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【UFC191】豊富なスタミナがフィニッシュを可能にする王者DJ、ドッドソンとの差は開いた??

DJ vs Dodson【写真】前回の態勢以上に両者の力の差は開いたと見るのが妥当なところか(C) MMAPLANET

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナでUFC 191「Johnson vs Dodson 2」が開催される。メインはデメトリウス・ジョンソン×ジョン・ドッドソンのUFC世界フライ級選手権試合だ。

大会タイトルに「2」という数字が見られるように、この試合は両者にとって2度目の対決となる。前回は2013年1月のUFC FOX06でDJの初防衛戦として行われチャンピオンが判定勝ちを収めている。それからDJは6度の王座防衛に成功し、フライ級のトップどころを全て倒してきた。一方のドッドソンは、3連勝で2度目の挑戦権獲得となっている。

前回の試合では初回の手さぐりの状況から、2Rに2度に渡りドッドソンが左ストレートを打ち込み、一旦は試合を優勢に進めたものの3Rからはスタミナに優るDJがテイクダウンを織り交ぜ、グライディングで盛り返す。最終回にはドッドソンの足が完全に止り、パンチの連打を被弾するシーンも見られた。

当時も今も、ドッドソンの左の威力は間違いなく強い。ただし、最近では徹底的に研究され対戦相手を倒すという空気まで持ち込むことができていないのも事実。加えてスタミナ切れを警戒してか、序盤の動きにスピード感を欠くようになった。その結果が左の圧力が減り、5月のザック・マコウスキー戦などは最初のDJ戦と比較しても、簡単に組み付かれテイクダウンを許すシーンが見られた。ドッドソンから見るとマコウスキーに左側に回られ、右足に組まれるという展開に何度も持ち込まれ、左ストレートに続く左ミドル、左ヒザという攻撃も精度はおろか、数も減っていたのが現状だ。

一方のチャンピオンは一時期のフィニッシュできないという声に反発するように、ドッドソン戦以降は5試合で4試合をKOか一本で終わらせている。ジェセフ・ベナビデスを秒殺KOした試合も含め、いつでも試合を終わらせるだけの瞬発力を持つDJ。何よりも、その勢いを終盤まで持続させることができるスタミナの権化だ。スタミナとパワーの比重で対照的な現状を見せているDJとドッドソン、チャンピオン優位は動かない最軽量の頂点を争う戦いだ。

■ UFC191対戦カード

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] デメトリウス・ジョンソン(米国)
[挑戦者] ジョン・ドッドソン(米国/1位)

<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ/4位)
フランク・ミア(米国/10位)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・ジョンソン(米国/1位)
ジミ・マヌワ(英国/7位)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヤン・ブラホヴィッチ(ポーランド/12位)
コーリー・アンダーソン(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ペイジ・ヴァンザント(米国/7位)
アレックス・チェンバース(豪州)

<ライト級/5分3R>
ロス・ピアソン(英国)
ポール・フェルダー(米国)

<バンタム級/5分3R>
フランシスコ・リベラ(米国/12位)
ジョン・リネケル(ブラジル/8位※)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカ・アンドレジ(ブラジル/13位)
ラケル・ペニントン(米国)

<フェザー級/5分3R>
クレイ・コラード(米国)
チアゴ・トラトール(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ジョー・リッグス(米国)
ロン・ストーリングス(米国)

<ライト級/5分3R>
ジョアキム・シウバ(ブラジル)
ナザレノ・マレガリエ(アルゼンチン)

※フライ級

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