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【ONE109】山口芽生を破り、アンジェラへの挑戦が決まったデニス・ザンボアンガ「私は柔術ファイター!!」

Zamboanga【写真】We are ONEポーズではなくVサインを見せるあたりも、まだまだ天真爛漫っぽさが残っているデニス・ザンボアンガだった(C)MMAPLANET

2月28日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されたONE109「King of the Jungle」でデニス・ザンボアンガが山口芽生を破った。キャリア7戦目、ONEではまだ2試合目の彼女は打撃で試合をリードし、テイクダウン防御、寝技でも足関節を防いで山口を破った。

試合後の勝利者インタビューの場で、ONE世界女子アトム級王者アンジェラ・リーに挑戦することが決まったことを聞かせられた──恐るべきフィリピンMMA界の新鋭を、勝利翌日にインタビューした。


──山口芽生選手を破り、一夜が経ちました。改めて今の気持ちを教えてください。

「凄く嬉しいし、今もアンジェラ・リーに挑戦できるって決まったことが信じられないでいるわ。メイ・ヤマグチというトップ選手と戦うことに集中していて、ハードな練習の成果が出たことに凄く満足していて本当に嬉しいわ」

──作戦はどのようなものだったのでしょうか。

「彼女は優れたグラップラーだから、とにかく打撃で戦うためのグラップリング防御を頭において戦ったの。メイ・ヤマグチの試合をチェックして、テイクダウンを避けるためにローキックを蹴らないで戦う。そこが肝だった。メイ・ヤマグチはローをキャッチして倒すのが巧いから。

グラップリングでも戦えるという気持ちもあったけど、打撃の方が自信があるから、そこに集中していたわ」

──その作戦というのは、デニス自身が考えたのですか。

「フェアテックスのコーチと、兄のドレックスが考えてくれたわ。兄は空手、柔術、MMAとずっと私の試合を見てきてから」

──ドレックスもフェアテックスで練習しているのですか。

「いいえ、彼はフィリピンにいるわ。でも、今回の試合は急に決まったからタイまで来て、私を支えてくれたの。ドレックスは私の全てが分かっている、兄がいてくれると凄く安心できたし、自信も持てたの。兄がいないと、今の私はなかったことは間違いないわ。

私も兄の試合のときはずっとコーナーにいたし。マーシャルアーツを始めた時から、私たちはずっと一緒に時を過ごしてきたのよ」

──なるほどぉ。昨夜の試合では山口選手の右目が最初にふさがりましたか、それから死角に入って戦うようにしていたのでしょうか。

「いえ、彼女の目が見えなくなったことは知らなかったわ」

──あれだけ腫れあがっていたのにで、ですか!!

「日本人の顔って、そういうものかと思っていたから(笑)」

──(苦笑)……。さきほど寝技に関しては防御に徹していたと言っていましが、草刈スイープを仕掛け、レッグロックもしっかりと対処できました。現状、グラップリングに関してどれだけ自信を持っていますか。

「今は打撃に力を入れていて、メイ・ヤマグチと戦うには打撃で行こうと決めていたけど、私のバックグラウンドは柔術と言って良いぐらい自信を持っているわ。でも、今回は打撃ができることを見せたかったの。

私はフルコンタクト空手のジムで格闘技を始め、MMAに必要な練習を全てその道場で兄としていたから。ドレックスが柔術の基礎を教えてくれて、初めて柔術の大会に出て銅メダルを取ることができたの。

でも柔術はしっかりとした技術が求められるし、道場以外でも習うようになり、それからは柔術のトーナメントは道着もノーギも出てずっと優勝してきたのよ。私はホントは柔術ファイターなの、ストライカーじゃなくてね」

──それでいて、あれだけの打撃を持っているのですか……。ところでアンジェラ・リーの持つ女子アトム級世界王座への挑戦が決まりましたが、チームメイトのスタンプ・フェアテックスもその王座を狙っていることを公言しています。

「私とスタンプはベストフレンド、姉妹のようなもの……。そして私は昨日の夜まですぐにタイトル挑戦の機会が巡って来るなんて思っていなかった。だから、私は彼女がどれだけMMAのベルトが欲しいのかも知っている。

この決定はチャトリがしたものだし、私は彼の要請にこたえるのが筋だから。スタンプが挑戦者だとチャトリが言えば、私はスタンプを100パーセント、サポートしたし。そしてチャトリの判断をフェアテックスの皆がどのように判断するのか。とにかく、私は決まった試合を戦うだけだから。

次の試合の相手がアンジェラ・リーに決まった。なら私はそこに集中して、ノンストップで練習するだけね」

──チャンピオンになり、スタンプが挑戦したいと言えばどうなりますか。

「いじわるな質問ね(笑)。それもフェアテックスがどうするのか、判断することだと思う。ただし、私は絶対にスタンプとは戦いたくないわ。プロとして、マネージメントが決めたことに従わないといけないけど、個人的な考えてとしてスタンプ戦は私の中ではないから」

──もちろん、そのような状況で迷うようになるにもチャンピオンになることが大前提です。自信のほどは?

「アンジェラ・リーは私のアイドルだったの。でもONEで2試合戦っただけでタイトル挑戦が決まったのも、私の力がチャトリに認められたからだと思っている。だから私は自信を持ってアンジェラにチャレンジする。

それにドレックスも、『チャンピオンになれる』と言ってくれたし。私は兄の言葉を信じて、マーシャルアーツを続けてきたから彼の言っていることは絶対よ。フェアテックスでレスリングと柔術を指導してくれているコーチも、『やれる。試合まで十分に対策を練ろう』と言ってくれたしね。

アンジェラに勝つために、今回はフィリピンに帰ることなく、フェアテックスに戻ってすぐに練習を再開するわ」

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