【DEEP92】豪快&テクニカルかテイクダウン✖防御、好勝負も急所へのヒザ蹴りで武田が不完全防衛に
【写真】グレコ&フリー、両レスリング能力の高さを見せつけた武田だったが、残念な結果となった(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET
<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
武田光司(日本)
Def.2R2分07秒by Tech. Judgement 3-0:20-18.20-18.20-18.19-19.19-19.
大原樹里(日本)
左ジャブを伸ばし、右を振るった大原。武田も右を返して組んでいく。押し込んでシングルレッグ、さらにダブルに移行してリフトアップした武田だが、大原がケージに持たれてテイクダウンを許さない。ならばと、真後ろに投げるベリートゥベリーで投げ切った武田は、抑えられた大原がシングルに出るとがぶってスタンドへ。武田がヒザを入れ、ハイクロッチでリフトアップ&スラムで大原を叩きつける。大原はすぐに立ち上がり、組みを捌きつつ打撃戦を狙うも、武田の組がそれを遮断する。
足を取られ、押し込まれながら倒されないようになった大原だが、武田優位は動かない初回となった。王者はこのまま疲れることなく武田が組み続けることができるのか。
2R、一瞬の打撃戦から組んだ武田がバックに回る。後方に投げ、立ち上がってもバックを制し続ける武田が、前に回ってハイクロッチで押し込む。思い切りケージに激突し、テイクダウンを許さない大原はクラッチは剥がして離れると、左フックから蹴りを繰り出す。直後にクリンチでケージに押し込まれた大原の急所に、武田のヒザが当たり試合が中断される。
起き上がることができない大原は、両ヒザをついてしゃがみ込んでいる。大原はこのまま試合続行不可能となり、急所蹴りの時点までの裁定が採られ3-0で武田の王座防衛に。「もう1度、大原選手と戦いたいと思います」と話す王者に喜びの色は見られなかった。