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【UFC174】田中路教「どういう動きができるのか楽しみです」

Michinori Tanaka

【写真】昨年10月のPXCバンタム級王座防衛戦から8カ月。激動の2014年上半期の締めくくりが、UFCデビュー戦。どこまでもドラマチックな田中路教だ (C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、カナダ・バンクーバーのロジャーセンターで開催されるUFC173「Johnson vs Bagautinov」で、ローラン・デロームを相手にオクタゴン初陣を迎える田中路教インタビュー最終回。

新しい環境のなか、新しいトレーニングパートナー、新しいセコンドとともにUFC初戦を迎える。その新しい相棒=大塚隆史との練習で、MMAにおいて新たな感覚を知ることになったという田中。「大塚選手の方が速いと感じますか」という問いかけの返答から、インタビューをお届けしたい。
<田中路教インタビューPart.01はコチラから>
<田中路教インタビューPart.02はコチラから>

「大塚さんの方が多分、速いと思います(微笑)。スタミナ?  どうですかね……、結構2人ともばてています。動けなくなるまでやっていますね。AACCにはもう1人、鈴木君……鈴木JAPANっていうクソ強い選手がいるんですよ。ウェルター級で結構、デカいんですけど、レスリングではインカレでグレコが2位でフリースタイルが3位。

格闘技を始めて3カ月でアマ修斗全日本(※ライトヘビー級=85キロ)で優勝しています。あれはヤバいですね。MMAスパーでボコられることはアルファメールでもあんまりなかったですよ。でも、彼にはボコられます(笑)。階級が違うというのはあっても、それにしても……、僕は体重差があっても、かなり対抗できるんですが……。技術でやられてしまう部分もあるんで。何よりもフィジカルで勝てない相手との練習が自分のためになっています」

──練習でやられることは、本当に田中選手に必要だった部分だと思います。打撃とかそういうことでなく、何だろう……、その得意分野でもひょっとすると穴があるかもしれない。ハマっている時は滅法強いけど、外された時にどうなるのか。そこをUFCに行ってから、突かれると怖いと感じていました。まだ、見せていない試合中に弱気なった時、どうなるのだろうかと。

「あぁ、そうですよね。そういう部分は……、自分のなかでも不安というのは常にありました。ジムを辞めて環境が変わったのは凄く大きなことだったんですが、そういう部分を払拭できるだけの自信が出来たような気がします。

これまで、どこかしら手を抜いてしまっていた部分が絶対にありました。そこが不安につながっていました。そういう部分が絶対にないとまでは言い切れないのですが、少なくなったというのはあります。自分でも次の試合、どういう動きができるのか凄く楽しみです」

──田中選手の動きが変わった――今回の件があったから、田中選手は強くなれたと思えるような試合になれば良いですね。

「ここで負けてしまったら、『やっぱり……』と思われてしまう部分も出て来るでしょう。それは自分も不本意ですし、そうじゃないんだというのを証明するためにも、成長した部分を見せられればなと思います。もちろん、そのことだけに捉われていてはダメですけどね。

これまでと同じように試合に臨む、そのなかでこのところ身につけてきた技術が垣間見えるぐらいは、成長できていれば――と思います」

──過去1年半、PXCを経験したことはUFC初戦を迎えるにあたって、どのように役立つでしょうか。

「う~ん、あんまり色々と考える方の人間じゃないので。自分でそれほど意識している部分はないですが、そこは大きいかと思います。ケージやユニファイドという部分以外でも、初めてブーイングを受けたりしましたし。PXCは進行が悪かったじゃないですか。だから、何があっても面食らわないし、UFCの方がしっかりしているから戦いやすいと思えるんじゃないかと(笑)」

──UFC初戦は多くのファイターが、勝利を掴んだとしても『これがUFCか』と厳しい局面を迎えることがありますので、そこも考え過ぎないで乗り越えてくれることを期待しています。

「ハイ、頑張ります」

■ UFC 174対戦カード

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] デメトリウス・ジョンソン(米国)
[挑戦者] アリ・バガウティノフ(ロシア/4位)

<ウェルター級/5分3R>
ローリー・マクドナルド(カナダ/2位)
タイロン・ウッドリー(米国/3位)

<ライトヘビー級/5分3R>
ライアン・ベイダー(米国/9位)
ハファエル・フェイジャォン・カバウカンチ(ブラジル/12位)

<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)
ブレンダン・シャウブ(米国/13位)

<ライトヘビー級/5分3R>
ライアン・ジモー(カナダ)
オヴァンス・サンプレー(ハイチ/14位)

<ウェルター級/5分3R>
ダニエル・サラフィアン(ブラジル)
ストラッサー起一(日本)

<女子バンタム級/5分3R>
ヴァラリー・レターノー(カナダ)
エリザベス・フィリップス(米国)

<バンタム級/5分3R>
イーブ・ジャボウィン(カナダ)
マイク・イーストン(米国/8位)

<ライト級/5分3R>
ケイジャン・ジョンソン(カナダ)
バン・テヒョン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
ローラン・デローム(カナダ)
田中路教(日本)

<ライト級/5分3R>
ジェイソン・サッゴ(カナダ)
ジョシュ・ショックリー(米国)

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