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【ONE100】修斗✖パンクラス前哨戦=北森代紀✖坂本靖─04─「エースです。負けないですね」(北森)

Saruta vs Kitakata【写真】互いに相手のことは興味ない。ONEのベルトを巻くための試合と言っていた猿田と北方(C)MMAPLANET

13日(日)に東京都墨田区の両国国技館で開催されるONE 100 Century。同大会の夜の部では修斗✖パンクラスの王者対決、4試合が組まれている。4階級の王者が5分✖3R戦でONEという中立の舞台で相対する。

Kitamori vs Sakamotoここではパンクラスから坂本靖部長、修斗からはサステイン及び日本修斗協会の北森代紀広報に前哨戦──ではなく、互いの想い入れをぶつけてもらってきた。

坂本靖✖北森代紀対談、最終ラウンドはストロー級王者対決=キング・オブ・パンクラシスト北方大地✖修斗世界ストロー級チャンピオン猿田洋祐の1戦──最後まで有効モードが崩れなかった2人だが、ついいは互いの威信をかけた語り口調となった。

<坂本靖✖北森代紀対談、第3ラウンドはコチラから>

──お2人の色々な感情が滲み出てきた対談ですが、いよいよ最後に猿田選手と北方選手のストロー級王者対決についてお願いします。

北森 この試合は対抗戦のイメージが凄く強いですね。

──同じ日本人対決でも松本選手と久米選手は対戦相手に言及しない一方で、この両者は相手のタイトルは気にしないと言いつつ、視界に入った発言をしています。

坂本 若さと勢いは北方選手にあります。でも、猿田選手をどう北方君が攻略するのが見えないんです。どう、攻めていくのか、どういう武器があって追い込もうとしているのか。

──北方選手はこのところ、砂辺光久選手に勝つ。その一心でMMAと向かい合ってきた──砂辺スペシャルが前回の試合だったとすれば、猿田選手はあまりにもタイプが違います。

坂本 そこなんですよ。それが彼を強くした。その強さが、3カ月のインターバルで猿田選手を相手に出てくるのか。

北森 でも北方選手がその砂辺選手との試合で得た自信って絶大なモノだと思うんです。顔つきも変わりましたし、記者会見の時も一番落ち着いていました。あそこまで感情がでないというのは、ある意味凄いです。

ONEの王座を狙うために彼にとってはステップとなる試合。対して猿田選手は落とせない試合という位置づけになりますしね。

坂本 猿田選手には「なぜ、ONEのチャンピオンになったのにパンクラス王者との対抗戦に出ないといけないんだ」という気持ちはあるでしょうね。

北森 ONEのタイトルを獲り返すために与えられた1つの試合でしかないと捉えていると思います。そういう時に、伸るか反るかで勝負を賭けてくる選手と戦う。そういう相手が予想を覆すというのは、僕や坂本さんは何度も見てきているつもりです。

坂本 確かにそういう時に番狂わせって起こり得ますね。

北森 ただし、猿田選手にとって怖いのはそこだけ。全てにおいてレベルが平均的に高くて、穴が少ない選手。相当なことがないと崩れないと思います。

──猿田選手は自分が何をできて、何ができないのかをとても把握している選手だと思います。

坂本 その一方で、4月にONEのタイトルを失って以来の試合になるんですよね。

北森 あのKO負けが、彼に何を残したのか。北方選手は打撃が得意だし、ああいうビッグヒットで負けた時ってその後を変えることがある。そこも怖さがありましたね。少しでも効いた素振りを見せると、北方選手は逃さないでしょうし。

──この試合は落とせないという気概が、お2人から感じられますね。

坂本 落とせないですよ。マニアというか、格闘技を知っている人からすれば猿田選手に分があるという意見になるでしょう。それが正直なところです。でも、格闘技って強いと思われている選手が勝ち続けていたら、こんなに夢中にならないですよ。勢いのある選手は、何をやるのか予想がつかないです。北方選手はフック系の一発も持っているし、そこに賭けたいです。

北森 対抗戦の最後の試合ですからね。大将戦として見られていると思います。純粋培養の2人が、ここで戦う。そのなかで猿田選手だけがONEのベルトも巻いているエースです。うん、負けないですね。

──いや、熱いトークを本当にありがとうございました。ONE100まですぐです。そして、その後もJ-MMAは続きます。坂本さんも北森さんもナンバー2で、プロモーションを自分の意志だけ動かすことは難しいかもしれないですが、対抗戦が活きる今後のパンクラス、修斗に期待します。

坂本 何しろ、日程がバッティングしていますからね。

北森 対談前に来年の話をしていたんですが、もう重なりまくりですね(苦笑)。

坂本 う~ん。

北森 ……。

坂本&北森 ……。……。……。……。

──えぇと……40秒待ちましたが、お互いの口から何も出てこなかったので、これでお開きとさせていてだきます(笑)。

坂本 あっ、ONEの翌週、20日に新木場でPancrase309があります。ぜひとも、よろしくお願いします。

北森 サステインも同じ日に新宿フェイス大会です。ぜひ、皆さん足を運んでください!!!

──うぅ、そこからバッティングしていたのですね……。

■ONE100 第1部対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者] シィォン・ヂィンナン(中国)

<ONEフライ級(※61.2キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
ダニー・キンガド(フィリピン)

<ONEライト級(※77.1キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
クリスチャン・リー(米国)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(米国)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
キム・デフォン(韓国)

<ムエタイフライ級/3分3R>
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
ダレン・ローラン(フランス)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
岡見勇信(日本)
アギラン・タニ(マレーシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(タイ)
リカ・イシゲ(タイ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
仙三(日本)
リト・アディワン(フィリピン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
プー・トー(ミャンマー)
ユン・チャンミン(韓国)

<68キロ契約/5分3R>
スノト(インドネシア)
クォン・ウォンイル(韓国)

■ONE100 第2部対戦カード

<ONE世界ライトヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]ブランドン・ベラ(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ケビン・ベリンゴン(フィリピン)

<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者]ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<ONE Super Series キックボクシング・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)
サミー・サナ(フランス)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
アージャン・ブララ(カナダ)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
山口芽生(日本)
ジェニー・フアン(台湾)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
北方大地(日本)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ハファエル・シウバ(ブラジル)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
エルナニ・ペルペトゥオ(ブラジル)
手塚裕之(日本)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
松本光史(日本)
久米鷹介(日本)

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