この星の格闘技を追いかける

【ONE55】ゲイリー・トノンとの組み技戦、直前の青木真也─02─「負けるとレジェンド枠になる」

Shinya Aoki【写真】それでもMMAについて話していると、笑顔になる。そこが青木真也だ (C)KAZUYA MATSUBARA

26日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE55「Dynasty of Heroes」でゲイリー・トノンとグラップリングマッチで対戦する青木真也インタビュー後編。
Special Thanks to Mr.Kazuya Matsubara

グラップリング=関節の極め合い──ではない。そして、MMA大会で組まれたグラップリングマッチでも人生を左右することがある。大切な勝負、2日前の青木の言葉を続けたい。
<青木真也インタビューPart.01はコチラから>


──そこがONEらしさと言えますね。マット・ヒュームの両サイドを見ることができる。

「チャトリもそうだし、どっちのチャンネルで話しているのかなっていうのを整理しないと、意思の疎通が難しいことはあります」

──トノン戦はそういう意味でも、チャトリはファイターのチャンネルになっているのは戦いやすいですね。

「コントロールしろって、ずっと言ってくれていますからね。チャトリはMMAの人です。僕のグラップリングが柔術のなかに入ると、稚拙だということが分かっているんです。正直な話をすると」

──う~ん……。打撃のないコントロールに関して、ではトノンがどう対応できるか。打撃があると、まるで余裕がないと思うのですが。

「そこですね。1万人とかのお客さんの前でトノンは戦ったことはない。そういう点もどう作用するのか。でも、まぁあんまり難しく考えていなくて、単純にどうなるんだろうっていう楽しみな試合です」

──いや、この試合はMMAファイターの青木選手にとって、非常に勝敗が大切になってくると思います。

「負けたらダメな試合だというのも分かっています。ADCCだったらぶっちゃけ、負けても良いかもしれない。でも、これで負ければ僕はレジェンド枠に入っていきますよ」

──レジェンド枠を与えられるファイターは、実績を認められたという栄誉を受け取って良いと思います。ただし、青木選手はまだ早い。

「でも、ONEっていう枠を考えると、東南アジア中心になってきているし。この大会にグラップリングで出るというコト自体がONEにおいてレジェンド枠になりつつあることは実感しています」

──だからこそ、勝負論なんですよ。ここでトノン。チャトリもONEも青木選手に勝負論を求めている。これはアギラン・タニと防衛戦を行うベン・アスクレンや、最近のビビアーノ・フェルナンデスの対戦相手を考えると、青木選手はMMAファイターとして現場で戦っていると捉えられていると思います。

「確かに……そうですね。勝負論を与えてもらっていますね。だから負けられない」

──アスクレンが今回の試合で仕上げてきていると、彼もまだ何かを目指している。でも、ここ最近のように仕上げていないと、もう余暇になってしまう。

「勝負ですよね、色々な意味で。試合という部分で厳しい勝負というだけでなく、それ以外の要素で捉えても僕にとって勝負が掛かっているんです」

──そのケージのなか。トノンはエディ・カミングスよりも、普通の柔術ができる。その点において、足関節もスカすことが難しくなってくるのでは。

「それを自分より大きなトキーニョとの試合で見せていますしね。凄く強いと思います、本当に。だからちょっとどうしようかなっていうのもあります」

──今回の試合、普段のONEのMMAのように計量もあるのですか。

「ハイ、尿検査もあります」

──それはトノンは経験がないでしょうね。そういう部分でも、彼がどれだけいつものリズムで戦えるのかも焦点の一つになりそうです。

「体重は問題ないでしょうけど、試合までもリズムは彼も経験したことがないと思います」

──きっと今大会は日本では他のMMAよりも、青木選手のグラップリングに注目が集まると思います。アンチ青木ファンも注目しているでしょうし(笑)。

「凄く勝負が掛かった試合なんですよね。僕のなかでは。でも、そういうファン心理も含めて、何か大きく情況が変わる試合ではない。だからこそ、自分に厳しく発破を掛けて戦います。繰り返しになりますけど、サブミッションの取り合いをしようとは思っていないです。厳しい試合をしたいです。分の悪い試合だからこそ、意地を見せたい。一太刀あびせたいです」

■ ONE55対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(シンガポール)
[挑戦者]イステラ・ヌネス(ブラジル)

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ベン・アスクレン(米国)
[挑戦者]アギラン・タニ(マレーシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ルイス・サッポ(ブラジル)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/15分1R>
ゲイリー・トノン(米国)
青木真也(日本)

<ストロー級(※56・7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
エイドリアン・マタイス(インドネシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
アナトポン・プンラド(タイ)
ゲヘ・エウスタキーオ(フィリピン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
ラジンダ・シン・ミーナ(インド)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
レベッカ・ハインツマン(米国)
ティファニー・テオ(シンガポール)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リカ・イシゲ(タイ)
ジョマリー・トーレス(フィリピン)

<69キロ契約/5分3R>
チャン・レイ(中国)
ジェレミー・メシアズ(インドネシア)

PR
PR

関連記事

Tokyo Int JJC

Movie