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【TTF Challenge07】川那子祐輔と対戦、門脇英基─02─「探求心というか、強い人には分からない」

Hideki Kadowaki【写真】MMAもスパーにも、しっかりと取り組んでいる(C)MMAPLANET

10月9日(月)に東京都練馬区ココネリ・ホールで開かれるTribe Tokyo Fight Challenge 07のメインで、川那子祐輔と対戦する門脇英基インタビュー後編。

MMAで勝つ、強くなるための探求心を即・結果が求められるコンバットスポーツのなかで模索する41歳、教祖と呼ばれる男の言葉に引き続き耳を傾けたい。


<門脇英基インタビューPart.01はコチラから>

──子供よりスズメの方が可愛いので、結婚願望がない……(苦笑)。もうMMAを続けられるだけ、続けられれば良いと。ただ、オーロラ☆ユーキ戦では正直なところ、全然動けていないと感じましたが……。

「それは……もう、誰よりも僕が思ったことです。アドレナリンが入っていて1Rは動けて……でも、ラウンドが終わってコーナーに帰る時に足が全く動かないことに気付いて。『これはもう動けない』って。実際、試合が終わってからも控室で1時間ぐらい動けないままだったんです」

──ではよく逃げ切れたということなのですね。

「守りに徹して、最後の数秒だけ動こうという戦いでした」

──その判断力はあったと。

「いやぁ(苦笑)。あの試合はダメだった!!──でしかないですよッ!! もう守りに徹して、金網を背負って。あの時は途中で動いていたら、本当に足が動かない状態まで追い込まれていたでしょうし。

フフフ……。普通の強い方々には分からない悩みだと思います。僕はどうしても探求心の固まりで、練習方法とかも自分自身で創っていきたいというのがあって。練習も何か、ロマンのほうに偏ってしまって。

まぁ、強い人には分からない悩みですよ……これは」

──ロマンとは何を求めているのですか。

「それは……塩田剛三先生や植芝盛平先生とか、日本にも達人と呼ばれた方々がいます。他にもたくさんいる。そんな達人の先生たちはどのような鍛錬で強くなったのか。やっぱり、僕はそこに興味が出てきてしまって……。

今、皆がやっている練習をやればある程度の数字が残せることは僕も分かっています。それが一番信頼できる練習方法であることも分かっているんですけど……」

──打撃とスクランブルが軸のMMAですね。

「ハイ、各ジムで行われているものです。それらの練習が優れていることは分かっているんです。でも、僕はどうしても惹かれてしまうモノがあります。探求心というか、どうしてもやってしまうことがある。それは昔から持ち続けているモノなんです」

──武道、武術を求めるという部分が門脇選手には存在すると。

「こういうことを話せば、皆にも笑われるだけなので。ホント、あまり喋るつもりはないです(苦笑)」

──いや、興味深い。素敵ですよ。MMAをやっていること自体、日本という国においてマイノリティ。私も子供たちの友人の親御さんに『まだ、格闘技なんてあるの?』なんて言われている。そんななかで、自分たちはMMAに関わっているわけですから。そこで強くなるために好きなことを追及する。良いんじゃないですか。

「そ、そ、そんな感じです(苦笑)。でもある程度、心が強くないと厳しいですよ。回りからは批判の嵐が巻き起こるわけですから」

──その探求心に対して?

「まぁ、練習方法に関して……ですね。それは試合で結果を残せていないから、当たり前なんです。皆、僕が勝てるように言ってくれるので」

──それはどのような練習方法なのですか。

「スパーリングはやっていますよ。それ以外には……いや、色々と自分で模索してやっているとしか言いようがないです(笑)。そうですね……それは勝っている人が口にすることです。

僕が言うのは失礼にあたる。僕は独学でやっているもので、それを口にしてしまうと、その鍛錬方法を貶めてしまうので言えないです」

Guru Kadowaki──なるほど、いやその考え方自体が自分は立派だと思います。

「何が、ですかッ?」

──結果を残していないから、言えない。貶めるって言ってしまう門脇選手が、です。自分は欧米列国の強さの理由を知り、トレーニングを取り入れたうえで、日本人には日本人としての強さを追及する道はあると思っています。ただし、試合で勝つという部分で即効性はない。長い時間が要するので、そこをMMAに落とし込むには至っていないというだけで。

「そう、そうなんですよ……。いや、僕は言えないです。実際に強くて、人を殺すことができる術をアップデートし続ける人が極僅かいたとしても……。まぁ、暗中模索です。

僕も分かっていますよ。米国のようにフィジカルでバンバンやるのは結果が出ていますから。でも、僕らにはその奥底に存在するモノがある」

──その話はまた何れゆっくりと聞かせてください。

「いや、笑われますから……。それに結果が出ていないので……」

──そこは頑なですね。では、その結果が求められる試合、川那子選手についてどのような印象を持っていますか。

「思い切りの良い打撃の持ち主です。一撃を持っている。僕は全局面で慌てないように仕上げたい。そういう願望は持っています。あと2週間で、そうなるとは思えないですけど(苦笑)」

──1年前のようにならないことを願っています。

「それはもう(笑)。試合の次の日から、研究してきました。その繰り返しですよ。今回も自分が思う限りの改良はしてきましたが、それは当日になってみないと分からない」

──いや教祖、今日はありがとうございました。

「僕もMMAで勝つには、もう立証された練習方法があることは承知の上で、こんな風なんです。欲張りなんです。探求心が、ちょっとね……これで良いのかっていうのは……。いや、それは僕なんかが口にすることじゃないです。ハイ」

■TTFC07対戦カード

<フェザー級/5分3R>
川那子祐輔(日本)
門脇英基(日本)

<グラップリング70キロ以下/10分1R>
今成正和(日本)
世羅智茂(日本)

<女子フライ級/5分2R+Ex>
ライカ(日本)
ソ・ジヨン(韓国)

<バンタム級/5分2R+Ex>
小蒼卓也(日本)
上久保周哉(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex>
宇宙人(日本)
葛島浩之(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex>
渡辺謙明(日本)
工藤諒司(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex>
大門達也(日本)
御代川敏志(日本)

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