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【ALL JAPAN JJC】黒帯最激戦区ライトフェザー級 若い芽を摘む会・会長=金古一朗

Ichiro Kaneko【写真】最後の全日本でどのような戦いを見せるか(C)HIROYUKI KATO

19日(日)、東京都新宿区のコスミックスポーツセンターで第16回全日本ブラジリアン柔術選手権が開催される。文字通り、柔術家日本一決定戦の意味合いを持つ同選手権は、日本ブラジリアン柔術連盟の主催大会の大半がオープン大会であり、選手の参加人数に制限はないが、この全日本だけは別だ。
Text by Hiroyuki Kato

青帯から黒帯まで各階級で出場できるのは、2名のみ。青帯部門でも先日のVTJ GRAPPLERS CROWN 2ndで優勝した榎本悟、紫帯部門でも国内屈指のグラップラーである“ムラタク”こと村田卓実など錚々たる寝業師が多数エントリー。午前中のキッズ選手権、白帯対象のノービス選手権を合わせれば、全国から延べ800人近い柔術家が集結する、文字通り日本最大の柔術大会となる。

最大の注目は当然のように黒帯部門だ。特に混戦を極めるのは、14名参加するアダルト黒帯ライトフェザー級といえよう。今年の世界柔術に日本の同階級から唯一出場している加古拓渡、デラヒーバジャパンの若き黒帯コンビ=鍵山士門&山田秀之らと並ぶ、優勝候補が過去4度同階級を制している金古一朗(ポゴナ・クラブジム)だ。

金古は29歳で柔術を始め、僅か5年で黒帯を取得。世界柔術の最終日に残り(=ベスト8)、ワールドマスターズで準優勝、3位と連続入賞を果たして若手たちにとって高き壁となっている。そんな金古も今年40歳を迎え、本大会を「ラストチャレンジ」と公言している。

「去年あたりから練習後に疲労が抜けづらくなり、小さな怪我も増え始めて。そろそろ潮時かな、と思い選手は去年で引退するつもりでいました。でも、昨年末のアジアオープンで若手黒帯の加古拓渡と山田秀之の試合を観て、『もう一度このレベルの試合がしたい』と決意し、一年間現役続行を決めました」という金古。

練習では自身の所属ジムの他にも、日本のトップ選手が集まるトライフォース柔術アカデミーのコンペティションクラスに出稽古し、若手たちと凌ぎを削りあっている。大会1週間前にして減量も終え、心身共に充実していると話す。

「今大会も僕が優勝して『オッサンに負けてんじゃないぞ、お前ら全員練習足りないよ、そんなんで世界柔術なんて100年早いよ』と言いたいですね(笑)。実際に、今回のトーナメント参加の14名で、僕が一番練習しているという自負があります。少し説教臭くなりますが、国内大会を“調整試合”程度に考えている柔術家もいます。それが許されるのは全日本選手権を連覇しているようなトップクラスのみ。国内でも毎回減量して、調整して挑む人間でなければ、世界に通用しないと思います。今回も『若い芽を摘む会会長』としての職務を全うしたいと思います(笑)」

全日本、そして9月のワールドマスターズを終えたら現役生活に一区切り。11月には自身のアカデミーを開く予定と話す金古。柔術オヤジ、最後の大暴れを若手黒帯たちが止める事ができるのか、注目したい。

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