【DEEP】北岡悟に挑戦する岡野裕城<02> 「色んな選手が北岡選手に負けて、自分が挑戦するのは最高」
【写真】国内ライト級の頂点に挑む岡野、無限ループを有限とできるか (C)TAKUMI NAKAMURA
20日(月・祝)に東京都大田区・大田区総合体育館で開催されるDEEP CAGE IMPACT2015でDEEPライト級王者・北岡悟に挑む岡野裕城インタビュー後編。
ウェルター級の肉体のまま、ライト級で戦えるという岡野は、チャンピオンベルト以上に国内ライト級を無限ループでドミネイトする北岡との戦い拘りを持つ。
<岡野裕城インタビューPart.01はコチラから>
――さて今回の北岡戦ですが、いつ頃からタイトルのことを意識していましたか。
「少し前からここで勝てば北岡戦という話をチラッと聞いていて。でも自分としてはチャンスがあるならすぐにでもやるつもりだったし、早ければ早い方がいいと思っていました」
――ではようやく来たという感じですか。
「来るべくして来た、ですかね。もともとライト級に落とした時、2015年は何試合やってもいいから年末までにタイトルマッチをやるって決めていたんです。それから考えると7月の挑戦は予想よりも早かったけど、ずっと北岡選手に挑戦することはイメージしていました」
――対戦相手としての北岡選手にはどんな印象を持っていますか。
「最高の相手だと思います。国内の団体で戦っている選手では一番強いと評価されていて、それだけの実績と結果も残している。僕が北岡選手に勝てばそれをすべて奪い取れると思います。だからただ勝つだけじゃなくて『岡野の方が強い』と思われる試合をしなきゃいけないし、自分はそういう試合を見せるつもりです」
――国内のトップ選手たちが次々と北岡選手の無限ループを攻略できないまま敗れています。岡野選手の中で無限ループの攻略法は出来上がっていますか。
「もちろん北岡選手の対策は練りに練っています。今まで北岡選手と戦った選手を見ていると、北岡選手の存在やオーラに飲まれている気がするんですよね。北岡選手が強いのは間違いないけど、必要以上に北岡選手のことを大きく見過ぎて戦っている。だから必要以上に北岡選手を大きく見ることなく、北岡選手の形にハマらないように。自分のペースで戦って、自分の強さをぶつけます」
――岡野選手も自分がやってきたことには自信がある、と。
「はい。ここまで来たらやるだけなんで、自分に自信を持って戦います」
――ライト級転向後の躍進が目立つ岡野選手ですが、2010年に本格デビューで、キャリアは6年目の29歳なんですよね。
「何気に結構やっているという。ウェルター級時代もここで勝てばタイトルマッチってところで負けて、だから本当にやって巡ってきたチャンスだと思います」
――それだけベルトへの気持ちは強いですか。
「もちろんベルトは欲しいし、チャンピオンにもなりたいです。でもそれ以上に北岡悟という存在に挑んで勝つことに意味があると思うんで、そこに対してワクワクしていますね。北岡選手もこれから何10戦もやるわけじゃないし、北岡選手と戦える選手そのものが限られている。
しかも色んな選手が北岡選手に挑んで負けて、それで自分が挑戦するっていうのは最高のタイミングじゃないですか。ここで北岡選手に勝てば、それだけ自分の存在をアピールできると思います」
――岡野選手にとって北岡戦は一世一代の大勝負ですね。
「はい。もちろん負けられない試合で気合も入りました。でもじゃあ今までの試合が違ったかと言ったらそうじゃないんですよ。この前の中村大介戦も負けられない試合だったし、ライト級転向一発目も負けられない試合だった。結果的にはKOされちゃいましたけど中村K太郎戦もそうです。今回は相手が北岡選手でタイトルマッチだから見返りは大きいですが、試合をする上での覚悟はいつも変わりません」
――この試合はこの夏、国内MMAライト級で最大の注目カードだと思います。どのような試合をして、最後は自分がベルトを巻いていたいですか。
「試合そのものは分かりやすい試合になると思います。でもどっちが勝ったら盛り上がるかを考えたら僕が勝った方が盛り上がると思うんですよ。だから僕がしっかり勝って会場を盛り上げます」
■ DEEP CAGE IMPACT 2015 対戦カード
<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者]北岡悟(日本)
[挑戦者]岡野裕城(日本)
<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]悠太(日本)
[挑戦者]中村K太郎(日本)
<ライト級/5分3R>
岸本泰昭(日本)
宮崎直人(日本)
<ミドル級/5分3R>
水野竜也(日本)
RYO(日本)
<バンタム級>
釜屋真(日本)
石司晃一(日本)
<フェザー級>
小見川道大(日本)
梅田恒介(日本)
<フライ級>
小島壮太(日本)
越智晴雄(日本)
<フライ級>
赤尾セイジ(日本)
中山ハルキ(日本)
<フライ級>
小林聖人(日本)
鮎田直人(日本)
<バンタム級>
堀友彦(日本)
ROY(日本)
<ライト級>
伊藤有起(日本)
藤澤優作(日本)
<バンタム級>
小林博幸(日本)
恒村俊範(日本)
<バンタム級>
咲間“不良先輩”ヒロト(日本)
阿部路人(日本)
<フライ級>
ソ・ドンス(韓国)
秋葉尉頼(日本)