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【Bellator Japan】クルックシャンク戦へ、寝技ドラゴン=ゴイチ・ヤマウチ─02─「深夜に練習している」

Goiti【写真】寝技の切れが抜群のゴイチだが、非常にキレーな打撃も持つ (C)BELLATOR

29日(日)、さいたま市中央区・さいたまスーパーアリーナで開催されるBellator Japan で、ダロン・クルックシャンクと対戦するゴイチ・ヤマウチ・インタビュー後編。

その突出した極めの強さは、幼いころからの練習で身についたものというゴイチは、今も道着の練習を試合前でも続けているという。

<ゴイチ・ヤマウチ・インタビューPart.01はコチラから>


──ゴイチは黒帯柔術家ですが、道着を着た練習は今も行っているのでしょうか。

「実はさ、とても興味深いことで僕は去年から道着の練習はせずにノーギだけ稽古するようになっていたんだ。MMAを戦ううえで、クリチバのトレーニング・パートナーも道着を着たがらなかったしね。それがさ、この1カ月前からまた道着の練習を再開したんだ。きっと道着のトレーニングが恋しくなったんだろうね」

──クルックシャンク戦が迫ってくるなかで、道着の練習をしているのですか。

「そうだよ。もちろん、試合はノーギだよ。だから道着の練習はしないという考え方は分かる。でも、今の僕はちょっと違った精神構造なのかもしれないね。なぜ道着の練習を続けるのか、それは好きだからなんだ」

──なんとも、シンプルかつ真理といえる答ですね。

「試合前でも練習をしない日があるよね。そんな日はまぁ、体を酷使しないで程度で道着を着て体を動かすほうが、他のことをして過ごしているよりずっと楽しめるんだ。道着を着て練習することで幸せな気持ちになれるんだよ」

──うわぁ……素晴らしいですね。

「練習に対して、僕と米国のMMAファイターは基本姿勢がまるで違うと思う。彼らが僕の練習スケジュールを見ると、本当に驚くだろうね。

僕らの練習方法はとてもスマートだよ。僕にはコンディショニング・コーチとファイトコーチの叔父がいる。彼らは僕にスパーリング漬けのような練習は強いていない。スパーで全てを補えるほどの人数もいないしね。そして、少ないスパーリングに関してはチャレンジと呼んでいて、握手もしないし本気で倒し合うんだ。

それ以外も米国の大きなジムとはまるで違うトレーニング方法を用いているんだ」

──日本で戦うには米国で戦うよりも移動は長く、時差、そして季節すら違ってきます。

「飛行機のなかでしっかりと睡眠を取るし、そこは問題にならない。時差に関しては、トレーニングを深夜に行っているんだ」

──深夜に?

「それは日本で戦うことを想定していたのではなくて、去年からそういう習慣にしている。米国で戦うためなんだけど、今回の日本大会は米国でライブ中継されるために日本では昼に試合が行われることになっているだろう? だから、これまで通りの調整の仕方で全く大丈夫なんだ。最高のコンディションで、最高の試合を日本でしたいと思っているよ」

──その日本ではファンにどのような姿を見せたいですか。

「日の丸とともに入場するから、僕のことを友人のように応援してほしい。ブラジルで育ったけど、僕は日本人だから日本人らいしパーソナリティを試合から感じてほしいと思っている。あまり日本語を上手く話すことはできないけど、カタナカは読めて……書くことができる。

カタカナだけだから、自慢にもならないけど……ヒアリングに関しては、大体は理解できると思う。だだから日本のファンが、僕に対して友達のように接してくれればとても嬉しいな。

そうだね、ケージの中の僕には最高のファイターを期待してもらって、ケージを下りれば皆と同じ1人の日本人として受け入れてもらいたい。ずっと日本で戦いたかったし、とにかく皆に喜んでもらえるよう全力で戦うよ」

──では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「まず、このインタビューをしてくれてありがとう」

──とんでもないです。

「日本のファンの皆に僕の言葉を伝えてくれて感謝している。試合前に日本の人達に僕がどのような人間なのか事前に知ってもらえることを本当に嬉しく思っている。あと3週間、いやもう2週間後には日本に着いているね。

本当に楽しみだよ。皆に会場に来てもらって、一緒に僕の勝利を祝ってほしい。アリガトゴザイマシタ」

──日本での再会を楽しみにしています。

「押忍、アリガト!!」

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