この星の格闘技を追いかける

【on this day in】9月05日──2010年

05 09 10【写真】この頃のノリは、少し腫れぼったい瞼をしており、クッキリ二重ではなかった……(C)MMAPLANET

17th All Japan Amateur Shooto Championship
@小田原市、小田原アリーナ
「毎年、当然のように行われ、プロが誕生していく。いつの間にか忙しさにかまけて、全日本アマ修斗に足を運ばなくなってから、決して短くない年月が経過していた。今から5年前、全日本アマ修を再び見ようと思ったきっかけは、『オールラウンダー廻』の存在だった。で、『今年のアマ修、全日本はどうなの?』と記者仲間に尋ねると、『絶対に見た方が良い。当たり年になる』とのこと。当たり年の代表格が9月27日のUFC日本大会でオクタゴン・デビューを果たす、粕谷優介と一足先にUFCファイターとなっている半ケツ王子こと田中路教だった。で、25歳の誕生日に家内に『人前や外でパンツを脱がない』ことを約束させられた過去を持つ自分は、その見事な半ケツ振りが常に勝村周一朗のブログに載り、しかも自らの尻のことを『エンジェルヒップ』と自慢している若さ満点の青年が気になった。そんな彼は運動神経が良く、動きが半端ないという前評判だったが、同時に堅実に勝てる側面を見せていた。つまり、それが全日本アマ修斗、プロ入りを賭けた4分×1RのパウンドなしMMAの勝ち上がり方だ。仮に先に導入が発表されたトライアウト審査なら、ノリは自分の良さを見せつけるように思い切りアグレッシブに動き続けたに違いない。そこは試合時間の短さもあり、受け身になることも避けなければならないのがアマ修のトーナメント戦。アグレッシブかつミスをしてはならない。それこそマチュアな戦いが必要になってくる。3×2Rとなる決勝では、一本への拘りが強く見られたノリだったが、結局は4試合ともポイント差で勝利しアマチュア修斗全日本フェザー級を制した。プロとなり修斗からPXC、そしてUFCにステップアップしたノリ。勝つほどにケツを出す機会は減っていったが、その根底には大勝でも接戦でも確実に攻めて試合をリードする──という全日本アマ修で培った戦いのセオリーが息づいているような気がしてならない」

on this day in──記者生活20年を終えた当サイト主管・髙島学がいわゆる、今日、何が起こったのか的に過去を振り返るコラム。自ら足を運んだ取材、アンカーとして執筆したレポートから思い出のワンシーンを抜粋してお届けします。

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