【DEEP92】押し込みMMAの長倉がトップ奪取も判定負け。芦田の仕掛けが上回ったか
【写真】削り合いのなかで、引き出しが多かった芦田が競り勝った(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET
<フェザー級/5分3R>
芦田崇宏(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
長倉立尚(日本)
サウスポーの芦田が右の蹴りを繰り出す。長倉が右を伸ばし、左フックを振るうがバランスを崩す。芦田はジャブをかわしてワンツー、長倉も右ストレートは放つがこれも空を切る。慎重な両者、間合いの測り合いで芦田がボディから左ローを蹴る。空振り後に姿勢を乱した長倉にハイを蹴った芦田は、前に出てこられてもいなしてハイを放つ。芦田は左を効かせると、続いて左ミドルを入れる。長倉もスイッチをするが、その出足にジャブを受けてしまう。最後に長倉は右ボディを当てたが、初回は芦田のラウンドとなった。
2R、ローにワンツーで前に出る長倉は、パンチの応酬のなかで一気にダブルレッグで飛び込んでトップを取る。クローズドガードの芦田に左のパンチを入れる。長倉はケージに押し込んでヒジを落とす。ボディから顔面を殴り、三角を察知した長倉に芦田が蹴り上げを見せる。右手首をコントロールして三角を狙った芦田に対し、起き上がって対処した長倉がガードの中に入るが、スイープで下にされる。今度は長倉がクローズドガードを取り、ラウンド終了を迎えた。
最終回、芦田の左ハイに、長倉が右を返す。ローで体が持って行かれそうになりながら、長倉がテイクダウンを決める。芦田の左足を太腿の上に置き、立たせなかった長倉が左の鉄槌、エルボーを打ちつける。ブリッジにマウントを取った長倉は、背中を見せて落とそうとした芦田のバックを制する。引き込んでキムラを狙った芦田が立ち上がり、ストレートアームバーを仕掛けながら引きこむ。腕を抜いた長倉がマウント奪取も、芦田は背中を見せて立ち上がる。離れた直後に長倉のダブルレッグをスプロールした芦田だったが、ケージに押し込まれ、尻もちをついた姿勢でヒジを打ち付けつつタイムアップを迎えた。
結果、ジャッジ3者とも29-28で芦田の勝利を支持した。「僕の目標はケージでなくリングです。高山✖ドン・フライより熱い試合をします」と勝者はマイクで話した。