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【RFC34】藤野恵実と対戦イェン・シャオナン 「打撃では私の方が上だと思います」

yan-xionan【写真】イェン・シャオナンのようにサイドキックを多用するファイターは、男女合わせてもそれほど存在しないだけに興味深いファイターである (C)MMAPLANET

19日(土・現地時間)に中国は河北省(ホーベイ)の石家庄(シーチャーチュワン)、河北体育館で開催されるRoad FC34。同大会ではイェン・シャオナンが藤野恵実と対戦する。

中国の女子MMAファイターは世界的には無名でも、散打経験が多く、総じて打撃のレベルは高い。イェン・シャオナンもサイドキックをジャブのように使いこなし、8勝1敗の戦績を残している。PXCストロー級でトップのジナ・イニオンにも勝利しているが、実力は未知数。そんなイェン・シャオナンに藤野戦について尋ねた。

──11月19日に藤野選手との大一番が控えています。藤野戦に向けて、今、どのようなトレーニングを積んでいますか。

「今は北京にある拳天下というチームで練習しています」

──藤野選手はWSOFを初め、世界を相手に戦ってきたキャリアの抱負な選手です。彼女の印象を教えてください。

「何か特に印象に思ったことはあまりないです。彼女のROADFCでの試合を1回だけ観ただけなので。柔術、グラウンドは良さそうですけど、動きは早くないように見えます。私の方が身長が高いですし、打撃では私の方が上だと思いますね」

──イェン・シャオナン選手は昨年のロードFC初出場以来、日本でもこのような選手がいたのかと注目を集めています。散打との出会いを教えてください。

「私は中国の遼寧省の出身です。子供の頃はとても幸せで楽しかったですね。山登りや水泳、あと囲碁や将棋もやっていました。

13歳の時に遼寧省の瀋陽にある武術学校で基本の技術を学んで、14歳のときに散打を始めました。私の父が武術を好んでいたので、私にも小さい頃から学ぶよう言いつけられていました。そして17歳の時から西安体育学院のセンターで散打を学ぶようになりました。学生時代は全国体育学院散打大会で3位に入賞しています」

──中国では女子も男子のように格闘技が盛んにおこなわれているのでしょうか。

「女子選手は試合のために男子の選手よりも努力、忍耐など大きな対価を払わなければなりません。それでもチームメイトと共に汗と血を流しながら、良い結果を残していけたことが一番の思い出です」

──散打は中国の国技で、トップ選手は国家代表として戦うために超一流の選手はMMAに転向しないと聞いています。そのなかで、全国大会で2度も優勝しているイェン・シャオナン選手は例外だと聞きました。なぜ、MMAに興味を持ったのでしょうか。

「その情報は間違っています。私が2度全国大会で優勝したのは、全国泰拳大会なのでムエタイです。MMAに興味を持ったのは、試合スタイルと合っていると思ったからです」

──MMAには散打にない、寝技の習得が欠かせません。グラウンドワークに関しては、どのような練習を積んでいますか。

「寝技はなくても散打にも組技があります。今はグラウンドではパウンドを含めた技術を磨くことに力を入れています」

──去年からロードFCで戦うようになり、それ以前とMMAへの取り込み方や環境が変わったことがあれば教えてください。

「中国ROAD MAN(リアリティーショー)に出演してから、多くの人に私はMMAの選手だと認識されるようになりました」

──日本のMMAについてどのような印象を持っていますか。

「日本のMMA技術はとてもレベルが高い印象があります」

──では最後に、藤野戦に対する意気込みをお願いします。

「11月19日、石家庄で会いましょう」


■Road FC34対戦カード

<ROAD FCフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] チェ・ムギョム(韓国)
[挑戦者] ムラット・カズガン(トルコ)

<ヘビー級/5分3R>
アオルコロ(中国)
川口雄介(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
イェン・シャオナン(中国)
藤野恵実(日本)

<ライト級/5分3R>
ブルーノ・ミランダ(ブラジル)
キム・スンヨン(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
ソン・ケナン(中国)
エルヌール・アガエフ(ロシア)

<ヘビー級/5分2R>
ホウ・ツェンリン(中国)
シム・ゴンオ(韓国)

<100キロ契約/5分2R>
チャン・ジャンジュン(中国)
キム・デソン(韓国)

<フライ級挑戦者決定戦/5分3R>
アラテン・ヘイリ(中国)
チョ・ナムジン(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
ドン・シン(中国)
ラ・インジェ(韓国)

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