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【ONE100】チャトリCEOの意気込み、全文。質疑応答で「来年は3~4大会、東京以外も」という発言も

Chatri【写真】従来より日本語でのスピーチが多かったチャトリCEO。単語をしっかりと修得している点に努力家らしさが伺える(C)MMAPLANET

17 日(火)、東京都新宿区のパークハイアット東京39階ドローイングルームにて、ONE 100 Centuryの会見が行われた。

まずチャトリ・シットヨートンCEO、ONE Esportsのカルロス・アリムランCEO、秦アンディ英之ONE JAPAN代表、坂本一弘サステイン代表、酒井正和パンクラス代表が列席し、会見第一部が行われた。

チャトリCEOは冒頭の挨拶、約9分間の日本語と英語を交えONE日本大会への想いを話し、他の出席者の発言後に質疑応答に応えた。

ここではチャトリCEOの話を太字は英語で話した部分の和訳、細字はチャトリCEOの話した日本語をほぼそのまま書き起こしたモノとしてお伝えしたい。


「おはようございます。チャトリです。今日、英語と日本語一生懸命いれます。ごめんさない。皆さま、今日は来てくれて凄く嬉しいです。どうもありがとうございました。来月、ONEチャンピオンシップは史上最大のマーシャルアーツ・イベントを開く

世界中の歴史、こんな大きなイベント、28の世界中の武道と格闘技のチャンピオンが東京に集まってダブルイベント。なぜ東京なのか、私は半分日本人でお母さんが日本人、私はタイから日本にきていた。やっぱり日本の凄く大きい歴史、武道と格闘技の歴史。そして私は35年間ムエタイ、ブラジリアン柔術をやっています。35年間やってきて私の考えは、格闘技と武道は喧嘩じゃない。もっと深いです。マーシャルアーツの意味はやっぱり練習をして価値観をもらう。武道のスピリッツのなかで誠実、勇気、凄く大切なモノ。

そして武道と格闘技はアジアの一番大切な文化。5000年の歴史。そして私のアイデアは日本に来て、100イベントを来月やるのは日本の……私は日本の文化、武道精神を蘇らせ世界に発信したい。昔、日本は全ておいて素晴らしいレベルの国だった。しかし、過去10、20年の間に日本の社会は情熱、ラブ、生きるうえで目標となる大切な情熱を失ってしまった。子供の頃、毎年のように従弟や叔父、叔母に会うために日本を訪れて、日本が凄い国だというのをいつも見てきた。今、我々はマーシャルアーツを通して、日本の歴史であり文化である情熱と愛を蘇らせる機会を得たんだ。日本の親は柔道、空手、合気道、剣道を子供たちに習わせ誠実さ、名誉、尊重、勇気、規律、思いやりを学ばせていたんだ。そして日本のヒーローを世界規模のステージに送り出し、国際的なヒーローにしたいんだ

なぜONEチャンピオンシップを8年前、私がスタートさせたのか。武道や格闘技はアジアで一番大切な文化、それはそうです。でも、私の本当の心はヒーローを創りたい。世界中のヒーロー、皆さまにインスピレーションあげる。勇気あげる。将来の夢あげる。試合のことだけじゃない、選手のことだけじゃない。人間のこと。皆、人間は夢なかったら人生が凄く黒いです。でも夢があったら心が明るい。インスピレーションと勇気とパッション、ドリーム、ヒーローを作ったら全部の国で、皆が自分の力になる。スポーツだけじゃない、社会のモノです。それが私がONEチャンピオンシップを作った理由、8年前。人間の意味がもっと深い、これがONEチャンピオンシップです。

来月、母がシンガポールから私と一緒に日本にやってくることを楽しみにしている。母、従弟、ファミリーの皆がイベントを観戦しに来日する。この100回目のイベント、100回大会以上の意味がある。ホームカミング、帰郷という意味が含まれている。同様に今大会のタイトルCenturyには100年に及び、世界にインパクトを与えるという気持ちを反映させている。全ての皆、影響力を与えるようなイベントにしたい。サンチュ―ベリーマッチ、どうもありがとうございました」

また質疑応答では東京大会で初めて開催されるダブルヘッダーが成功すれば、今後はアジア全域でこの形式でイベントを開くこともあるという発言したチャトリCEOは、2020年は日本で3~4回、東京五輪の影響もあるので東京以外の都市での開催も念頭にあることを明らかとしている。

さらに第2部の選手と大会サポーターの会見の後半にも出席した際に、ブラジリアン柔術で紫帯を得たことに際し、「10年やっていて紫帯というのは誇れるものじゃない」と返答。尊敬している柔術家は誰かという質問に対しは、青木真也、ホジャー・グレイシー、マーカス・アルメイダ・ブシェシャ、マルセリーニョ・ガウッシアというガチな返答をしているのが、チャトリCEOらしかった。

■ONE100 第1部対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者] シィォン・ヂィンナン(中国)

<ONEフライ級(※61.2キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
ダニー・キンガド(フィリピン)

<ONEライト級(※77.1キロ)ワールドGP決勝/5分3R>
エディ・アルバレス(米国)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(米国)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
キム・デフォン(韓国)

<ムエタイフライ級/3分3R>
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
ダレン・ローラン(フランス)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
岡見勇信(日本)
アギラン・タニ(マレーシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
リカ・イシゲ(タイ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
仙三(日本)
リト・アディワン(フィリピン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
プー・トー(ミャンマー)
ユン・チャンミン(韓国)

<68キロ契約/5分3R>
スノト(インドネシア)
クォン・ウォンイル(韓国)

■ONE100 第2部対戦カード

<ONE世界ライトヘビー級(※100.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]ブランドン・ベラ(米国)

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ケビン・ベリンゴン(フィリピン)

<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者]ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<ONE Super Series キックボクシング・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)
サミー・サナ(フランス)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
アージャン・ブララ(カナダ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
VV.Mei(日本)
ジェニー・フアン(台湾)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
北方大地(日本)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ハファエル・シウバ(ブラジル)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
エルナニ・ペルペトゥオ(ブラジル)
手塚裕之(日本)

<修斗✖パンクラス王者対抗戦ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
松本光史(日本)
久米鷹介(日本)

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