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【2014-2015】ホベルト・サトシ「MMAに力を入れる。でもワールドのタイトルは日本に必要だ」

Robert Satohi【写真】柔術でトップレベルにあり、MMAへも本格的に参戦し始めたホベルト・ソウザ(C)MMAPLANET

2014年が終わり、2015年が始まった。2014年を振り返り、2015年に臨む──MMAPLANET縁のファイター達の声を年末年始特集としてお送りしたい。

第6弾はワールドプロ柔術を制し、念願の世界柔術黒帯を制覇することはできなかったが、見事に3位表彰台を獲得したホベルト・サトシ・ソウザ、インタビューだ。12月23日にはREALを舞台に日本で初めてMMAを戦ったサトシ、MMAへの比重が強くなりそうな2015年だが、世界柔術のタイトルを日本に持ち返ることも重要視している。

――2014年はMMAを初めて日本でも戦いました。ジョン・ドゥジェ戦の印象を教えてもらえますか。

「日本での初めてMMAは兄と同じ日の試合で、友人、生徒、家族、ガールフレンドの前で戦うこともあり、もの凄くナーバスになっていた。その分、応援してくれた仲間、サポートしてくれた人々の前で勝利することができて、凄く嬉しかったよ」

【写真】ジョン・ドゥジェを65秒、RNCで破った(C)MMAPLANET

【写真】ジョン・ドゥジェを65秒、RNCで破った(C)MMAPLANET

――練習中だと打撃の交換も問題なく自信もつけていたそうですが、実際に試合になるとどうでしたか。

「初めてMMAを戦った時は、たった1発のパンチで対戦相手をテイクダウンしたんだ。それから、凄く打撃の練習を積んできたし、本当に打撃を使ってみたかった。だけど、まだ僕のストライキングは100パーセントじゃない。長い期間、Aresジムで打撃の練習をしてきたし、素晴らしいコーチの指導を受け、色んなことを学んできた。だから、たくさん打撃を使おう、トライしようと思っていたのに、いざケージに入って試合が始めると、テイクダウンしサブミッションを狙っていた(笑)」

――グラップリングで勝つ、それがサトシ選手の血なのですね。

「その通りだと思う。少しでも早くテイクダウンし、グラップリングの展開に持ち込むことが、僕にとっては勝利へ近づくことになる。勝つためにはテイクダウンして、サブミッションを極めることが重要だからね。でも、次の試合こそグラップリングゲームでなく、パンチやキックで攻めたいと思う。だた……僕の柔術は打撃よりもパーフェクトだからね。それは自分でも分かっているし、体も覚えているんだろうね」

――その柔術ですが、2014年はワールドプロで優勝、ワールドでは3位という成績でした。この結果に満足度は?

【写真】世界柔術ではルーカス・レプリに敗れ3位に。この戦績が残念に感じるだけサトシは柔術で結果を残し続けて来ている(C)MMAPLANET

【写真】世界柔術ではルーカス・レプリに敗れ3位に。この戦績が残念に感じるだけサトシは柔術で結果を残し続けて来ている(C)MMAPLANET

「負けたのはワールドの1度きり。多くの大会で優勝できたし、ワールドプロでも勝てた。凄く良いパフォーマンスを見せることができたと思っているよ。2014年はたくさん柔術のトーナメントに出たけど、2015年は柔術だけでなくMMAでも戦っていきたい。ただ、今はMMAの試合が終わったばかりだし、何も考えないでリラックスしていたい(笑)。厳しいトレーニングで、かなり体もヘバっているからね」

――ではメタモリスでのジェイク・シールズ戦を振り返ってもらえますか。ジェイクはサトシ選手よりもずっと大きくて、かなり攻撃的でした。

「シールズ戦は100パーセントの自分を見せることはできなかった。ずっと道着での練習しかしていなかったし、ノーギの試合と知ったのは、試合の前日だったんだ。ノーギのトレーニングも時々していたけど、練習と試合は別モノだからね。練習は練習でしかない。しかも対戦相手はジェイク・シールズというタフガイで、UFCでも戦っていたファイターだ。そんな選手とノーギで戦うには、もっとノーギの練習に取り組まなければならない。

でも、良い経験になったよ。MMAの試合の時だって、『僕はちょっと前にジェイク・シールズというベストファイターと戦ったんだ』って思うと、凄くリラックスして戦いに臨むことができた。凄く良い経験をした。でも、次にメタモリスで戦う時は、もっと準備をして戦いたいと思う」

【写真】シークレットマッチでメタモリスに出場、ジェイク・シールズと激戦を繰り広げた(C)METAMORIS

【写真】シークレットマッチでメタモリスに出場、ジェイク・シールズと激戦を繰り広げた(C)METAMORIS

――それでもテイクダウンを奪いましたし、終盤の防御も素晴らしいモノでした。

「みな、そう言ってくれるよ。彼はレスリングでも強いからね。だから、さっきも言ったようにMMAの試合で『僕はジェイク・シールズをテイクダウンできた。この相手をできないわけがない』という気持ちを持てたんだ(笑)。また、ジェイク・シールズと戦いたい。ただし、次はもっと関節技の練習に重点を置いた準備が必要になってくる。テイクダウンやスイープは彼を相手にも仕掛けて成功させることはできる。でも、抑え込んでからフィニッシュするには、もっとトレーニングが必要だ」

――メタモリスはノーポイント制の試合です。そして、対戦相手はずっと大きな相手。そんな時はポジションを失うことには斟酌せず、サブミッションのディフェンスに専念するのでしょうか。それともポジションを失うことで、サブミッションをより狙われるために、そこも譲りたくないと思って戦っていたのですか。

「メタモリスだと対戦相手がサブミッションを狙ってくることは分かっている。そのためにポジションは重要になってくるよ。僕の仕掛けたアームバーや足関節もポジションが十分じゃなかったので、サブミッションの仕掛けも十分ではなかった。メタモリスで戦うには、メタモリス用のトレーニングが必要になってくると感じている」

――2015年の予定はまだ白紙で、柔術だけでなくMMAと並行していくとのことですか、サトシ選手はワールドで勝つことをどれだけ重要視しているのでしょうか。

「ムンジアルでは、常に厳しい戦いが待っている。IBJJFの世界大会は柔術界で最も大きな大会だ。あそこで勝つためにトレーニングを続けてきた。2014年は自分のミスで負けた。2015年はやれるという自信がある。ワールドのタイトルを日本に持ち返る必要があると強く思っているよ」

――ではワールドに出場することは間違いないようですね。

「MMAも好きだよ。ただし、まだ常時戦うという状況にはなっていない。柔術ではワールド、アブダビ・プロを含め、2つか3つはトーナメントに出るだろう。ただし、MMAにさらに力を入れる1年になるはずだ」

――MMA界の状況は日本よりも、北米が盛んだという現実があります。UFCやBellatorなど米国でMMAを戦うことを視野に入れていますか。

「大会の規模ではなく、僕にとってベストな条件の下で戦いたいんだ。体のこともあるし、金銭面はとても重要になってくる。僕はプロフェッショナル・ファイターだからね。MMAでは戦っていくけど、米国で試合をすることに興味はない。REALで戦っていく。日本、そして中国や韓国、アジアで戦っていきたいと思っている」

<サトシとMMAPLANET in 2014>

4月19日、アブダビ・ワールド・プロ柔術
6月1日、世界柔術
10月27日、インタビュー REAL出場に向け
11月9日、アジアオープン柔術選手権
11月22日、Metamoris05 vs.ジェイク・シールズ
12月23日、REAL01 vs ジョン・ドゥジェ

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