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【UFN248】タバタ・ヒッチ、イェン・シャオナン戦へ「存在を明白にして、次のタイトル挑戦権を手にする」

【写真】ジオゴ・ヘイスと同じベイビー・シャークの愛称を持つタバタは、そのベイビーシャークを手に取材を受けていた (C)MMAPLANET

23日(土・現地時間)、マカオはコタイにあるギャラクシー・アリーナでUFN248:UFN on ESPN+106「Yan vs Figueiredo」が開催される。同大会のコメインでタバタ・ヒッチがイェン・シャオナンと対戦する。
Text by Manabu Takashima

2017年に道着着用変則MMAイベント=SEI☆ZAで戦うために来日し、長期滞在の経験もあるヒッチはこの間に小見川道大の指導を受けて講道館柔道黒帯も巻かれている。紫帯時代にノーギワールドで準優勝の経験もあるタバタは、アンジェラ・ヒルとの一戦で殴り合い上等ファイトで勝利し、アウェイの地で8位もランク上位のイェン・シャオナンと戦う機会を手にした。

日本の第二のホームと公言してならないヒッチが、アジアに戻って大一番に挑む心境と自信のほどを語った。


――ついにアジアに戻ってきましたね。

「アジアに帰ってくることができて、凄く嬉しいわ。日本は私の第二のホームみたいなものだから。この湿度の高さも懐かしいし(笑)、マカオだけどアジアっていうだけで凄く居心地が良いの」

――とはいえ現在カリフォルニア在住のタバタにとって米国での試合と違い、時差や天候の違いもある土地での試合です。

「実は2週間前にバリに入って、時差の調整をしてきたの。3日もいれば時差ボケは解消されて。マカオに着いてからは、普通に米国の試合をするファイトウィークのように過ごせているわ」

――押忍。凄く体調もよさそうです。そんなタバタですが、UFC初戦はショート―ティスでフライ級でした。そしてマノン・フィオフォに敗れましたが、その後はストロー級で6勝1敗というレコードを残しランクも10位まで上げてきました。

「マノンとの試合のオファーを受けたのは、3日前だったの(笑)。クレイジーよね。でも、私はずっとUFCと契約することを考えてMMAのトレーニングをしてきて、あの機会をみすみす逃すことはできなかった。世界一になるための戦いに身を投じるために、あの敗戦は必要だったの。それにUFCからの急なオファーに応じることができないなら、普段のトレーニングは意味をなさないから」

――それでも柔道&柔術が主武器で、LFAではほぼグラップリングだけで勝っていたタバタがストロー級という適正階級であっても、これだけの成績を残せるとは正直思っていなかったです。スミマセン。

「ハハハハ。本当に急激に私の環境も私のファイトも変わったわ。でも、それが可能になったのも常にハードトレーニングを課してきたから。継続こそ、私がUFCで結果を残せるようになった最大の要因だと思う。試合をして、ジムに戻り。また試合をして、ジムに戻る。その繰り返しが私を成長させてくれた。レスリング、ストライキング、そしてフィジカル&ストレングスとずっと自分と向き合ってきたから」

――と同時に打撃ですが……。タバタやマッケンジー・ダーンもそうで……殴られても平気な打ち合いをしてしまいますよね、これがブラジル人女性の怖さと感じるのですが(笑)。

「アハハハ。アンジェラ・ヒルとの試合はやり過ぎてしまったわ。あんな殴り合いをするつもりはなかったんだけど。ただ殴って倒すっていうことでなく、MMAにはファイトIQが必要で。そんなことは百も承知だし、そのために日々練習してきて。打撃にも自信がついたし、打撃に自信があることで余裕を持ってグラウンドも戦えるようになったわ。

打撃でしっかりと相手を見て、組みつくタイミングを理解しないといけない。日々めいっぱいグラップリングをしているタイミングで、立ち技に戻ってテイクダウンから攻めるというスパーリングを繰り返してきたわ。色々なシチュエーションを考えて、何度も何度も立ち技とテイクダウン、グラップリングを続けて。打撃も体力も強化したからこそ、今の私は色々なアプローチがあるから、自信を持って攻めることができる。

もちろん、私のルーツは柔術よ。全てといっても良いわ。グラウンドワークを忘れることはないわ。絶対に」

――パラゴン柔術のフランジーニャ(ヒカルド・ミラー)が、今もタバタのコーナーにいる。それが全てを物語っていると思います。

父と呼び敬愛するフランジーニャと

「フランジーニャはDay 1からずっと私を支えてくれているわ。

彼はただプロフェッサー、マスターというだけでなく、師匠であり、ダディよ(笑)。フランジーニャが私に全てを与えてくれたの」

――そんななかで今週末、ランク2位のイェン・シャオナンと対戦します。

「イェンはプロとして自分に厳しく接し、素晴らしい人格者よ。彼女と戦うことができるのは光栄だわ。でも過去の試合をチェックしてきたし、しっかりと自信を持って臨むことができる。4月に彼女が世界王座に挑戦した時も、最前列で試合を見せてもらったし。

技術、体力、経験、全ての面で今、彼女と戦うタイミングになった。これまで積んできたことを全て試合に活かして勝つつ――絶対に」

――サイドキックで突き放す。そんなタイプのイェン・シャオナンをいかに柔術ゲームに持ち込むことができるのか。

「遠い距離よね。蹴りもパンチも。ただ、彼女の拳は胸の前にある。あそこからパンチは使う選手は、レンジとタイミングを掴みやすくしてくれるはず。カウンターのパンチ、テイクダウン――スピードも鍵を握ってくるわね。そして、我慢。さっきも言ったけど、絶対にアンジェラ戦のようなクレイジーなファイトはしない。イェン・シャオナンがスマートな選手だから、私にもスマートな組み立てが欠かせないから」

――ただホームで、ランクで8つ下のタバタと戦うイェン・シャオナンはいつも違うかもしれないです。

「そう。そうなの。きっと多くのファンの声援が、彼女にはプレッシャーになるはず」

――中国のファンは日本のファンと違って、相当にエキサイトする。そんな印象があります。特に他プロモーションの試合では日本人選手相手にはブーイングが止まらないという異様な雰囲気をケージサイドで経験したこともあります(笑)。

「そうなの!! でも、逆にブーイングの中で試合をしてみたくなったわ。これまでそんな経験はしたことがないから(笑)。でも、ブーイングも彼女にプレッシャーを与えることになるわね。私は全然、ブーイングされても構わないから。

土曜日の試合で、私の名前を世界中のファンに覚えてもらう。存在を明白にして、次のタイトル挑戦権を手にするつもりよ。タイトルコンテンダーだった中国のイェン・シャオナンに勝って、中国人チャンピオンのジャン・ウェイリに挑戦するというストーリーラインもできるわけだし。

しっかりとイェン・シャオナンに勝って、ウェイリへのチャレンジを宣言するわ」

――タバタ、今日は公式会見がある前にワン・オン・ワンでインタビューを受けてくれてありがとうございます。

「こちらこそ、インタビューをしてくれてありがとう。SEI☆ZAの時から応援してくれた日本のファンは私にとっていつまでも特別だから。もう7年もサポートしてくれる皆に全力で戦うことを約束するわ。ムイト・オブリガーダ」

■視聴方法(予定)
11月23日(土・日本時間)
午後5 時00分~UFC FIGHT PASS
午後4時45分~U-NEXT

■UFN248対戦カード

<バンタム級/5分5R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
デイヴィソン・フィゲイレド(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
イェン・シャオナン(中国)
タバタ・ヒッチ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ソン・ケナン(中国)
ムスリム・サリコフ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
ワン・ソン(中国)
ガブリエラ・フェルナンジス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴォルカン・オズデミア(スイス)
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
オジー・ディアス(米国)
チャン・ミンヤン(中国)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
ユ・スヨン(韓国))
チィルイイースー・バールガン(中国)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
チェ・ドンフン(韓国)
キル・シン・サホタ(英国)

<Road to UFC女子ストロー級準決勝/5分3R>
シー・ミン(中国)
フン・シャオカン(中国)

<フライ級/5分3R>
カーロス・ヘルナンデス(米国)
ニャムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
ロナー・カヴァナ(英国)
ホセ・オチョア(ペルー)

<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン(米国)
クァン・リー(ベトナム)

<ライト級/5分3R>
マァフゥシャトゥ(中国)
ニコラス・モッタ(ブラ

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