【UFN76】最終回の猛攻でダルビーがティルに追いつき、ドローに持ち込む
<ウェルター級/5分3R>
ダレン・ティル(英国)
Draw.29-28.28-28.28-28
ニコラス・ダルビー(デンマーク)
高い位置への蹴りを狙うダルビーに対し、ティルは首相撲からヒザを狙う。これを押し返したダルビーだが、ティルの左を顔面に被弾する。続く首相撲はヒザ蹴りを受ける前に逃れたダルビーは、ブロックの上からハイキックを蹴られる。ダルビーのミドルをブロックし余裕の表情を浮かべたティルだが、直後に顔面をハイキックが掠める。ティルは気持ちを引き締めたか、勢いのあるワンツーを決め、ハイを見せてから左ショートでダウンを奪う。残り時間が10秒となく仕留めることはできなかったが、全ての局面に置いてティルがダルビーをリードした。
2R、左ストレートを入れ首相撲からヒザを突き上げるティル。ダルビーのハイをスウェイでかわす。自らのハイキックはテイクダウン狙いで組んできたダルビーの頭の上で空を切る。残り3分を切り、再び左ストレートからストレート、首相撲からヒザと軽快に攻めるティルが、組んでからバックにまわる。ダルビーが胸を合わせると間合いを外し、右ミドルを蹴り込む。ダルビーはボディロックからテイクダウンと粘りを見せる。すぐに立ち上がったティルは離れると左ストレート、さらに左ミドルをキャッチして左ストレートを2発打ち込み、最後も蹴り足を取ってダルビーのバランスを崩したところで2Rが終わった。
最終回、ダルビーのハイを受けたティルの動きが鈍る。一気呵成に攻めたいダルビーは、シングルからレッグリフトを耐えると、執拗に組みに。パンチを見せてからダルビーがテイクダウンに成功する。ティルは背中を預けて立ち上がり胸を合わせるが、再び左ハイを顔面に受けて動きが完全に落ちる。ワンツーを入れたダルビーはダブルレッグでテイクダウンを奪い、マウント奪取。左のパンチから鉄槌の連打、さらにパンチを続ける。背中を見せたティルに引き続きパンチを入れるダルビー。
ティルが立ち上がると、再び組み付いたダルビーがバックを取って後方からヒザを2発突き上げる。これはティルが手をマットにつけており反則だが、レフェリーが流す。さらに後方にテイクダウンしたダルビーは、スタンドに戻ったティルにパンチ、ヒジ、ヒザと猛攻を仕掛ける。なんとかタイムアップまで耐えたティルだが、最終回は2Pを失って28-28になったという見方も成り立つ。結果はジャッジ2人が28-28をつけマジョリティ・ドローで痛み分けに。両者は再戦を誓い合った。