＜KSW暫定ライト級王座決定戦／5分5R＞
ノーマン・パーク（英国）
Def.2-1
マルチン・ロゼク（ポーランド）

サウスポーのパークに左ローからラフな左右のフックを繰り出すロゼク。左ローを返すパークが左ストレートを伸ばし、左ミドルを蹴っていく。フックを多用するロゼクの右ストレートをかわす、左右のフックをブロックするパークは手数が少ない。ローをキャッチしつつ、右を当てたロゼクが積極的にローから右を振るう。ガードを高く構え、顔を守りながらパンチを出すパークが左ローを蹴る。さらに左オーバーハンドを入れたパークに対し、ロゼクはローに合わせて左フックを打ちこむ。勢いはあるがやや距離が遠いロゼクに対し、パークがダブルレッグを決めスクランブルでバックに回ったところで初回が終わった。

2R、慎重に戦う両者がローを蹴り合う。ロゼクのワンツー・フックに左ミドルを蹴るパークは、キャッチされても足を引き抜く。完全なキックボクシングマッチの様相を呈してきたなかで、パークが飛びヒザを見せる。ロゼクも右フックを返し、ローを蹴る。互いに組みを見せず、同じリズムで試合が進みパークの左ローが急所に入り、試合が中断される。

再開後、左に回りながら左ジャブ&右フックを続けるロゼクは組みの展開になるとケージに押し込まれ、ヒザを蹴られる。離れたパークはパンチの中で首相撲&一発のヒザをタイミング良く決め、一進一退の2Rが終わった。

3R、同じようにロゼクが左に回り、パークが追いかけるキックボクシングが続く。ここで右ジャブから左ボディフックを決めたパークの手数が増え、アッパーやストレートがロゼクの顔面を襲う。回るから下がるに変わってきたロゼクは、右を返すが肩で息をしている。ロゼクの首相撲にもヒザ蹴りとアッパーを打ち込んだパークがケージに押し込む。離れたロゼクは肩で息をするようになっている。

ガードの上から左ハイ、左フックを打ちこんでパークは首相撲からボディロック。ウィザードから投げを狙ったロゼクだが、逆に左腕を差し上げたパークがテイクダウンに成功する。背中をマットにつけたロゼクはスクランブルに持ち込めず削られていく。ハーフでキムラを狙ったパークは、防がれると勢いのあるパンチへ。立ち上がり際にはスクールボーイとヘッドロックの複合技を見せたパークが完全に試合をリードした。

4R、左ボディフックから左ローを蹴ったロゼクは、基本同じ動きで手数を増やす形で戦うが、もっと攻撃を纏めたい。逆に鋭い踏み込みからエルボーを繰り出すパークが印象に残る動きを見せる。組んだパークは、ボディロック&足払いでテイクダウンを狙う。ヒザを突き上げ、押し込むパークがウィザードのロゼクに小外掛けを狙う。

背中を譲ったロゼクは胸を合わせてから離れるが、パークのジャブを受け自らのフックが空振りとなり姿勢を乱す。疲れが感じられるロゼクとケージに押し込んで削るパークは、左を当ててヒザ蹴り、そしてダブルレッグへ。ここで時間に。代役出場のロゼクの疲れが目立つラウンドとなった。

最終回、ハグから試合を再開した両者。右ハイも繰り出したロゼクが、右エルボーを打ち込む。焦らずローからハイを返すパークが右アッパー、首相撲にも左エルボーを当ててケージに押し込む。クリンチ合戦に付き合わされるロゼクは、ブレイク後も首相撲を仕掛け、逆にアッパーを被弾する。シングルでテイクダウンを狙うパーク、懸命に頭を押して切ったロゼクが粘りを見せる。

このままクリンチ&細かい打撃が続き、レフェリーがブレイクを要求する。残り2分を切り、距離を取った両者はすぐクリンチの展開に。体をいかれてダブルレッグを狙ったロゼクは、これを切られたハイクラッチでついに尻もちをつかされる。すぐに立ち上がったロゼクは、ケージに押し込まれた状態でタイムアップを迎えた。

息子とウィナーコールを待ったパークが、スプリット判定勝ちで暫定ライト級王座に就いた。

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