【UFN121】減量が上手くいけば、フランク・カマチョはアジア太平洋最強のライト級ファイター?!
【写真】攻撃面でいえばカマチョが1枚、いや2枚上と思われるが…… (C) MMAPLANET
18日(日・現地時間)、豪州はシドニーのクードスバンク・アリーナで開催されるUFC Fight Night121「Werdum vs Tybura」。
メインでファブリシオ・ヴェウドゥムがマルチン・マルチン・ティブラと対戦する同大会の出場メンバーは豪州&ニュージーランド連合=オーストラレーシアンに東欧勢が絡み、日中韓勢の出場はない。それでもアジア太平洋という目線で眺めるとフィリピンやグアムなど太平洋地域のファイターには出場機会与えられている。
ダミアン・ブラウンと対戦するフランク・カマチョもその1人に挙げられる。北マリアナ諸島のサイパン出身のカマチョは現地のトレンチ・ウォーズからURCCやPXCを経て、TUFシーズン16への出場権を掛けてイリミネーションマッチに挑む。しかし、ニール・マグニーに判定負けを喫しPXCで仕切り直しを図ることに。
ボクシングに柔術、レスリングを融合させたウェルラウンダーは防御能力も高く、一発もあることで、アジア大洋地区最強のライト級ファイターと目されていた時期もあった。ただし、もとも小ぶりなウェルター級だったカマチョは対戦相手とケージで向かい合う前に減量&計量というプレラウンドがいつも大敵となっていた。
バン・テヒョン戦、加藤忠治との試合を減量失敗でキャンセル、タイロン・ジョーンズとのPXCライト級王座決定戦も体重オーバーでキャッチウェイト戦にしてしまうなど、計量ミスを繰り返してきた。体重調整が上手くいかない部分に通じているのか、試合中も一瞬気を抜いたことで、逆転を許すなど精神的なムラも見られる。
そのカマチョは今年の6月に代役で急遽UFC出場が決まり、この時はウェルター級でリー・ジンリャンと対戦、序盤に強力なパンチを打ち込みながら──異様なタフネスさを発揮したリーの反撃を受け、判定負けを喫している。それでも調整期間がなく短期決戦に出たカマチョの迫力ある攻撃は改めてポテンシャルの高さを見せた試合内容ではあった。
あれから5カ月、満を持してライト級でブラウン戦に臨むカマチョ。彼は過去にPXCを舞台に松本光史、中村K太郎、宇良健吾に勝利し、粕谷優介にRNCで一本負けという日本人選手との対戦記録を残す。対してブラウンはといえば、Legend FCで粕谷に腕十字で敗れ、同じくレジェンド時代に安藤晃司に横三角で一本負けをしている。
そんな日本人ファイターと縁のあるファイター同士の一戦──、カマチョは減量が上手くいき気持ちが乗っていればトップ10ランカー級の力を有しているだけに、全ては彼のコンディション、減量の是非に掛かって来る。
■ UFN121対戦カード
<ヘビー級/5分5R>
ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)
マルチン・ティブラ(ポーランド)
<女子フライ級/5分3R>
ベック・ローリンズ(豪州)
ジェリー・ローズクラーク(豪州)
<ウェルター級/5分3R>
ティム・ミーンズ(米国)
ベラル・モハメッド(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・マシューズ(豪州)
ボヤン・ベリチコビッチ(セルビア)
<ミドル級/5分3R>
アライアス・セオドロ(カナダ)
ダニエル・ケリー(豪州)
<フェザー級/5分3R>
アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
シェーン・ヤング(ニュージーランド)
<フライ級/5分3R>
ライアン・ベノイ(米国)
アシュカン・モクタリアン(豪州)
<ライト級/5分3R>
ウィル・ブルックス(米国)
ニック・レンツ(米国)
<ヘビー級/5分3R>
アダム・ビチョレク(ポーランド)
アンソニー・ハミルトン(米国)
<ライト級/5分3R>
ダミアン・ブラウン(豪州)
フランク・カマチョ(北マリアナ諸島)
<女子ストロー級/5分3R>
アレックス・チェンバース(豪州)
ナディア・カッセム(豪州)
<フライ級/5分3R>
エリック・シェルトン(米国)
ジェネル・ラウサ(フィリピン)
<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
ラシャド・コールター(米国)