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【Brave CF29】初代フライ級王座決定戦出場予定のホゼ・トーレスが、父の死が原因で不出場に

Torres【写真】現地入りし、タイトル戦不出場を発表したホゼ・トーレス (C)KEITH MILLS

本日15日(金・現地時間)にバーレーンの首都マナーマの郊外イーサタウンにあるハリーファ・スポーツシティ・アリーナでBrave CF29が開催される。

Brave Combat Federation=Brave CFはバーレーン王国のシェイフ・ハリド・ビン・ハマド・アール・ハリーファ王子=国王の五男の肝いり開催されているMMA大会で、バーレーンは元よりヨルダン、サウジアラビアという中東だけでなくフィリピン、インドネシア、インド、パキスタンなどアジア、イスラミック・アフリカのモロッコ、南アフリア、英国、メキシコ、コロンビア、ブラジルと世界中でイベントを行っている。

今回はおひざ元、そして自らの一族の名が冠となっている会場でのイベントだったがタイトル戦が消滅してしまった。


本来、今大会ではTitan FCからUFCへ進み、フライ級の活動停止決定後に自由契約となりブレイブCFと契約を結んだホゼ・トーレスが、ブラジルのマルセル・アドゥルと初代ブレイクCFフライ級王座決定戦を戦う予定だった。

しかし大会を2日後に控えた13日(水・同)に同地で行われた記者会見で、トーレスが精神および体調不良により、出場できない意向を発表した。トーレスは1カ月少し前に父親を亡くしており、それでも弔いの王座奪取を誓ったが精神的なショックから立ち直れず、体調もすぐれないと数百人集まったファンの前で現在の心境を口にした。

「1カ月前に父を亡くし、キャンプの間も懸命に自分をプッシュしてここまでやってきた。でも、父のことを毎日考えると……これまで計量に失敗したことなかったけど、この1週間はパニック発作が続き、体が言うことを聞かなくなってしまった。ブレイブというアジア最大のショーのメインイベンターとして、世界王者になりたかったけど無理になった。

マルセルとは最高の自分という状態でぶつかりたい。そして今は家に戻って家族に会いたい。僕を支えてくれる人々、バーレーン王国の皆に謝罪したい。そしてブレイブのケージに少しでも早く戻ってくることを約束する。試合に出る皆の幸運を願っている」と会見で話した。

そんなトーレスとハグをかわしたアドゥルは既に体重も落としており、「人間としてトーレスの身に起こった出来事、その悲しみは理解できる。と同時にプロとしてチャンピオンになる準備はできているし、少しでも早くベルトを賭けた戦い」と言う胸の内を明らかにしている。

トーレスの不出場により、メインは元Strikeforce&UFCベテランで、GLORYファイターでもあるグト・イノセンチ、アザマット・ムルザカノフ、モリゼス・ヒボン、モハメド・ファフレディンが参戦する無差別級ワンデー・トーナメント決勝が行われる。まず初戦でイノセンチ✖ムルザカノフ、ヒボン✖ファフレディンが対戦する同トーナメント。ファフレディン以外の選手はライトヘビー級、レバノン=中東代表のファフレディンはウェルター級だ。

2週間前のルーマニア・ブカレスト大会には日本から森山壱政が参戦したBrave CF、ブルーノ・マルファシーニやトーレスなどビッグネームと契約し、ラカイの新世代たちも参戦しており、なかでもスティーブン・ローマンがバンタム級王座に君臨する。そんな実力者を集め、アジアのもう一方の極になりつつある一方で、無差別級ワンデー・トーナメントという時代に即さない試合を組むなど、魔宮のMMA振りが垣間見えるのも事実だ。

■ Brave CF29対戦カード

<無差別級T準決勝/5分3R>
TBA
TBA

<バンタム級/5分3R>
ハムザ・コヘジ(バーレーン)
ナフエル・ガンドルフィ(イスラエル)

<ライト級/5分3R>
フィリッピ・シウバ(ブラジル)
グラム・クタテラデス(ジョージア)

<165ポンド契約/5分3R>
ルアン・サンチアゴ(ブラジル)
ガジムサ・ガジエフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
アブドゥルカリーム・アルセルワディ(米国)
ドゥマル・ロア(コロンビア)

<女子ストロー級/5分3R>
ルアナ・ピンヘイロ(ブラジル)
ヘレン・ヘーパー(英国)

<無差別級T準決勝/5分3R>
グト・イノセンチ(ブラジル)
アザマット・ムルザカノフ(ロシア)

<無差別級T準決勝/5分3R>
モリゼス・ヒボン(フランス)
モハメド・ファフレディン(レバノン)

<フライ級/5分3R>
アミール・アルバジ(スウェーデン)
ライアン・カーティス(アイルランド)

<フライ級/5分3R>
フセイン・マキ(バーレーン)
マチス・ザハロフス(ラトヴィア)

<フェザー級/5分3R>
イリア・トプリア(ジョージア)
スティーブン・ゴンカウベス(南アフリカ)

<バンタム級/5分3R>
アル・アリ・ケイシ(ヨルダン)
ジェレミー・パカティウ(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
ディーン・ガーネット(英国)
ラニー・ザーデ(ドイツ)

<フェザー級/5分3R>
キム・テギュン(韓国)
エリッキ・ダ・シウバ(ブラジル)

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