【AJJC2017】ルースターで芝本が王者返り咲き、嶋田は2連覇。八巻がフェザーを制し、岩崎は涙飲む
【写真】日本で最大の国際トーナメント。軽量級で日本勢は確実に力をつけていることが感じられた (C)MMAPLANET
8日(金)に始まり、明日10日(日)が最終日のアジア柔術選手権2017。9日(土)にはアジア柔術界の頂点を決める黒帯の部が、東京都足立区の東京武道館で行われた。
橋本知之、芝本幸司、澤田伸大の3名が参加したルースター級では、まず昨年王者の橋本が澤田を6-2で破り、芝本と3年連続同じ顔合わせのファイナルへ。またもや残り10秒を切ってからも競り合いが続き、今回は最後にスイープのアドバンを許さなかった芝本がP2‐2、アドバン1-0で下し2年振りにアジアの頂点に立った。
ライトフェザー級は嶋田裕太がアジア2連覇を達成した。初戦からビリアム・メーロとの大一番となった嶋田だったが、ボー&アロー・チョークで一本勝ちすると、準決勝も富田仁之をマウントからの十字絞めで破る。決勝では準決で昨年準優勝の宮地一裕をストレートフットロックで下した盟友・山田秀之を2-0で倒した。
群雄割拠のフェザー級はイタロ・シウバ・リンズとチェ・ワンキという注目株が初戦で相対し、なんと両者ともペナルティ4つで失格という超波乱が起こる。そして塚田市太郎を腕十字、続いてジェイク・スコベル、マイケル・グレゴリー・サンチェスと撃破した八巻祐が決勝戦へ。
対するは初戦で加古拓渡をバックマウントからの袖車、続いてヴィニシウス・デ・リマ、準決勝は全日本で悪夢の逆転一本負けを喫した大塚博明を下した世羅智茂と対戦。八巻がラペルチョークでタップを奪いアジア初制覇を達成した。
ライト級は初優勝を目指す岩崎正寛が、アリ・ムンファルディに続き、注目のクレベル・コイケ戦でしっかりと勝利、決勝でATOSの強豪アンドリス・ブルノフスキーと相対することに。最初にスイープを決めた岩崎だが、P2-2からオモプラッタ&スイープを耐えているところで肋骨を負傷──無念のタップアウト負け。悲願は達成ならなかった。
ミドル級はカイロン・グレイシー、ミディアムヘビー級はルーカス・ハルク・バルボーザ、ヘビー級はキーナン・コーネリアス、スーパーヘビー級ではヴィトー・トレド、ウルトラヘビー級はイゴール・シウバが制した。
ブルノフスキー、バルボーザ、キーナン、トレドと4名の優勝者を輩出したATOS勢。無差別級でもキーナンとバルボーザがクローズアウトし、アジアを制圧した。
なおアジア柔術選手権2017の詳細は後日、掲載します。