【BFC33】アルバレス、ローとパンチでフエルタに圧勝
【写真】ラテン系人気者対決は、勢いに完全な差がありアルバレスがフエルタに圧勝した(C)KEITH MILLS
<ライト級/5分3 R>
エディ・アルバレス(米国)
Def.2R終了時/TKO
ロジャー・フエルタ(米国)
フエルタにブーイングが送られたのとは対照的に、大歓声に包まれてコールを受けるアルバレス。オレンジ色のTシャツで統一されたアルバレスのサポーターが、館内の至るところで見受けられる。サウスポーのフエルタに、アルバレスは低い姿勢から右を繰り出す。左ジャブで止めにかかるフエルタへ、アルバレスはローから踏み込んでワンツー。続いて放ったローで、フエルタがケージ際まで下がると、一気に距離を詰めたアルバレスがパンチで猛攻を見せる。
フエルタが左を繰り出し、一度は距離を取ったアルバレス。今度は組みつこうとするが、自ら距離を取る。と、ここでフエルタの左がアルバレスを捉える。シングルでテイクダウンを奪ったアルバレスだが、フエルタもすぐに立ち上がる。アルバレスの左ローが再びフエルタを捉える。
距離を詰めて、3発ほどパンチを入れると、自ら距離を取ったアルバレスはシングルレッグで組みついていく。首相撲にスイッチし、ヒザを突き上げたアルバレス。アッパーからフックでフエルタを追い込むと、しゃがむように組みつこうとしたフエルタのバックを奪いにかかる。
ダメージからかスピード不足、そしてバランスも悪いフエルタにヒザで追い討ちをかけたアルバレスだが、フエルタのパンチで逆にフラッシュダウンを奪われてしまう。
直後に立ち上がったが、ヒヤッとさせる場面に館内から悲鳴があがる。アルバレスは距離をとりつつ、呼吸を整えて初回が終了を迎えた。
UFC世界ライト級王者フランク・エドガーも観戦に訪れたこの試合。2Rに入ると、アルバレスは右ローを放っていく。蹴り足を掴みに行き、大きくバランスを崩したフエルタに対し、アルバレスは左右のフックからシングルレッグでテイクダウンに成功する。
立ち上がったフエルタだが、ケージを背にしたまま、左ストレートをモロに顔面に受ける。さらに左ボディから左フック、右ストレートを伸ばしていくアルバレス。左ボディを受けながら、右フックを返したフエルタの左目が大きく腫れ上がっている。右ローで再びバランスを崩したアルバレスは、続けて左インサイドローを受け、前に出てもカウンターのストレートが待ち受けている。
アルバレスの右ローをキャッチし、右を返すフエルタだが、これは届かない。と、左ローから左フックを受けるなど、試合は一方的なアルバレスのペースへ。ここで蹴りをキャッチしたフエルタがテイクダウンを奪うが、アルバレスはヒップエスケープからダメージもなく立ち上がる。即座にバックを取ったフエルタが、バックスローで投げるも、ここでもアルバレスはスクッと立ち上がり胸を合わせると、ラウンド終了間際にローでフエルタを棒立ちにさせた。
インターバルの間、目の負傷にドクターチェックが入ったフエルタ、結局、3R開始に応じられず、アルバレスのTKO勝ちが決まった。勝利が確定すると、ケージから恒例のバックフリップを見せたアルバレスは、続いてケージを飛び出し、愛妻家らしく奥方にハグ。
インディー系ライト級最強を改めて見せつけたアルバレスは、「本当にタフな試合だった。良いパンチももらった。サウスポーからオーソに構えを変えた時点で、ダメージがあると分かったよ」と試合を振り返り、パット・カーランの挑戦に関しては、明確な返答をせずにケージを後にした。