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【ONE105】激闘。倒して、狙われ、耐えて、攻め続けた地元アギラン・タニがシーロにスプリット判定勝利

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
Def.2-1
ダンテ・シーロ(米国)

シーロの左前蹴りをキャッチした地元マレーシアのタニが、相手をケージに押し込みながらバックへ。テイクダウンを奪われかけたタニだったが、体勢を入れ替えて反対にタニを押し込んでいく。しかしタニも組み直すと、右腕を差し込みながら、足技でテイクダウンを狙う。さらにアッパーをヒットさせてからダブルレッグ。そこからリフトアップしてシーロに背中をつかせた。シーロは一度立ち上がるも、再び相手をグラウンドに引きづりこむタニ。シーロはギロチンを狙うが、タニは頭を抜いてシーロにケージを背負わせる。タニはパスからバックへ。さらにバックコントロールを続ける。シーロもシングルで切り返し、立ち上がったタニの首を抱えてチョークへ。これを凌いだタニがトップを奪うも、シーロはギロチン。これもタニが凌ぐと会場は大きく沸いた。

2R、地元ファンの声援を背に、前に出るタニ。ローとパンチでシーロを下がらせる。対するシーロも、ローとパンチ。タニはシーロの前蹴りをキャッチして、すぐさまテイクダウンを奪ってマウントへ移行した。一度シーロがガードに戻したが、タニは再びパス。潜るシーロの首を抱えたシーロがトップをキープする。しつこくパスを狙うシーロの頭頂部へ、右ヒジを叩き込むシーロだったが、タニは構わずバックを奪う。右腕を相手の首にかけたタニ。シーロは体勢を入れ替えてトップを奪う。するとタニは下から相手の首を両足で抱えるも、素早くバックに回ったシーロがRNCを狙う。これは極められなかったが、続いてバックからパンチを浴びせるシーロに対し、なんとタニがトップを奪い返したところで2Rが終了した。

最終R、タニが右ストRテートから右ロー。しかし動きには少し疲れが見える。飛びヒザを放ったシーロに組み付き、ケージに押し込むタニ。両者が離れると、タニは左ミドルと右クロス。さらにパンチで押し込んでいく。シーロは少し距離を取るとダブルレッグを仕掛けるも、倒すには至らず。反対にタニが脇を差してシーロをケージに追い込む。離れようとしたシーロに右ヒジを浴びせたタニは、またもシーロの前蹴りをキャッチして相手をケージに押し込んだ。ケージ際でフック、アッパーを打ち合う両者。互いに疲労が隠せないなか、手数が多いのはタニか。タニの左目尻からかなりの出血が見られたところで、シーロも前に出る。しかし組んだタニがシーロをケージに押し込んだところで、激闘を終わりを知らせるゴングが鳴り響いた。

判定は、スプリットでマレーシアのタニが勝利。地元ファンが勝者に大歓声を贈った。

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