【PFC23】腕ひしぎ腕固めで一本勝ちの田中智也と腕十字でTKO勝ちのザ・タイガー石井がフライ級王座決定戦
【写真】5月9日大会で決勝を戦うこととなった田中と石井 (C)PFC
道産子MMAの2020年度第一弾=PFC23が8日(日)に札幌市西区の琴似コンカリーニョで開催された。
今大会では新型コロナウィルス問題もあり、対戦カードに変更が見られたが、フライ級王座決定トーナメント1回戦の2試合が行われている。
<フライ級T1回戦/5分2R+ExR>
田中智也(日本)
Def.1R1分50秒by 腕ひしぎ腕固め
ソン・センジュ(日本)
サウスポーのソンに対し、右ミドルを見せた田中はダブルレッグでテイクダウンされサイドを取られる。田中は腰を押して足を戻すと、クローズドガードを取る。ソンの左手首を掴んだ状態から、一気に三角に入り足を組み変えた田中が右腕を伸ばしてタップを奪った。
勝者は「コロナとかの影響でご苦労されてきてもらったと思います。ありがとうございます。ソン選手、対戦して楽しかったです。ありがとうございます。次は決勝です。僕はもともとバンタム級1位で、1階級下では負けたくないので次はしっかりと勝ちます」と話しケージを下りた。
<フライ級T1回戦/5分2R+ExR>
ザ・タイガー石井(日本)
Def.2R3分18秒by TKO
亀松寛都(日本)
ベタ足、アップライトとらしい構えの石井が左に回り続ける亀松にローを蹴られる。そのローをチェックし、自らローを蹴っていく石井は左ミドル。さらに左インサイドローで亀松の前足を削っていく。亀松の左ジャブに右を合わせた石井だが、跳びヒザで下がったところに右ハイを受けそうになり、ダブルレッグへ。亀松はギロチンを抜かれて下になると、シングルレッグからリバーサルを狙う。スクランブルで上をキープした石井が、腹固めから腕十字に移行。
さらにキムラに入った石井は、クルスフィックスで抑えてパンチを落とす。亀松は後方回転でフルガードに戻すと、石井はストレートフットロックへ。上を取りに来た亀松に対し、石井は足をリリースしてトップを維持しようとするが、スクランブルで下にされる。キムラからトップを取り返した石井が、サイドからエルボーを落とし初回終了を迎えた。
2R、前蹴りに組みつかれた石井だが、上を取りパウンドを落とす。亀松は腰をずらして立ち上がりダブルレッグへ。下になりながら腹固め、さらに腕十字に移行した石井は亀松の右腕をえぐい角度で極めに掛るも、腕を抜かれ下にされる。ここで立ち上がった亀松だが、抑えにいったところでキムラから腕十字に移行され、ワキの下で固定される。タップを拒む亀松だったが、セコンドからタオルが投入され勝負は決した。
「北海道、帰って来たぜ。田中選手、帰ったかな。面倒くさいから、今やってやるよ」とアピールするが、田中がケージに戻ってくると「5月9日、決勝戦。田中選手、凄く強いので今日みたいだと危ういので、きっちりとした良い状態にしたいと思います。応援お願いします」と話し握手を交わした。
■その他の試合結果
<バンタム級/5分2R+ExR>
上弐大夢(日本)
Def.2-1
ジミー西(日本)
<ヘビー級/5分2R+ExR>
藤原レジナルド(日本)
Def.1R2分29秒by TKO
金田一利明(日本)
<キック・バンタム級/3分2R+ExR>
凌平(日本)
Draw.ExR
武田 勇輝(日本)