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【UFC FOX17】疲れたレンツ、もっとバテバテのカスティーリョに競り勝つ

<ライト級/5分3R>
ニック・レンツ(米国)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
ダニー・カスティーリョ(米国)

ライト級に戻したレンツの右ローをかわしたカスティーリョは組まれても、すぐに離れていく。カスティーリョは左を伸ばすも、レンツがミドルキック。カスティーリョの左ハイにレンツは右を合わせようとして、続くダブルレッグをスプロールする。左フックを2度、3度と被弾したダブルレッグを仕掛けるも、払い腰で大きく投げられる。足を取りに来たところでレンツはギロチンへ。そのままジャンピング―度、足を着地させても頭を抱え続ける。足払っていくカスティーリョだが、そのまま引き込んだレンツがギロチンを続ける。

一度は頭を抜いたカスティーリョに再びギロチンを仕掛けたレンツ、これも防いだカスティーリョがパス狙いから肩固めへ。ガードの中からは当然極まらず、スクランブルから両者がスタンドに戻る。残り1分、レンツは左ハイから右ストレート。右ヒザを見せて、さらに右ストレートを伸ばす。カスティーリョもワンツー、右を打ち返す。すでに疲れを見せる両者、レンツの左フックにカスティーリョがシングルレッグを仕掛けるも、逆にバックを取られかけたところで初回が終わった。

2R、カスティーリョが右ローを蹴り込むが動きはややスローモーだ。続いて右ハイからフックの連打も、やはり動きは遅い。レンツは右ストレートを入れ、打撃で応じるカスティーリョに左を入れる。右フックからテイクダウン狙いと疲れたカスティーリョを削るレンツの右ボディを肩口に受けたカスティーリョがバランスを崩す。右から左を被弾したカスティーリョは、右フックを空振りに左ハイを受けそうになる。

さらに右ストレートから左フック、右ハイをガードの上から放っていったレンツはカスティーリョのシングルレッグを切り返しトップを奪取。カスティーリョの起き上がり際にヒザ蹴りを入れ、さらに右ストレートを打ち込む。テイクダウン狙いを切ってヒザ蹴りを続けるレンツはケージに押し込まれもギロチンへ。ヒザを頭部に入れ、もう一度ギロチンを仕掛けるも、頭が抜けて背中をマットにつけたレンツをカスティーリョがパスする。足を戻したレンツは頭を押してスタンドに戻る。左を当てたカスティーリョは、ボディ受けてガードが下がる。何とか持ちこたえたカスティーリョだが、最終回はスタミナ不足が心配だ。

前に出てワンツーを放つレンツに対し、カスティーリョも右ストレートから左ジャブを返す。さらに右ミドルを入れたカスティーリョが左ストレート、ヒザ蹴りを見舞うも、テイクダウンを取られスクランブルで疲弊してしまう。レンツは右ミドルを決め、ジャブを額で受けて左フックへ。カスティーリョはダブルレッグもレンツはまたもギロチンへ、これも極めきれずカスティーリョがトップを奪う。立ち上がったレンツに今度はカスティーリョがヒザを頭部に放つ。

カスティーリョが右目を広げてレンツの顔をし、左目に指が入る。中断を要求せずレンツが動くのは、カスティーリョに休む時間を与えないためか。そのカスティーリョが前蹴りを顎に突き上げダブルレッグを決める。レンツはすぐに立ち上がり左フックをヒット。ダーティボクシングでボディを攻め、ヒザを入れたレンツのテイクダウ狙いは崩れ、カスティーリョががぶって起き上がる。そこに右を思い切り打ち込んだレンツ。両者、フラフラになりながらタイムアップを迎え、スプリットでレンツが勝利を手にした。

「体重を落とし過ぎて計量が怖かったから階級を上げたんだ。初回で左ヒザを痛め、思ったように動けなかった。ベストパフォーマンスじゃなかったけど、ライト級で戦い続ける」と語り、足を引きずりながらオクタゴンを後にした。

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