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【ONE53】リミッターを外す世界王者アンジェラ・リー、その戦い方が招く結果は=フアン戦

Angela Lee【写真】とにかく積極的なONE世界女子アトム級王者アンジェラ・リー (C)KEITH MILLS

11日(土・現地時間)、タイのバンコク北部にあるインパクト・アリーナでONE53「Warrior Kingdom」が開催される。昨年5月以来、2度目のタイ大会のメインは女子世界アトム級選手権試合=王者アンジェラ・リー×挑戦者ジェニー・フアンの一戦が組まれた。


前回大会のメインでルンピニー王者から初のメジャーMMA王者となったデェダムロン・ソーアミュアイシルチョークが凱旋防衛戦を行うも、日本の内藤のび太に一本負けを喫し王座陥落となり、会場が静まり返ってしまった。

そのデェダムロンは内藤の初防衛戦の相手を務めたジョシュ・パシオと対戦。セミでは柔道出身のタイ人ファイターで、現地でも高い人気を誇るシャノン・ウィラチャイがデェダムロン同様にフィリピンのリチャード・コーミナルと戦う。

全9試合中、7試合にタイ人ファイターが出場する今大会のメインはシンガポール人のチャンピオンと台湾人のチャレンジャーが戦う世界女子アトム級戦。ツイスターのリー、対してゴゴプラッタのフアンとMMAでは珍しい極め技で勝利した両者、とはいってもフアンがほぼ純粋グラップラーなのに対し、リーはグラップリングが得意なウェルラウダ―だ。立ち技の技量は明らかな差がある。

ただし、リーはその積極的なサブミッションの仕掛けと同様に、アンストッパブルの異名通り打撃でも超アグレッシブで、攻める気持ち強すぎることがマイナスに働くこともある。それがスタンドで受ける一発だが、フアンにはその打撃力はない。しかし、打撃の粗さが良い方向でなく、悪い方向に出るとすれば体が流れて組み伏されやすくなる点だ。

フアンはテイクダウンもそれほど強いといえないが、リーの姿勢が崩れると組んで下になろうが、勝つ可能性が一番高いグラウンドに持ち込むことが容易になる。また、純粋な寝技でいえば、リーとフアンにどれだけの差があるのかも試合が始まってみるまで分からない。

とはいっても王者リーはフィジカルでフアンを大きく上回り、優位であることは間違いない世界戦。寝技で勝利を見出したいチャレンジャーに対し、チャンピオンが寝技を避けて打撃で冷静に削るのか。果敢に寝技にも持ち込むのか。流れのまま自分の動きを続ける──ことが予想されるアンストッパブルは、どの局面でもアグレッシブに攻めることが予想される。リミッターを外した結果、自分で自分をコントロールできないようなことがあれば──ひょっとしてというゲーム展開もあるかもしれない。

■ ONE53対戦カード

<ONE女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] アンジェラ・リー(シンガポール)
[挑戦者] ジェニー・フアン(台湾)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ(タイ)
リチャード・コーミナル(フィリピン)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
ジョシュア・パシオ(フィリピン)

<62キロ契約/5分3R>
ヨーサナン・シッチョートン(タイ)
ラモン・ゴンザレス(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リカ・イシゲ(タイ)
オードレイローラ・ボニフェース(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
セゲタオ・ペッペヤタイ(タイ)
ケルヴィン・オン(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
マー・ジャワン(中国)
ヨハン・ムリア・レゴウオ(インドネシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
クリッサダ・コンスリチャイ(タイ)
エイドリアン・マタイス(インドネシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ポンシリ・ミタシット(タイ)
ロビン・カタラン(フィリピン)

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