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【UFN142】オクタゴン=世界最高峰の現実。クンチェンコに岡見勇信の攻撃は通じず、大差の判定負け

<ウェルター級/5分3R>
アレクセイ・クンチェンコ(ロシア)
Def.3-0:30-26.30-26.30-27
岡見勇信(日本)

ベガスオッズでアンダードッグの岡見はオーソで構え、左ジャブ&右ローを繰り出す。一瞬サウスポーに戻した岡見は、再びオーソになりダブルレッグへ。切ったクンチェンコがボディに細かいパンチを入れてクリンチから離れる。クンチェンコは左ジャブ、左ローから右フックを振るう。しっかりと見ている岡見だが、ボディが胸の辺りに当たる。

素早い踏み込みを見せるクンチェンコが、ショートで前に。真っ直ぐ下がりたくない岡見は、左ジャブから右ストレートを伸ばす。クンチェンコは左ロー、岡見はワンツーの右を届かせる。直後に組みついた岡見は四つからクリンチへ。ダブルに移行し、ケージにクンチェンコを押し込む。すぐにブレイクが入り、クンチェンコが左右のロー、左ミドルを蹴りワンツーを放ったところで初回が終わった。

2R、初回を落とした岡見にとって、非常に大切なラウンドになる。従来のサウスポーで構えた岡見のダブルレッグに、クンチェンコがヒザを合わせる。これが効いたか、続く岡見のダブルレッグは頭が下がっておりクンチェンコがスプロールする。スタンドに戻った岡見は、やや足がバタついており、クンチェンコが右フックをヒットする。下がる岡見はダブルレッグからケージにクンチェンコを押し込む。

クンチェンコがヒザを突き上げ離れると、続く岡見のシングルも切ってパンチを頭部に入れる。足を取ったまま立ち上がった岡見は、ケージにクンチェンコを押し込むがテイクダウンには至らない。岡見は左ミドルからシングル、ついには引き込んでしまう。ここでクンチェンコはスタンドで待ち受け、レフェリーが岡見を立たせる。腹を蹴られガードが下がった岡見は、ヒザを見せてダブルレッグへ。クンチェンコはスプロールし、パンチを打ちつける。岡見はここも引き込み、ブレイクを命じられる。最後に左を被弾して倒れた岡見、いよいよ後がなくなった。

最終回、岡見には全てを出し切って欲しい5分がスタート。クンチェンコが左ハイ、オーソの岡見は右を伸ばす。左ジャブを伸ばしたが、逆に左ジャブ、左ハイから右フックを受けた岡見の腰が落ちる。必死に組みつき、ボディロックに取った岡見だがクンチェンコは倒れない。ケージに押し込み、小外掛け、さらにダブルを仕掛けた岡見にクンチェンコはエルボーを続ける。

離れた岡見に対し、クンチェンコは左右のハイキックを繰り出す。組んで引き込んだ岡見は、ブレイクでスタンドに。クンチェンコは右ハイ、岡見のテイクダウンを切ってバックに回りパンチを打ち込む。ガードを取った岡見に対し、スタンドに戻ったクンチェンコがローを蹴る。レフェリーはブレイクを命じ、試合はスタンドへ。

サウスポーの岡見は左ミドル、組んでガードを取りまたもブレイク、そしてブーイングが起こる。クンチェンコはワンツー、岡見の左、捨て身の左右のフックにハイを蹴っていく。後ろ回し蹴りをかわした岡見だが、直後にワンツーを狙われテイクダウンへ。これも切られ、試合はタイムアップを迎えた。

岡見の言っていたようにオクタゴンには現実しかない。そしてオーソからの攻撃、テイクダウン、彼が積み上げて来たモノはクンチェンコに通じなかった。ジャッジ2者が26-30をつけた0-3の判定で岡見は敗れ、オクタゴンを後にした。


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