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【Bellator243】ベンヘン「尊敬しているが、好きじゃない」✖チャンドラー「無視されても戦うだけ」

【写真】3R戦と5R戦の違いが、どのような戦略の違いを生むのか。非常に興味深い (C)BELLATOR

7日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナでBellator243「Chandler vs Henderson 2」が開催される。メインはイベント名にあるようにマイケル・チャンドラー✖ベンソン・ヘンダーソンの再戦だ。

2016年11月にベラトール世界ライト級王者だったチャンドラーに対し、UFCから移籍2戦目でベンヘンが挑戦し、激闘の末スプリットで前者に軍配が挙がった試合から3年9カ月、いよいよ両者が再び拳を交える。


昨年末12月29日にRIZINとの合同興行で開かれた日本大会=Bellator237で、キャッチウェイトで組まれていた再戦はベンヘンが負傷欠場となり、チャンドラーはさたいまスーパーアリーナでシドニー・アウトローを2分59秒でKOしている。

ここから1度は6月のシカゴ大会で戦うことが決まっいていたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて大会が延期され、今回組まれることとなった。チャンドラーにとっては日本大会以来の実戦で、ベンヘンは昨年9月にマイルズ・ジュリーを下したのが最後のMMAだ。とはいえベンヘンは今年の1月(!)と5月にグラップリングマッチには出場しており、結果こそ残せていないが人と試合で組み合った感覚は残っているか。

前回のタフファイトにベンヘンは勝利を強調して譲らないなか、今回は試合内容への期待の高さ以外の外的要素でも、両者の再戦は注目を高めている。1つはベンヘンがトラッシュトークなのか、あまりないことだがチャンドラーへの嫌悪感を露にしていることだ。

「彼のことは尊敬しているし、ベラトールでやってきたことは認めている。子供も養子にとり育てていること素晴らしい。でも、彼のことは好きでない」と公言してきたチャンドラー。

5日(水・同)に行われたバーチャルメディアデーでも「試合は試合。どの試合も、目の前の試合が一番大切だ。前回のチャンドラー戦では彼は初回を取ったけど、そこからは彼を疲れさせた僕の試合だった。これまでと同じように準備してきよ。革命的な進歩なんてない。同じように戦うだけさ。普通はさ、どれだけタフな戦いをしても終れば、健闘を称え合って握手だ。それなのに試合後に頭を小突いて、胸を押してくるなんてヤツは裁定が出るまでは負けたと思っていたんだ」と不快感を露にしていた。

対してチャンドラーは「ファイターとして、ファミリーマンとして尊敬している。レスリングからMMAの世界王者になったという歩みも僕と似ている。彼が僕を愛していようが、嫌っていようが……あるいは無視していようが、ケージのなかで戦うだけだ」と言い切った。

そのチャンドラー、この試合がベラトールとの契約下で最後のファイトとなり、試合後にも関心がもたれている。同じくバーチャルメディアデーで「僕とベラトールは、ファイターとプロモーションの関係として最高の間柄だった。ベラトールのために戦ってきた。ベラトールが与えてくれた舞台で、僕は輝くことができた。僕が何モノなかか、ここを離れても証明していく」と現状を口にしている。一方で進路は明確に口にしておらず、ベラトールとの再契約にも含みを持たせているが、一旦はフリーエージェントとなることは確定しているようだ。

このような心境がファイトに影響を与えることはあるのか。「タイトルやパトリシオ・ピッチブルのことは気にしてない。僕は3度チャンピオンになっているから」という発言もチャンドラーからは聞かれた……。

■視聴方法(予定)
8月8日(土・日本時間)
午前8時15分~Bellator MMA YouTube Channel
午前11時00分~DAZN

■対戦カード

<ライト級/5分3R>
マイケル・チャンドラー(米国)
ベンソン・ヘンダーソン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マット・ミトリオン(米国)
ティモシー・ジョンソン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイルズ・ジュリー(米国)
ジョージ・カラキャニャン(米国)

<175ポンド契約/5分3R>
サバウ・ホマシ(米国)
カーティス・ミランダー(米国)

<150ポンド契約/5分3R>
アダム・ボリッチ(ハンガリー)
マイク・ハメル(米国)

<フェザー級/5分3R>
クリス・レンチオーニ(米国)
AJ・アガザーム(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ヴァレリー・ロレーダ(米国)
テラ・グラフ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
グラント・ニール(米国)
ハムザ・サリーム(米国)

<ライト級/5分3R>
ネイノア・ダン(米国)
チャーリー・キャンベル(米国)

<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ(米国)
マーク・ガードナー(米国)

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