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【DEEP80】ジョイ・ボーイをジャンピング左ジャブでKO勝ち──長倉立尚「自分のために勝つ!! 」

Tatsunao Nagakura【写真】長倉は納得のいかない表情を浮かべつつも、今後に向け、力強い言葉を口にした(C)KAORI SUGAWARA

10月21日(土)、東京都江東区のディファ有明で行われたDEEP80ジョイ・ボーイ戦で、相手のジャンプに合わせての左で長倉立尚がKO勝利を収めた。

昨年12月にDEEPフェザー級王座を賭けて今成正和と対戦も、まさかの打撃で追い込まれるシーンがありスプリットで判定負け。8月には中国で開催されたREBEL FCフェザー級チャンピオンシップでホドルフォ・マルケスに反則負けし、念願のベルトを巻くに至らなかった。

1年半振りの勝利を挙げた長倉に、REBEL FCの議論の対象となっている反則決着などに加え、今度について尋ねた。


──2RKO勝利でした。

Nagakura vs Joey Boy「ちょっと分かり辛かったみたいですね。『あれは何が当たったの?』とみんなに言われるので。

ただのジャブなんですけど。相手が飛んで来たところに合わせて僕もジャンプしました。相手のモーションがデカかったので。飛んで来そうな雰囲気は1Rからずっとあったから、それに合わせたまでですね。でも、あまり良い試合ではなかったですね。

相手がそんなに強くなかったので、落ち着いて戦えましたけど、もっと良い勝ち方をしたかったし、別に嬉しくもないし『うーん』という感じです。

グラウンドの展開になったのが1Rの終盤だけだったのですが、最近の僕はここ何試合もガーッと行くだけではなくて、1Rは常にああいう感じなんですよね。打撃でもグラウンドの展開になっても、もっとコントロールしたかったです」

──8月のREBEL FC05でのホドルフォ・マルケス戦はサッカーボールキックで反則前となったのですが、相手がスタンドではなかったのかという疑問が残っています。

「そうですね。レフェリーがイリーガルキックだという判定をして僕が反則負けになりましたが、今のREBEL FCのルールでは『3点がグラウンドについていない状態』ならサッカーボールキックは大丈夫。自分が相手を見た時に『3点はついていなかった』ので、蹴ったんです。でも、もう分からないですよね」

──コミッションに対し、プロテストを行ったとも聞いています。

「でも判定が変わることはないでしょうね。中国のコミッショナーなので相手にしてもらえない。ただ、向こうのプロモーターがリマッチをやりたいとは言ってくれています。そこに関しても大会開催数も少ないので、やるとしても来年になるでしょうね」

──リマッチが組まれた場合、オファーを受ける意思はありますか。

「リマッチなら全然やります。まあ、それもDEEPでの試合も組まれる可能性もあるので、タイミングですよね」

──スッキリしない試合結果を経て、この試合まではどのように練習に取り組んできたのでしょうか。

「継続です。全く次の試合は決まっていなかったですけど、『すぐに試合をしよう』という気持ちがあったので、あの時から全く休まずに今日まで来ました。今回の試合は前回の8月の試合の延長戦ですね」

──では今後についてはどのように考えていますか。

「高阪(剛)さんのアライアンスに出稽古をさせてもらっています。アライアンスの一員のように接してくれるので、所属先の名前こそ違いますけど、今日もアライアンスの選手がいっぱいサポートしてくれたし、幸せな環境でやらせてもらっています。

今日は特に打撃をもらったわけではないのでもう1試合、年内に出来たらなあと思っています。それがどこになるかも全然決まっていないんですけど、そこに向けて練習はやっていこうかなと思っています。

そんなに休まずに面白い試合をして勝つだけですね。みんなが幸せになれるようにしっかりと勝つ。自分のために勝つ!! そんなところです。今日はありがとうございました」

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