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【UFN172】左ミドル、右ミドルでディアキーシーの腹を攻めたフィジエフが3-0の判定勝ち

<ライト級/5分3R>
ラファエル・フィジエフ(キルギス)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
マーク・ディアキーシー(英国)

まずディアキーシーが右カーフ、左右に回るフィジエフは右にカーフを合わされバランスを崩す。思い切り左ミドルを入れたフィジエフが組んでケージへ。小外掛けでテイクダウンを奪うと、ハーフで抑える。背中をつけたディアキーシーは、時間をかけてスタンドに戻るが直後に左ミドルを蹴られる。

さらにフィジエフは前蹴りと腹を狙い、スイッチしたディアキーシーには右ミドルを2発蹴り込み、左フックからショートのパンチを纏める。崩れるように組んでガードを取ったディアキーシーにエルボーを落とすフィジエフ。スクランブルからスタンドに戻ったディアキーシーだが、腹へとパンチを続けられ初回を落とした。

2R、フィジエフの左ハイの着地にディアキーシーが右を打っていく。腹を守るような構えとなったディアキーシーに対し、フィジエフは左フック、右エルボーと顔面を攻撃する。ディアキーシーの左ハイをムエタイのようなスウェイでかわしたフィジエフは、ミドルを蹴ってワンツー、さらにローと攻勢を続ける。さらに左ボディ、首相撲からヒザと腹を攻めるフィジエフが右ロー、左フックの空振り直後に右スピニングバックフィストを当てる。

ディアキーシーはシングルからクリンチ、ケージにフィジエフを押し込む。自ら離れたディアキーシーには左ボディ、ミドルをかわして左を当てる。ミドルをブロックし顔面にパンチを伸ばすディアキーシー、フィジエフはスタミナを温存した後半となった。

最終回、すぐに左ミドルハイを蹴ったフィジエフは、ボクシングで対抗するディアキーシーにワンツーフックを放つ。蹴られても距離を詰め拳勝負に賭けるように見えるディアキーシーに対し、フィジエフは左フック、右ストレート、そして左ミドルを入れる。ボディフックを纏め、クリンチのフィジエフ。離れたディアキーシーが左ボディを抉る。フィジエフはここでテイクダウンを選択も、切ったディアキーシーは後ろ回し蹴りに続き、ダブルレッグを狙う。クリンチでエルボーを入れたフィジエフが離れ、残り試合タイムは2分を切る。

右を見せたディアキーシーが左ボディ、フィジエフの左ミドルに右ストレートをついに合わせる。ディアキーシーはここでワンツー、ラッシュをかけるスタミナは残っていないのが、間合を測ってパンチ、後ろ回し蹴りと手数は増やさない。フィジエフは受けのファイトになり、スピニングバックフィストを見せてタイムアップを迎えた。

2Rを取っていると判断していない限り、ディアキーシーの最終回の攻め方は不可解だったが──結局、フィジエフは3-0で勝利した。


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