【HEAT44】石井慧がアメリカーナでHEATヘビー級チャンピオンに。試合後に怒りが爆発
【写真】セミのキックでローでTKO勝ちしたジェロム・レバンナとHEAT志村民雄EPと共に。KSW & PFLと欧米を股にかけて試合が決まっている石井が、HEATで防衛戦を行うことはあるのだろうか (C)MMAPLANET
2日(土)、HEAT44が名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催された。ここではメインのヘビー級選手権試合の模様をレポートしたい。
<HEAT総合ヘビー級選手権試合/5分5R>
石井慧(日本)
Def.2R3分54秒by アメリカーナ
カルリ・ギブレイン(ブラジル)
石井の左ミドルに右を合わせていったギブレイン。続いて左ジャブを伸ばすも、石井は左を見せてケージにギブレインを押し込むと、シングルで引き浮いて一気にテイクダウン、そのままサイドを取る。
上四方に回り、ワキをすくってキムラクラッチの石井に対し、チャンピオンは必至で腕をクラッチする。ここでギブレインが石井の頭にヒザ蹴りを入れる。
レフェリーの注意を受けたギブレインは、再開後も命綱のクラッチを組み続ける。頭を挟み、肩にヒザを乗せるなど時間を掛けてはがしにかかった石井だが、2度目の頭を両足を挟む動きの際にギブレインが頭を抜くと同時にクラッチを支点に、左ヒジをマットについて上体を起こしに掛かる。
咄嗟に左ワキを差した石井が、そのまま抑え込みに入りパンチ、ヒジ打ち、鉄槌で削りアメリカーナへ。ここで初回が終わり、石井が王者を圧倒した。
2R、ギブレインの右の蹴りにテイクダウンを合わせた石井が、すぐにサイドで抑える。初回と同じように上四方へ。今度は逆側に回り込みニーインベリー、そして横四方で抑え込む。盤石の石井はニーインベリーからマウントへ。
パンチを落としながら、サイドに戻ってアメリカーナへ。ここでギブレインがタップすると、勝利を決めた石井がファ〇クを連呼し、会場の空気が張り詰めるほどの怒りを露にする。
ギブレインのセコンドとも一側触発となった石井、反則のヒザ蹴りが古傷の首に響き怒りが爆発したとのことだった。それでも気を取り直し、マイクで名古屋のファンに感謝の気持ちを伝えると大会終了後は控室に戻るのに10分以上掛かるほどファンに囲まれ、外線凱旋試合を締めくくった。