【KSW51】パンクラスVetのラカスが当日欠場に。カスボロウスキが代役トルゥクチェクにスプリット勝利
<ウェルター級/5分3R>
クリスチャン・カスボロウスキ(ポーランド)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
イヴィサ・トルゥクチェク(クロアチア)
計量も済ませていたパンクラス出場のアレクサンダー・ラカスが試合当日にこともあろうか負傷欠場となり、朝の9時半に出王を決めたトルゥクチェクとカスボロウスキの対戦に。キャリア38勝32敗のトルゥクチェクは低い姿勢から左ハイを狙う。体格的に一回り大きなカスボロウスキは左フックを振るうが、そこにトルゥクチェクがダブルレッグを仕掛ける。スクランブルでバックに回ったトルゥクチェク。カスボロウスキは正面を向いて離れる。左ジャブから右を伸ばすトルゥクチェク、カスボロウスキは続くダブルレッグを切るとワキを潜ってバックに回り込む。
ヒザをついたトルゥクチェクをサイドバックから殴り、背中につくとフックを試みる。トルゥクチェクは胸を合わせてスイッチ狙いもカスボロウスキが足を束ねて抑え込む。ギロチンに狙いに立ち上がったトルゥクチェクは左ハイを見せ、直後にカスボロウスキがダブルレッグを決める。トルゥクチェクに背中をつかせてところで初回が終わった。
2R、左フックを被弾したトルゥクチェクがダブルレッグへ。初回と同じように切ったカスボロウスキがワキを潜ってバックに回り、リフトから前方にスラムする。スクランブルで正対してきたトルゥクチェクの首を抱えたカスボロウスキはケージにおしつけてギロチンを解き押し付ける。ブレイク後、組んできたトルゥクチェクの試みを切って上を取ったカスボロウスキは、すぐにスタンドに戻ると肩で息をするように。
突然のガスアウトに対し、トルゥクチェクは慎重に左ジャブを伸ばす。トルゥクチェク・チャントを背にしたトルゥクチェクは、突然勢いが良くなりシングルレッグを仕掛けてきたカスボロウスキをギロチンに捕える。背中をつけたトルゥクチェクに対し、前転するように動き、絞めを逃れたカスボロウスキが立ち上がって即テイクダウンへ。トルゥクチェクはまたもギロチンを仕掛けて引き込んだが、ここも極め切れず下になった状態でラウンドが終わった。
最終回、両者動きが落ちたたなかトルゥクチェクが左ジャブを伸ばす。ローを見せて間合いを取り直したカスボロウスキはダブルレッグへ。ギロチンの態勢に入る隙を与えず、パスガードから抑えるカスボロウスキだったが、なんと10秒後にはレフェリーがブレイクを要求する。
試合がスタンドに戻っても、カスボロウスキはダブルで組んで豪快にスラムする。背中を向けて立ち上がろうとするトルゥクチェクは、正対してからは声を出して細かいパンチを繰り出す。しかし、すぐに倒されボトムから掛け声パンチで攻勢をアピールするトルゥクチェクをハーフで抑えたカスボロウスキがニアマウントで抑える。両足を伸ばし、ケージを背負って座るトルゥクチェクをマウントのように跨いだカスボロウスキが細かいパンチを入れたところでタイムアップに。
結果、カスボロウスキがスプリット判定で勝利を手にした。