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【Bellator】UFCが契約更新をしなかったクリス・サイボーグ、ONEでもPFLでもなくベラトールと契約

Cyborg【写真】世界女子フェザー級四冠となるか。クリス・サイボーグがベラトールへ (C)Zuffa LLC/Getty Images

3日(火・現地時間)、Bellatorよりクリス・サイボーグと複数年&複数回契約が交わされたことが発表された。

7月27日のUFC240におけるフェリシア・スペンサー戦がUFCとの契約最終戦だったサイボーグ。この試合に勝利したもののダナ・ホワイトは前UFC世界女子フェザー級王者と契約更新を行わないことに加え、3カ月間の独占交渉権も放棄すると断言していた。そしてサイボーグはStrikeforce時代以来、8年振りにスコット・コーカーの下で戦うことを選択し、ベラトールとの契約がなった。


2005年のMMAデビュー戦で黒星を喫して以来、昨年12月にアマンダ・ヌネスに敗れるまで20連勝という誰も真似のできないレコードを持っていたサイボーグは、この間にストライクフォース世界女子フェザー級王座、Invicta FC世界フェザー級、そして先に記したようにUFCでも女子フェザー級の頂点に立っている。

暴力的なまでの打撃と、ADCCでも活躍した組技の強さで女子MMAを長年リードしてきたサイボーグのUFC後の去就に関しては、米国進出を掲げビッグネームと大型契約をしてきたONE、女子柔道五輪二連覇のケイラ・ハリソンを要し女子ライト級を展開するPFLなども、その候補に挙がっていると見れていた──が既に女子世界フェザー級王座を制定している世界第2位のMMAプロモーションに落ち着いた。

「30数年のプロモーター人生で数えきれない数の選手と仕事をしてきたが、クリス・サイボーグは唯一無二の存在だ。彼女がケージに向かって歩いている時から、観客の興奮は頂点に達する。そんな彼女の試合を過去に何度かプロモートしてきたことは、私の喜びだった。このスポーツでサイボーグは最強の女子ファイターで、世界王者ジュリア・バッドが君臨する、最強のベラトール女子フェザー級に完全にフィットする」とスコット・コーカーは今回の契約発表にコメントを寄せている。

現在、ベラトールの女子フェザー級には3度王座防衛のジュリア・バッドがコーカーのコメント通り頂点に立っている。打撃ベースながら倒してコントロール&パウンドで削ることもできるバッドはストライクフォース時代にバンタム級でロンダ・ロウジー、アマンダ・ヌネスに敗れた以外に黒星はなく13勝2敗という戦績を誇る。そのバッドより下のロースターはイスラエルのオルガ・ルビン、豪州のアーリーン・ブレンコウ、UFCより移ってきたレズリー・スミスといったところだ。

サイボーグは3年前にスミスから81秒で勝利を得ている。そんな過去と現状を振り返ると、王者バッドがサイボーグと伍するまで力をつけているのかどうか、というのが妥当な見方だ。バッドの持つ世界王座挑戦まで、コーカーとサイボーグの両者はどのような青写真を描いているのか。デビュー戦の日時、対戦相手のアナウンスで明らかとなる。

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