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【KSW50】ウェルター級王者ソルディッチが、突然のノンタイトル&80キロマッチでしっかり勝利

<80キロ契約/5分3R>
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ミハウ・ピエツァック(ポーランド)

モントリオールのトライスター所属となったウェルター級王者ソルディッチ。世界戦からノンタイトルの80キロキャッチウェイト戦になった試合で、左ストレートをまず入れる。さらに左ミドルを当てたソルディッチはピエツァックのテイク狙いを跳ね返し鋭いフックを振るっていく。蹴り足をキャッチしたピエツァックがボディロック、ソルディッチの払い腰を2度切って離れる。ソルディッチの左フックが荒なるとすかさずダブルレッグからリフトし、テイクダウンを決めたピエツァック。すぐに立ち上がったソルディッチは、一回り体を大きな相手に左を放つ。

ピエツァックは打撃でもやりあい、打たれても打ち返す。さらに左ミドルを蹴られた際に組みつき、アンクルピックで尻もちをつかせる。ソルディッチもすぐに立ち上がったが序盤の打撃戦と比較すると、終盤は組みで圧された初回となった。

2R、鋭い左ローを蹴ったソルディッチは、左ボディフックを入れる。蹴りは掴まれる恐れがあり、やや慎重になったウェルター級王者は、右ローを蹴る。ピエツァックは初回と比べ汗が目立ち、動きが荒くなってきたか。パンチを纏めたソルディッチが左ミドルを決める。蹴りを初回のようにキャッチできなくなってきたピエツァックは、左ストレートを被弾する。テイクダウン狙いを切ったソルディッチは蹴りに勢いが戻り、右から左フックを打ち込む。

ソルディッチは右ミドルに左フックを合わせて、パンチを纏める。しゃがみ込むようにテイクダウンを狙ったピエツァックは、これを切られるとスタンドに待ち受けるソルディッチに続き立ち上がる。パンチ、そして踏み込みにスピードがなくなったピエツァックは前進に左ストレートをカウンターで打たれる。完全にソルディッチの流れになった5分だった。

最終回、余裕で右ローを蹴り、左ストレートを放つソルディッチ。必死に蹴りやパンチを返すピエツァックだが、左ミドルを蹴られる。ピエツァックはパンチを振るって前に出ても組めずに、左フックのテンプルに被弾。攻め急がず、リスクを犯さない辺りにトライスター流になった感のあるソルディッチは、ピエツァックの踏み込みにパンチを合わせていく。ピエツァックは右ボディを当てるも、勢いが感じられない。左ミドルを蹴ったソルディッチは、必死でダブルレッグを狙うピエツァックをしっかりと切り、試合は残り1分に。

ロンドンのファンが口笛を吹くなか、スピニングバックフィストを見せて距離を取るなど徹底して安全策を貫いたソルディッチが貫禄の判定勝ちを手にした。


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