【UFC ESPN07】なるか、オクタゴン5連勝。中国MMAパワーの象徴ソン・ヤードン「100%、殴り勝つ!!」
【写真】最先端・中国人ファイター。中国の今が見えてくるソン・ヤードンの活躍だ。果たしてUFC5連勝なるか (C)Zuffa LLC/UFC
7日(土・現地時間)、ワシントンDCのキャピタルワン・アリーナでUFC on ESPN07「Overeem vs Rozenstruik」が開催される。
メインは大会名にあるようにアリスター・オーフレイム✖ジャルジーニョ・ホーゼンストライクの一戦が組まれている。そんな米国首都決戦大会で、注目の中国人ファイター=ソン・ヤードンがオクタゴン5戦目をコディー・ステーマンと戦う。
チーム・アルファメール所属のヤードンは2017年11月のUFCデビュー戦からこれまで4連勝中、3試合でフィニッシュというニューチャイナ・パワーの象徴といえる21歳の選手だ。
パワフルな打撃とテイクダウンを併せ持つ18勝2敗のステーマン戦を前にヤードンに初インタビューを試みた。
──UFCで5戦目、コディー・ステーマンとの試合が迫ってきました。調子はいかがですか。
「これまでと精神的には変わりないよ。ただ、肉体的に少し疲れているかな(笑)。今は減量の真っ最中だからね」
──この試合に向けてキャンプはチーム・アルファメールで行ってきたのですか。
「そうだよ。3年前から試合前のほとんどの時間をサクラメントで過ごすことにしている。この試合前も3カ月間、アルファメールで準備してきた。
アルファメールで練習をしようと思ったのは、子供の頃からユライア・フェイバーの試合を見てきて、彼のファイトスタイルが大好きだったからなんだ」
──なんと、ユライアが憧れの選手だったからアルファメールで練習をするようになったのですか!!
「そう、それが理由だった。そして、ここには世界中から色々なファイターが集まっていて、本当に良い練習ができている。日本からもテル(石原夜叉坊)がやって来ていた。テルはホントにナイスガイ。そして最高のトレーニングパートナーだったよ」
──ところでUFCでは4戦全勝、試合内容も圧巻です。このデキに関して、ヤードン自身はどのように感じていますか。
「出来過ぎだよ(笑)。まさかUFCでこんなパフォーマンスができるとは自分でも思っていなかった。でも、そう風になりたくて長い間ずっと練習してきてから、その結果が出ているなら凄く嬉しいね」
──ところで注目のヤードンですが、まだ日本のMMAファンはあなたのことをそれほど分かっていません。もともとのベースは何なのでしょうか。
「子供の頃は中国武術をやっていた。そして散打の試合に出るようになったんだ。散打……チャイニーズ・キックボクシングが僕の基礎だよ。でもUFCをネットで視て、散打よりもMMAの方が僕に合っていると思ったんだ。だからMMAに転じたんだよ」
──では土曜日に対戦するステーマンの印象を教えてください。
「とても強い選手だ。でも、何一つ特別じゃない。彼がスペシャルなファイターだとは思っていないよ。そして、僕のほうがずっとスピードがある。この速さで僕が勝つ。100パーセントの自信がある。僕の勝利は絶対だよ」
──どのような試合で絶対的な勝利を手にしたいですか。
「ボクシング、この拳で殴り勝つよ」
──ところで8月にはジャン・ウェイリが中国人として初めてUFC世界チャンピオンになりました。
「素晴らしいことだよ。彼女の勝利はジャン・ウェイリ本人だけでなく、中国のMMA界にとっても、とても喜ばしことだ。あの試合は中国のMMAの歴史のなかでマイルストーンになった。皆が彼女の成功を見て、自分もそうなりたいと思ったはずだよ。もちろん僕も彼女に続いて、UFC世界チャンピオンになりたいと思っている」
──ヤードン、今日はありがとうございました。最後に日本のMMAファンに一言お願いします。
「UFCを見てくれている日本のファンに感謝しています。いつの日か、日本のUFCで戦って中国人ファイターの強さを皆に見てもらいたいと思っています。サポート、ありがとう」