【ONE】バルカンのロボコップ――KSW二階級制覇のロベルト・ソルディッチが、ONEと契約!!
【写真】ウェルター級、ミドル級と日本勢との対戦も是非とも見てみたいソルディッチだ (C)MMAPLANET
2日(火・現地時間)、ONEチャンピオンシップがKSW二冠王のロベルト・ソディッチと契約したことを発表している。
非北米メジャー系の強豪がONEと契約を果たした。クロアチア人ファイター、ロボコップの異名を持つ27歳のソルディッチはKSWのウェルター級とミドル級のチャンピオンだ。
ユーゴスラビア紛争中にボスニアヘルツェゴビナで生まれたソルディッチは内戦終了後に柔道を始め、MMAに転じると2014年のデビューから僅か3年でセルビア、スイス、クロアチア、ドイツのローカルプロモーションでウェルター級王者となり、KSWにステップアップを果たす。
すると初陣となった2017年12月大会で、ボリス・マンコフスキを破りウェルター級王者に。初防衛戦で今やUFCで活躍する南アフリカのドリキュス・デュプレッシーに敗れベルトを手放したが、ダイレクトリマッチではKO勝ちしベルトを奪還した。
同王座は今も保持しており、2度の防衛戦の合間に80キロのキャッチウェイト戦やミドル級でもキャリアを積み重ねると、昨年12月にKSWの象徴といえるマメド・カリドフを倒してミドル級王座に就いている。
フェザー級とライト級の二冠だったマテウス・ガムロと同様ンにKSWではやるべきことをやりきったソルディッチが、次に目指した場は意外にもONEとなった。
そのONEの発表ではウェルター級とミドル級の王座を狙える逸材とされているが、92キロのミドル級で戦えるのかは気になる。
とはいえ低い重心で、相手の攻撃を受け止めつつ天賦の才といえる左の強さでKO勝ちの山を築いてきたソルディッチのONE参戦は決して層の厚くない両階級を一回りするだけで、バラエティに富んだマッチアップが実現するだけに――一気に中心的なファイターの座を掴むことも考えられる。