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【UFC247】3度目の防衛戦─世界女子フライ級王者ヴァレンチーナ・シェフチェンコ「私は今を生きている」

Valentina Shevchenko【写真】まさに王者の器、世界一に相応しい言葉が聞かれた(C)Zuffa/UFC

3日(月・現地時間)、8日(土・同)にテキサス州ヒューストンのトヨタ・センターで開催されるUFC247「Jones vs Reyes」のメディア・カンファレンス・コールが行われた。

ここでは自らの持つUFC世界女子フライ級王座、3度目の防衛戦でケイトリン・チューケイギアンと戦うヴァレンチーナ・シェフチェンコの質疑応答の模様を紹介したい(※要約)。


テレカンファレンスの冒頭で、今回の防衛戦でなくヨアナ・イェンジェチックとのスーパーファイトに関していきなり尋ねられると「これからのことを考えることはないわ。この試合に全てを集中させているから。土曜日のファイトのことだけ考えている」と返答したシェフチェンコ。

ケイトリン・チューケイギアン戦に関して、「この試合は良いファイトになると思う。ケイトリンもケージで全てをぶつけてくるでしょうし。誰よりも厳しいトレーニングをするのは、私はエンジョイするためにここにいるわけじゃないから。全ての練習が、ちょっとした試合のようなもの。私は誰のどんなスタイルに対しても、誰がどんな作戦を立ててきても、全てに対応できる」と話した。

そして目標を持たないと普段から口にしている彼女に対し、レガシーに近づいていることをどのように思っているかという質問がなされた。

これに対してもシェフチェンコは、「私はゴールを持たない。『ベストになりたい』って皆が口をそろえて言うけど、実現できるのはほんとに一握りの選手だけ。自分の夢は、胸の内のしまっておくものよ。エナジーは自分のなかにキープしておくの。人間って目標を持って準備をし始めるけど、考えることが先にきてしまうの。私はまず動く、考えるのはそれからよ。それが一番大切なこと。私は今、マーシャルアーツへの愛を元に練習し、試合をして人生をエンジョイしているから。ハードなトレーニング・キャンプであっても、新しい場所に出向き、新しい出会いが必要。皆が私のことをどう記憶していようが、私は今を生きているの」と返答し、記者からワンダフルという反応が見られた。

さらに「勝利の味はいつも同じよ。もちろん、試合内容によって感覚は違ってくるけど。最終的にはチャンピオンでいること、チャンピオンが一番だから」、「私はムエタイ、キックボクシングとMMAで17度の世界王者になっている。突然、そうなったわけじゃなくて子供のころから肉体的にも精神的に仕上げてきたの」という王者に相応しい言葉をシェフチェンコはテレカンファレンスの間に続けた。

■ UFC247対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ジョン・ジョーンズ(米国)
[挑戦者]ドミニク・レイエス(米国)

<UFC世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]ヴァレンチーナ・シェフチェンコ(キルギス)
[挑戦者] ケイトリン・チューケイギアン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ジャスティン・タファ(豪州)
ジュアン・アダムス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ダン・イゲ(米国)
ミルサッド・ベキッチ(ボスニア)

<ヘビー級/5分3R>
デリック・ルイス(米国)
イリル・ラティフィ(スウェーデン)

<ミドル級/5分3R>
トレヴィン・ジェイルス(米国)
アントニオ・アローヨ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
アンドレア・リー(米国)
ローレン・マーフィー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
アレックス・モロノ(米国)
カリン・ウィリアムス(米国)

<バンタム級/5分3R>
マイルズ・ジョンズ(米国)
マリオ・バウティスタ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ドミンゴ・ピラルテ(米国)
ジョーニー・ニューソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
アンドレ・イーウェル(米国)
ジョナサン・マルチネス(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
オースティン・リンゴ(米国)
ユーゼフ・バラル(米国)

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