【Bellator228】パトリシオ・フレイレ、アルチュレタを寄せつけず王座防衛&初戦突破
<Bellator世界フェザー級選手権試合&ワールドGP1回戦/5分5R>
パトリシオ・フレイレ(ブラジル)
Def.3-0:50-45.49-46.49-46
フアン・アルチュレタ(米国)
トーナメント戦と世界戦が合体したベラトール独自のフォーマット。王者パトリシオが、アルチュレタの挑戦を受けるワールドGP1回戦に臨む。距離を取って左右に回るアルチュレタ。パトリシオは中央で待ち構える。アルチュレタはローを繰り出し、そのローがパトリシオの急所に入り試合が中断する。再開後、自らのハイキックでバランスを崩したアルチュレタの蹴り上げにもかまわず、トップを取ったパトリシオが頭を抱えに行く。ケージに押し込み、ギロチンへの移行を試みる王者がボディや腿にヒザを入れる。頭をリリースし足を取り背中を着かせようとするパトリシオは、アルチュレタがマットについた手を払いつつ、動くとボディにヒザを蹴り込む。アルチュレタがケージを背負って座った状態でバタフライフックへ。パンチを纏めたパトリシオが殴りながら足を捌いてパス、さらにマウントを奪取して、初回を取った。
2R、初回と同じようにケージ中央を取るパトリシオ。左右に動くアルチュレタは、なかなか前に出ることができない。逆に右を振って前に出たパトリシオは、ニータップの際にアイポークがあったとブレイクを要求する。再開後、既に精神的に追い込まれているように見えるアルチュレタは左フックを被弾し、大きく姿勢を乱す。続くパトリシオの突進をいなして組みついたアルチュレタが、ケージにチャンピオンを押し込む。パトリシオは体を入れ替える。2度、3度ばかりか4度と5度とポジションを変えた両者、残り5秒で離れたパトリシオにアルチュレタが、手をマットについた中途半端な蹴りを見せラウンド終了を迎えた。
3R、アルチュレタが走って左フックも空振りし、続く左ハイでバランスを崩し尻もちをつく。攻め急がないパトリシオは、右ストレートでダウンを奪うとハーフでエルボーを落とし大流血のアルチュレタをケージに押し込み、頭を抱える。ボディロックで立ち上がったアルチュレタは右半身が真っ赤に染まっている。両差しから小外を狙った王者は、体を入れ替えられると一旦離れる。アルチュレタは左ジャブを被弾し、続いてワンツーを受けそうになる。
残り90秒、左ハイをかわしたパトリシオが右を入れ、シングルレッグを狙う。これはアルチュレタが切るが、すぐに右をヒットさせる。アルチュレタのダブルレッグ&大内刈りを苦も無く潰したチャンピオンは、ダグルレッグにギロチンを合わさせてケージに押し込むもラウンド終了となり、試合はチャンピオンシップラウンドへ。
4R、ワンツーから右をまとめたアルチュレタ、さらに左右のショートを纏めるが、パトリシオは慌てず左フックを打ち返す。すぐに大人しくなったアルチュレタはローを蹴られて、跳び蹴りも続く左ハイに左フックを押すように当てられ下になる。スクランブルでバックに回った王者は、立ち上がったアルチュレタをケージに押し込む。後方へのエルボーを入れるアルチュレタはスイッチを仕掛ける。シングルレッグで対応したパトリシオにギロチンを仕掛けたチャレンジャーは、すぐに放して飛びヒザを狙う。
これは空を切り、アルチュレタのローが再び急所に入る。不満気な表情を浮かべたパトリシオは再開後も逸ることなく、アルチュレタの荒い打撃戦にも付き合って右を入れ、続くダブルレッグにはギロチンからがぶり、冷静さをキープし試合は最終回へ。
5R、踏み込んだアルチュレタの右フックを当て、ヒザ蹴りにつなげたパトシリオが逆転への芽を摘んでいく。アルチュレタはシングルからケージに王者を落ち込むが、すぐに体を入れ替えたパトリシオは時間を使う展開に持ち込むことに成功する。差し返し、押し返すという展開が続くだけ、アルチュレタの逆転勝利は遠のく。
それでもケージレスリングに躍起になって付き合うアルチュレタに対し、パトリシオが自ら距離を取り直す。飛び込んでからのパンチにカウンターを打たれるアルチュレタだが、ワンツーをヒット。たまらず組みに行ったパトリシオは、これを切られてワンツーを被弾する。アルチュレタもダメージの蓄積と消耗しており、一気呵成に攻めることができない。パトリシオのシングルを切り返したアルチュレタは、またもレスリングに付き合い試合タイムは残り45秒に。エルボーを放ったアルチュレタの両ワキを差したパトリシオがダブルレッグへ。エルボーを頭部に落とされても話さず、最後に持ち上げてスラムを決めた。
盤石の強さを見せたパトリシオは、試合終了と同時に手を挙げて笑顔を浮かべ3-0で勝利、世界フェザー級王座防衛とワールドGP準々決勝進出を決めた。