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【ONE100】平田樹と対戦するリカ・イシゲ、可愛い子ちゃんの真実「自分をテストできるって最高」

Rika Ishige【写真】こんな勝利のポーズをとるので、その真剣さを見抜くことができていなかった (C) MMAPLANET

もう、日を越えて8時間弱で開幕するONE 100 Century。その第1部でイシゲ・リカが平田樹と戦う。

タイニードールの愛称通り、キュートさを売りにしている風のリカ・イシゲは、格闘技の魅力に憑りつかれており、決して腰かけファイターでないことが今回のインタビューで分かった。

──リカ、インタビューは日本語が良いですか、それとも英語でしょうか。

「英語が良いです(笑)。日本語は父が亡くなって……ハチネンマエ(※日本語で)、それから話していなかったので」

──リカはお父さんが日本人で、お母さんがタイ人なのですね

「でも両親は私が8歳の時に離婚して、母は日本の千葉の……銚子に20年ぐらい住んでいて。私はバンコクで父に育てられたの」

──日本人のお父さんにタイで育てられ、お母さんは日本にいた……と。凄く複雑ですね。

「そうなの(笑)。そして父はタイ語を話されなかったから、日本語で話していて。姉は母と他の男の人の間に生まれたからタイ人で、私と妹は日本とタイのハイブリットなの」

──いよいよカオス状態です(笑)。

「アハハハ」

──タイ語の名前は?

「ないの。私はリカ・イシゲという日本の名前だけで」

──うわぁ、それは小学校の時など虐めの対象にならなかったですか。子供は純粋で残酷なので。

「そうね……だから、センパイの苛めから13歳のときに自分の身を守るためにカラテ……極真のようなフルコンタクト空手と合気道を習うようになって。それがマーシャルアーツとの出会いなの。言葉だけじゃなくて、暴力を振るわれるようになったから」

──なんと……。

「練習していたのは3、4年間だけだけどね。高校に行ってからは苛めもなくなり、大学に進学するために勉強に集中するようになったのでカラテと合気道はやめたから」

──それがなぜ、プロMMAファイターに?

「大学を卒業して、父が亡くなった時はオフィスレディとして普通に働いていて、何か体を動かしたくなったから、またカラテを習うようになったの。

そうしたら道場のセンパイに『柔道もやるべきだ』って勧められて。柔道を習いに行ったら、シャノン・ウィラチャイに出会ったの」

──今やボーイフレンドの

「そう(笑)。その時、彼は自分でジムのようなモノをやっていてMMAのトレーニング、そして柔術も教えてもらえるようになって。それまでもケーブルTVでMMAを見て『何コレ? 凄い』って思って凄く興味を持っていたからすぐに夢中になったわ。ずっと練習していたいから、仕事も辞めて」

──どうやって生活を?

「家族のサポートね(笑)」

──完全なすねかじりじゃないですか(笑)。かなり自由人ですね、リカは。

「そうね。WWEも好きだから、ああいう入場シーンに憧れていて。MMAでもWWEみたいな入場をして楽しんでいるわ」

──あれはファンサービスでなく、自分が楽しいからやっているのですか

「そうよ(笑)。リングやケージで戦うのも同じ、楽しいから。私の入場を見て、ファンが喜んでくれれば嬉しいけど、あくまでも自分が楽しみたくてやっていることよ」

──う~ん、私はてっきりショーマンシップでやって、ファイターとしての加点にしようとしているんだと誤解していました。

「誤解はつきものよ(笑)。MMAを始めた時も、本当に色々と言われたわ。女なのに何をやっているんだって。今も言われているし。でも男も女も関係ないでしょ? 年齢も関係ない。マーシャルアーツはマーシャルアーツよ。自分がハッピーになるためにやっているんだから。私は自分のやりたいこととしてMMAを練習し、戦うことで自分がどこまで強くなれるのかが知りたいの。だから、毎日練習しているし」

──えっ……。

「うん?  何かおかしい?」

──いやぁ、本当に申し訳ないです。私はリカが全く分かっていなかったです。可愛い子ちゃんがモデルとかアクトレスになりたくて、MMAを戦っているんだと勝手に思っていました。リカは強くなりたい。自分がどこまでできるのか、知りたくてMMAを戦っているのですね……。すみませんでした。

「気にしないで(微笑)。そういう人が多ければ誤解されるのもしょうがないことだし。私はモデルをやっていたし、TVコマーシャルにも出ていたけど、もうああいうことには興味はないの。MMAの方がずっと夢中になれるもの。練習したことが、どれだけ試合で使えるのか。どれだけ私はその技術を習得できているのか、自分をテストできるって最高じゃない?」

──いやぁ、簡単なことでいえば本気なのですね。昨年10月のバンコク大会で勝って雄叫びをあげたリカを見て、この選手は自分が思っているような選手ではないかもと思うようになっていたのですが、今日であなたがどういう選手なのか分かったような気がします。

Ishige「ありがとう。そういってもらえると、凄く嬉しいわ。あのバンコクでの試合は、2週間前に足首をケガして長い時間は戦えない状況だった。少しで早く勝たないとやられると思って戦ったの。で、勝った時に気持ちが解放されて涙が止まらなくなったの。ホントに弱い自分から卒業したくて。あの時、マーシャルアーツをして本当に良かったと思ったの。人として強くなりたい、そう思っていたから。あの試合は気持ちが折れなかったし、ケガにも負けず、試合にも勝てた。人として強くなれたと思ったわ」

──ONEでは大観衆の前で戦っていて、十分に気持ちは強いのではないですか。

「リングやケージに入ると、ファンのことは見えなくなるわ。ばかりか、自分のことも分からなくなっているの。自動運転のように練習したことを出して、気が付けば勝っていたり(笑)」

──これはリカと平田選手との試合が、インタビュー前よりずっと楽しみになってきました。

「多くの人が、イツキが楽勝するって言っていることも知っている。私は……そうね、しっかりと私を見てって思っているわ。スキル、フィジカル、特にメンタルがどれだけ成長してるのかをイツキにぶつけてみたい。自分を試したいの。自信は厳しい練習で培うモノ。その自信を得られるだけ、練習をしてきたし。フィジカルも技術力も上がったわ。私はイツキに厳しいファイトを強いることができると信じている。

だからこそ私のハート、私の血の半分を形成している日本という国で、日本のファンに喜んでもらえる試合ができると最高に嬉しいわ」

■ONE100 第1部対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者] シィォン・ヂィンナン(中国)

<ONEフライ級(※61.2キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
ダニー・キンガド(フィリピン)

<ONEライト級(※77.1キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
クリスチャン・リー(米国)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(米国)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
キム・デフォン(韓国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
ダレン・ローラン(フランス)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
岡見勇信(日本)
アギラン・タニ(マレーシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
リカ・イシゲ(タイ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
仙三(日本)
リト・アディワン(フィリピン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
プー・トー(ミャンマー)
ユン・チャンミン(韓国)

<68キロ契約/5分3R>
スノト(インドネシア)
クォン・ウォンイル(韓国)

■ONE100 第2部対戦カード

<ONE世界ライトヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]ブランドン・ベラ(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ケビン・ベリンゴン(フィリピン)

<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者]ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<ONE Super Series キックボクシング・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)
サミー・サナ(フランス)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
アージャン・ブララ(カナダ)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
山口VV.芽生(日本)
ジェニー・フアン(台湾)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
北方大地(日本)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ハファエル・シウバ(ブラジル)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
エルナニ・ペルペトゥオ(ブラジル)
手塚裕之(日本)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
松本光史(日本)
久米鷹介(日本)

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