【Bellator236】ベラトール=12月21日ハワイ大会で、ストラッサー起一がネイマン・グレイシーと対戦!!
【写真】これ以上の相手はいない。ストラッサーのベラトール2戦目だ(C)MMAPLANET
昨日14日(木)に12月29日(日)のBellator Japanの対戦カードがRIZINより発表されたが、12日(火・現地時間)には米国のESPNが21日(土・同)にハワイ州ホノルルのブレイズデール・アリーナで開催されるBellator236でストラッサー起一がネイマン・グレイシーと対戦することを報じている。
ベラトールの本サイトのカード一覧にもまだストラッサー✖ネイマンのカードは告知されていないが、この情報はベラトールのオフィシャルがソースと明記されストラッサー陣営も対戦を認めている。
7月のベラトール初陣でエド・ルースに敗れたストラッサーにとって、サークルケージ2戦目はそのルースをウェルター級ワールドGPでRNCで下したネイマンに決まった。ネイマンは6月のMSG大会ではGP準決勝兼世界選手権でローリー・マクドナルドに挑戦し、判定負け、今回のストラッサーとのファイトが再起戦となる。
ヘンゾ・グレイシーの姉カウラ・グレイシーと伝説ホーウス・グレイシーの黒帯マルコ・マカラォンの間に1988年12月に生まれたネイマンは、当然のように幼少の頃からグレイシーバッハで柔術を始め、成長期の指導者はマーシオ・フェイトーザとカーロス・リモだった。
その後、叔父ヘンゾが巨大ネットワークを築いた米国東海岸に移り住み2013年にWSOFでMMAデビューを飾るとロリマクに敗れるまで9連勝、うち8試合が一本勝ちという結果を残していた。競技柔術でいえばムンジアルはジュベニウ青帯で3位、紫帯時代にも銅メダル獲得が最高位で、黒帯になってからは2013年のノーギワールドのヘビー級でこれも3位になっている。
MMAキャリアの序盤は明らかに打撃が苦手で、テイクダウンもクリンチからという攻撃の幅が狭いネイマンだったが、試合経験を積むごとに打撃に慣れ、テイクダウンの精度も上がってきた。とはいっても打撃はあくまでも組みつくまでの手段で、パンチの交換が目的ではない。テイクダウン&バックテイクの精度が上がったレスリングも寝技に持ち込むためのプロセスだ。
そして一旦寝技に持ちこむと、ここからのコントロールと絞めの強さは──さすがにグレイシー一族、自らの庭に相手を引き入れてからの強さは群を抜いている。ストラッサーがやるべきことは徹底して、ジャブで突き放し組まれないこと。ストラッサーの四つ組はネイマンに劣るわけではない。ただし、クリンチやテイクダウン、あるいはスクランブルでのギロチンこそがネイマンにとって勝利への入り口になる。その入り口に立たせないことがストラッサーにとっての命題だ。
ルースに敗れ、続く一戦がナイマン──厳しい一戦であることは間違いない。ただし富や名声でない、格闘家としての生き様としてベラトールを選択したストラッサー起一にとってこれ以上の相手はいないはずだ。
なおベラトールにとって12月のハワイは、昨年に続き2日連続イベントとなっており、20日(金・同)のBellator235は昨年の初日と同じく米軍慰問大会「Salute the Troops」だ。ここのメインはプロモーション・デビューを迎えるジョシュ・バーネットがホニー・マークスと戦い、ストラッサー✖ネイマンが組まれた2日目は王者イルマレイ・マクファーレン✖ケイト・ジャクソンのBellator世界女子フライ級選手権試合、AJ・マッキー✖デレック・カンポスのフェザー級ワールドGP準々決勝がマッチアップされている。