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【2014WCCJ】プレギウソ・ペナ、ガルバォン越えで頂点に立つ

Pena vs Galvao

【写真】本来はミディアムヘビー級が適正体重を思われるプレギウソだが、ブラウリオ・エスティマ&ホムロ・バハルという先輩を立ててか、ヘビー級で出場。茨の道で黒帯世界王座初戴冠、ガルバォン越えという勲章も手にして、試合終了直後にはご覧の表情を浮かべた(C)MMAPLANET

5月29日(木・現地時間)から1日(日・同)にかけて、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校のピラミッドにて開催されたワールド柔術チャンピオンシップ。黒帯階級別レポート第6 弾はヘビー級決勝戦の模様をお送りしたい。

準決勝ベテラン対決となったラファエル・ロバトJr戦をキッチリと5-0で勝利するなど、順調に勝ち上がった優勝候補筆頭のガルバォン。その彼の前に立ちはだかったのは成長著しいプレギウソことフィリッピ・ペナだ。どちらかといえばポイント重視、着実に勝ち上がってきたペナは準決勝でディミトリウス・ソウザを僅か2分49秒、送り襟絞めで破る。まるで暖機運転を済ませ、ここからアクセルを踏み込む如く決勝のガルバォン戦に照準を合わせてきたかのようだ。実はこの両者は先日のパン大会の無差別級でも対戦しており、その時はペナがスイープで先制したものの、ガルバォンがパスの仕掛けからバックを奪って快勝している。

01<ヘビー級決勝/10分1R>
フィリッピ・ペナ(グレイシー・バッハ)
Def. 6-4 アドバンテージ 2-4
アンドレ・ガルバォン(アトス)

試合上に向かい合った2人。本来階級下のガルバォンよりペナは一周り以上大きく見える。試合開始早々ガルバォンがシングルレッグを仕掛けると、倒されたペナはその勢いで足を使ってガルバォンを跳ね上げて立ち、そのままテイクダウン狙いで逆襲。ガルバォンを豪快に倒してみせたが場外ブレイク。両者にアドバンテージが与えられた。

02【写真】試合タイムは4分31秒、じっくりと攻めたペナがスイープで2Pを先制した(C)MMAPLANET

その後引き込んだペナがラッソーガード等から仕掛けようとするが、ガルバォンは得意の上体を低く預ける得意の体勢でその動きを殺してゆく。しかし、その後上体をやや上げたガルバォンがもう一度体勢を低くする勢いを利用して、ハーフを作ったペナが横にスイープに成功。 前戦に続き、またしてもスイープの名手ペナが先制点を奪ってみせた。

下になったガルバォンは、Xガードやハーフからのスイープを盛んに仕掛けるが、ペナは長いリーチを活かしてバランスを保つ。ならばとばかりに50/50のように足を絡めたガルバォンは、振り子のように足を振り上げて勢いをつけて立ち上がってスイープ、同点に追い付く。するとやはり50/50のように足を絡めたペナは、ガルバォンの背後に回るようにしてその両足首のズボンを掴むと、そのまま立って上に。勝ち越しの2Pを獲得、スコアは4-2に。

03【写真】ペナは先制した者の強味、50/50系の動きでシーソーゲームに持ち込んだ(C)MMAPLANET

残り時間1分20秒強、試合がスタンドに戻るとガルバォンはシングルレッグへ。 ポストして堪えたペナだったが、ガルバォンはしつこく倒しにかかる。この猛攻に引きこくように足を取りながら、ペナが背中をつける。この動きでテイクダウンポイントがガルバォンに与えられ、ポイントは4-4に。下になったペナは背後に倒れ込んだその勢いで50/50を作り、またしても背後に回るような格好からアンクル狙い。残り時間30秒、下にいるペナはガルバォンの足首と尻を押して上になりリバーサルのポイントを得る。ペナが6-4でリードし、試合は最終局面へ。

04【写真】ペナはひっくり返すリバーサルでなく、転がっている中で足を抜いてトップを取る方法でしっかりとポイントを獲得した(C)MMAPLANET

ガルバォンも50/50で上を取ることを試みるがペナは許さない。両者場外に出たので残り15秒で再開。ガルバォンは逆転を賭けてテイクダウンを仕掛けるも、ペナは腕を伸ばして防御。残り数秒、さらにテイクダウンを狙ったガルバォンが、最後は引き込みスイープを狙う。これもペナが耐えたところでタイムアップに。ペナが殊勲の世界初優勝を飾った。近年コパ・ポジオ等で活躍してめきめき頭角を現して来たペナ。長い手足を活かしたスイープの強さは特筆に値する。そしてこの日ガルバォンから2度に渡ってポイントを奪ったのは、50/50状態で相手の背後に回るような形から上を奪う動き。実績だけを考えたら番狂わせといえるこの優勝だが、次々と新しい展開が研究開発されている現状を考えると、その最前線にいるペナの勝利もそれほど驚くべきことではないのかもしれない。

Podium【ヘビー級】
優勝   フィリッピ・ペナ・プレギウソ(グレイシー・バッハ)
準優勝 アンドレ・ガルバォン(アトス)
3位    ラファエル・ロバトJr(ヒベイロ)
ディミトリウス・ソウザ(アリアンシ)

 

 

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