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【UFN168】オクタゴン2勝目へ、NZでピトロと対戦する佐藤天「後手に回らないこと。出鼻をくじくこと」

Sato【写真】毎試合そうだが、負けられない戦いを前に佐藤の心境は?(C)Zuffa/UFC

23日(日・現地時間)、ニュージーランドはオークランドのスパーク・アリーナで開催されるUFN168:UFN on ESPN+26「Felder vs Hooker」に佐藤天が出場し、マキ・ピトロと対戦する。

僅か2人となった日本人ファイターにあって、佐藤は現在1勝1敗、対するピトロは送タンゴン戦績0勝1敗。今後、上を目指すためにしっかりと勝っておきたい相手との対戦だ。

そんな絶対に負けられない戦いを前に、現地入りした佐藤に話を訊いた。


──ニュージーランドはオークランド、フロリダからは長旅だったと思います。

「そうですね(笑)。土曜日の午後3時半発の便でフロリダを出て月曜日の早朝に到着しました。LA経由でだいたい20時間ですかね」

──LAから日本より太平洋を南下する分、時間がかかりますよね。

「LAからは14時間ぐらいでした。日本に戻るよりちょっと長いですね。でもフライトは疲れましたが、時差ボケがなかったので助かっています。初日はあまり動かず、火曜日からは少し動いて問題ないです。気候も今のフロリダぐらいで、過ごしやすいですしね」

──NZはUFC世界ミドル級王者イズラエル・アデサニャが国のスポーツMVPに選ばれるほどMMAが注目を集めていますが、盛り上がりを感じることはありますか。

「いやぁ、ダウンタウンのホテルに滞在しているんですけど近くを散歩したぐらいなので、そこは分からないです(笑)。ワーホリで滞在している日本の人が多くて、なんか外国って感じがしないです」

──今回はどのような態勢で試合の臨むのでしょうか。

「今日からフロリダからカミ(バルジニ)、マネージャーのシュウ(ヒラタ)さんと合流しました(※取材は19日に行われた)。あと日本からニック(永末)さんが体のケアとバンテージを巻きに来てくれます。米国にいるときも連絡を取り合っていて、ずっと体のことは相談させてもらっていたので」

──しかし、フロリダに拠点を移してからアブダビ、オークランドと米国での試合がないというのが凄いですね。

「アハハハ、それがUFCだと思っているので気にならないです。こっちに来てからは試合時間に合わせて1時間ほど動いて、汗を出すという感じでやっています。月曜日と火曜日は1人でいて、皆、到着してからすぐに色々とサポートしてくれていますから何も問題ないです」

──昨年9月にベラル・モハメッドに敗れ、一時帰国からフロリダに戻り、どのような点に力を入れて練習してきましたか。

「前の試合は考え過ぎたり、待ち過ぎたりしていたので、自分のファイトスタイルを今一度見つめなおしました。そうですね、自分から攻めるということをテーマに取り組んできました。もちろん全ての面でスキルアップが必要なのですが、考え過ぎないで自分から試合を創るというイメージを練習中も持ち続けていましたね。

モハメッド戦はテイクダウンを取られないようにとか考え過ぎることで反応が遅れて、全然動きが繋がっていなかったです。やっぱり動きながら、自分からプレッシャーをかけて攻撃していく。これまでやってきた自分のスタイルを通す、前と同じ間違いを犯さないように戦いたいです」

──試合が決まってからはピトロ対策をこうじると。

「ハイ、コーチやチームメイトが映像をチェックして、まず大まかなテーマ……というか、やるべきことを決めて。そこから実際に動いて、細かい点を整えてきました」

──どのような点に気を付ける必要がある相手でしょうか。

「思い切りが良い選手ですよね。だから9月の試合のように後手に回らないこと、出鼻をくじくことが対戦だと思います。打撃も組みもできるので、そこに注意しながら自分で攻めていこうと思います」

──ピトロは何か得意とする部分があるのではなく、万遍なくパワフル、そしてガチャガチャしているように見受けられました。

「どこが長所というのはなくて、間を空けずに同じペースで前に出てきますね。そこは注意しないといけないです」

──多くの日本人選手が、自分から攻めるという気持ちで臨んでいても──試合が始まると見てしまうということが過去多く見られました。

「どうなんですかね……。練習と試合相手の圧力の違いで、そういう風になってしまうのかもしれないですが、僕はUFC初戦から気になっていなかったです。それに今はハードノックスで当たりの強い選手と練習しているので、相手のプレッシャーで前に出られないということはないです。

前の試合は考えて過ぎていたのが動けなかった原因だったので。そういう意味でもフロリダで対応できる練習はしてきているので、そこを試合に出すだけです」

──いつもそうなのですが、この相手は特に落としてはいけないかと。

「アハハハハ。試合映像を見ても体も小さいですし、ここで勝たないといけないというか、ここで負けているようだとUFCで上に行くチャンスがなくなってします。そこは自分の力を出して、勝ちに行きたいと思います」

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