【Bellator228】ソウル・ロジャースにテイクダウン狙いを選択させたヴェイケルが準々決勝へ
<フェザー級ワールドGP1回戦/5分3R>
ダニエル・ヴェイケル(ドイツ)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ソウル・ロジャース(英国)
左ミドルを蹴り、右を伸ばすロジャース。ヴェイケルの右に右を合わせ、一瞬腰が落ちる。踏み止まったヴェイケルに右オーバーハンド、さらにワンツーを繰り出すロジャースは前に出て左フック、これをよけたヴェイケルにシングルを仕掛けアンクルピックへ。ヴェイケルが耐え、打撃の間合いになる。ヴェイケルもロジャースのパンチが見えるようになってきたか、被弾する数は減り互角の展開に。ここでロジャースが踏み込んで右、さらにワンツーを放っていく。
ヴェイケルは左ボディフック、左カウンターフックをヒットさせる。ロジャースのテイクダウン狙いを切ったヴェイケルだが、左フックを被弾。残り20秒でヴェイケルの左フックがロジャースのアゴを捕える。足が泳いだロジャースにパンチを纏め、ジャンピングニーを繰り出したヴェイケルが逆転で初回を取った。
2R、ダメージが気になるロジャースは右オーバーハンドを繰り出すが、ヴェイケルが右を返す。ダブルレッグを切ったヴェイケルは左ロー、ロジャースも右ローを返す。ローにワンツーを合わせようとしたロジャースが左フックを届かせる。左インサイド、右アウトサイドのローでヴェイケルの前足を削るロジャースは、蹴られた後に足が流れるようになったところで顔に右ストレートを伸ばす。ローが効かされてきたヴェイケルだが、逆に右ローでロジャースのバランスを崩す。すぐに起き上ったロジャースが右を当て、左ジャブ。ローの蹴り合いからロジャースが右を打ちこむと、ヴェイケルも左フックを打ち返す。この回は僅差でローを効かせたロジャースが取り返したか。
勝負の最終回、ロジャースの渾身のテイクダウン狙いを切ったヴェイケル。ロジャースは笑みを浮かべているが、ここは精神的なダメージが大きいか。足を蹴られても踏み込んでパンチを繰り出すヴェイケル、ロジャースも左ジャブを連続で入れる。体を沈めながら右オーバーハンド、続いて左ハイを繰り出すロジャース、ヴェイケルも惑わされずに右フックを振るう。残り2分強で右をヒットしたロジャースだが、ワンツーで前に出たヴェイケルが右クロスを打ち込み、テイクダウン狙いを切る。さらに左から右の追い打ちをかけたヴェイケルに右のカウンターをロジャースが当てる。テイクダウンは切られたロジャース、左ジャブを打たれ蹴り足をキャッチされるとテイクダウンを奪われる。
残り50秒でトップを取ったヴェイケルはグラウンドへ移行せず、レフェリーがロジャースを立たせる。最後の打撃戦──と思いきや、ダブルレッグを切られたロジャースがスクランブルから細かいパンチを放ちタイムアップに。
初回にダメ―ジを与え、最終回に右クロスのクリーンヒットがあったヴェイケルが3-0で判定勝ちしワールドGP準々決勝に駒を進めた。