクランブルだけでなく背中をマットにつけて戦うこともでき穴がない。ハイペースではないが、途切れることがない攻撃が信条のヴェラ。しかし5月のソン・ヤードン戦ではパンデミック下で調整不足は明白で、スタミナ温存のために緩急の「急」がないファイトに終始し、僅差の判定負けを喫している。

勝負の鍵はヴェラが如何に動き続けて的にならず、組みを織り交ぜてオマリーを削ることができるか。3Rを戦った経験が3度しかないオマリーに対し、ヴェラは逃げではなく動くファイトを展開したい。真っすぐ下がったり、動きが止まるようだとKO必至のオマリーの一撃の餌食となる。

今回の試合に向け12日(水・現地)に行われたバーチャルメディアデーでヴェラは「オマリーは色々なことを言っていたけど、僕は試合前に喋るよりもケージのなかで戦うことの方が楽しいんだ。それにUFCとサインした段階で、相手が誰かは気にしていない。対戦相手がモチベーションになることはなく、自分、家族、大切な人たちからやる気を与えられているんだ」と話している。

一方、オマリーはヴェラの母国エクアドルカラーに髪の毛を染めて登場。「話題になるだろ? 俺がコナー・マクレガーに似ていると言われるのは、1RでKO勝ちするから。今回もそうなる。俺がKO勝ちするからこそ、このファイトはコ・メインに組まれたんだ。パンデミック前と変わったのは、会場にファンがいないことぐらいだ。ヴェラはオールラウンドでタフな相手だけど、きっとテイクダウンを狙ってくるだろう。でも、初回でKOする。この試合が判定決着になるようだと、次にビッグ・ビッグファイトを戦うことができない。だから倒す」と自信満々な様子で語った。

■UFC252対戦カード

<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]スタイプ・ミオシッチ(米国)
[挑戦者]ダニエル・コーミエー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマリー(米国)
マルロン・ヴェラ(エクアドル)

<ヘビー級/5分3R>
ジュニオール・ドスサントス(ブラジル)
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)

<バンタム級/5分3R>
ジョン・ドッドソン(米国)
マラブ・デヴァリシビリ(米国)

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
ヴィンス・ピッチェル(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ヘナタ・ソウザ(ブラジル)
アシュリー・ヨーダ(米国)

<フェザー級/5分3R>
エウベウチ・バーンズ(ブラジル)
ダニエル・ピネダ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
フェリス・ヘリッグ(米国)
ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
TJ・ブラウン(米国)
ダニー・チャベス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
クリストファー・ダカウス(米国)
パーカー・ポーター(米国)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世(米国)
トニー・ケリー(米国)

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