【RFC37】Road FC XX出場、チビ・ウルフ=パク・ジョンウン 「ルックスで選手になれたわけじゃない」
【写真】チビ・ウルフという可愛らしい異名ながら、ポテンシャルはその名の通り高いパク・ジョンウン。将来の韓国女子MMA界のエース候補は他の出場韓国勢とは違った可愛らしさの持ち主だ(C)MMAPLANET
11日(土・現地時間)、韓国ソウルのグランドヒルトン・コンペンションセンターで開催されるROAD FC37=初のオール女子大会Road FC XX。
同大会でシャルマ・デバイアと対戦予定だったパク・ジョンウン、デバイアの欠場により急遽パク・ナヨンと戦うことになった。自らのMMAデビュー戦がショートノーティス、対戦相手は世界の藤野恵実だったパク・ジョンウンに今回の試合、そして女子大会=XXについて訊いた。
──試合直前になって対戦相手がプロデビュー戦のパク・ナヨン選手となりました。急遽、プロデビューというのはパク・ジョンウン選手も経験してきたことですか。その点を踏まえて、パク・ナヨン選手のどのような点に警戒が必要でしょうか。
「デビュー戦ということで怖さを知らず、夢に見てきた舞台に立つということで喜びや嬉しさという気持ちが大きいと思います。なので恐れを知らない覇気と嬉しさなどが合わさって、シナジー効果を生み出すと思います。私のデビュー戦の時がそうだったので(笑)
そして私は相手を知らないけど、相手は私を知っていることは警戒すべき点の一つだと思います」
──また、対戦相手が代わったことで作戦なども一新しないといけないかもしれないですが、今回の試合に向けてはどのような点に重心を置いて練習してきましたか。
「質問頂いたように直前で相手が代わったので相手についての対策を練ることは出来ません。今回は私の長所、武器を強化することに重点を置いて練習してきました」
──今もピョンネ・キックボクシングジム=ストロング・ウルフで練習しているのですか。それとも出稽古を行うなど、新たな練習も行っているでしょうか。
「出稽古はしていません。ジムの館長とチームメイトを信頼しています。そして私のことを一番知っているのは私のチームの皆だと思っていますので、自分のジムでだけ練習しています」
──組み技はサンボ・ベース、そして打撃も果敢に打つことができるジョンウン選手ですが、今、自分が最も自信を持っている武器になになりますか。
「私自身を信じる気持ちと自信が私の一番の武器です」
──なるほど……。この試合は昨年6月の渡辺ひさえ戦以来の実戦となります。あの試合はドローに終わりましたが、勝っていてもおかしくない内容でした。日本女子MMAのレジェンドである渡辺選手との戦いで、何か学べたこと自信になったことはありますか。
「『私もやれるんだ』という自信を掴んだこともありますが、館長の対策、戦術が上手くハマって、あのような試合が出来たと思います。なので試合を通じて一番に学んだことは、練習を一生懸命しなければいけないことだ、と改めて感じたことですね」
──あの試合から8カ月、当時と比較してどこが一番伸びましたか。
「正直、グラウンドが弱かったので、サンボ出身ですけど打撃重視で試合をしてきました。ただ今は弱みであった部分もかなりカバーできていると思うので、グラップリング、グラウンドの部分が一番伸びたと思います」
──これまでは自分よりキャリアのあるファイターとの戦いでしたが、今後はXXという場ができ、今回のように韓国内での勝ち残りも必要になってきます。勝ち残れる自信のほどを教えてください。
「今、世界的に女子格闘技が徐々に活性化してきている感じを受けます。そんな時に私が所属している韓国で最高の格闘技団体であるロードFCが女子リーグを前面に押し出し、さらに女子格闘技を活性化させることはとても嬉しいですし、試合経験ももっと積むことが出来ると思うと期待が大きいです。
韓国でも女子の選手が増え、競争が激しくなってきましたが、私はいつもロード女子の中で自分が一番だという自信があります。でもハム・ソヒ選手、先輩に対してはまだかなり劣っています。
アジアでトップのハム・ソヒ選手がロードFCに加わったことで女子にもチャンピオン、タイトルが制定されることへの大きな後押しになると期待しています。これから経験を積んで、いつか必ずチャンピオンの座まで上がります。チャンピオンになることが私の戦う理由ですので」
──では、最後の今回の試合に対する意気込みをお願いします。
「私はルックスが良くて選手になれたわけでもなく、注目を浴びていたわけでもありません。私は努力とチームの皆のおかげでプロの選手になれて、少しは注目を浴びることが出来たと思います。ですので、もっと努力して、チームの皆を信じ続けて、チャンピオンを目指して進んでいきます。
“コマヌクテ(※韓国でのニックネーム=小さな狼)=チビ・ウルフ”ことパク・ジョンウンに期待してください。さらに上へ! さらに強く!! ストロング・ウルフ、ファイティン!! パク・ジョンウン、ファイティン!!!(※ファイティンは韓国語で頑張れという意味で用いられている)」
■Road FC37=Road FC XX01対戦カード
<女子フライ級/5分3R>
ライカ(日本)
カン・ジンヒ(韓国)
<女子46.5キロ契約/5分3R>
しなしさとこ(日本)
イ・イェジ(韓国)
<女子アトム級/5分2R>
パク・ジョンウン(韓国)
パク・ナヨン(フィリピン)
<女子アトム級/5分2R>
華DATE(日本)
イム・ソヒ(韓国)
<女子ストロー級/5分2R>
藤野恵美(日本)
ナタリア・デニソヴァ(ロシア)
<女子ストロー級/5分2R>
原田志保(日本)
シム・ユリ(韓国)
<女子50キロ契約/5分2R>
ホン・ユンハ(韓国)
ワン・シャンジ(中国)
■Young Guns 32 対戦カード
<バンタム級/5分3R>
根津優太(日本)
ジャン・イクファン(韓国)
<フライ級/5分2R>
朝倉海(日本)
アラテン・ヘイリ(中国)
<ミドル級/5分2R>
ジョン・ヨンジュン(韓国)
キム・ジュウォン(韓国)
<フェザー級/5分2R>
シン・スンミン(韓国)
ヤン・ジュンカイ(中国)
<フェザー級/5分2R>
朝倉未来(日本)
オ・ドゥソク(韓国)
<フライ級/5分2R>
キム・テギュン(韓国)
ワン・デユ(中国)
<フライ級/5分2R>
コ・ギウォン(韓国)
ユン・ホヨン(韓国)
<ミドル級/5分2R>
チェ・インヨン(韓国)
イム・ドンファン(韓国)